【備忘録】羽衣 | 観劇のためのプチ備忘録

観劇のためのプチ備忘録

観劇やダンスが趣味です。
ロシアバレエから舞台芸術の世界へ。
團十郎襲名公演中は歌舞伎を集中して観ます。
舞台鑑賞で学んだことや感じたことを書きつづります。
劇場の施設管理や設備管理、アートマネジメントに興味があります。

「東遊(あづまあそび)の数々に。東遊の数々に。」

日舞にも『羽衣』がありますが、謡曲『羽衣』になじみがあります。
能のワークショップで『羽衣』の謡と舞を体験したからです。

やはり自分が少しでもかじった作品には愛着が出ます。
能楽の方たちはそれを理解しているのか、能楽のワークショップは多いですね。

まいまい、能は観世流宝生流狂言は大蔵流の方が講師のワークショップを受けています。
勉強だけでなく、能楽師のお兄さんたちとキャンプに行ったり、飲んだりと、レクリエーションもありました。

学びと遊び。
ファンサービスはバランス良くしていただくと、目的を見失わなくて良いかもです。

さて、その『羽衣』ですが、静岡県の三保の松原が舞台です。
漁師の白龍(はくりょう)が天女の羽衣を返す代わりに、天女に舞をリクエストします。

この天女の舞が雅楽の東遊(あずまあそび)の起源になったと言われています。
東遊は、神楽久米舞と同様に、国振歌舞(くにぶりのうたまい)に分類されます。

敦煌の莫高窟や宇治の平等院鳳凰堂「飛天(ひてん)」も天女と同一視されます。
飛天は、空を飛び、音楽を奏で、その様子は極楽浄土を現しているのだとか。


『羽衣』を追っていくと、雅楽、そして、中国にたどり着くというあせる
しかし、ヨーロッパや中東にも天女伝説はあるようですポーン
写真は、平等院鳳凰堂です。