日舞にも『羽衣』がありますが、謡曲『羽衣』になじみがあります。
能のワークショップで『羽衣』の謡と舞を体験したからです。
やはり自分が少しでもかじった作品には愛着が出ます。
能楽の方たちはそれを理解しているのか、能楽のワークショップは多いですね。
まいまい、能は観世流と宝生流、狂言は大蔵流の方が講師のワークショップを受けています。
勉強だけでなく、能楽師のお兄さんたちとキャンプに行ったり、飲んだりと、レクリエーションもありました。
学びと遊び。
ファンサービスはバランス良くしていただくと、目的を見失わなくて良いかもです。
さて、その『羽衣』ですが、静岡県の三保の松原が舞台です。
漁師の白龍(はくりょう)が天女の羽衣を返す代わりに、天女に舞をリクエストします。
この天女の舞が雅楽の東遊(あずまあそび)の起源になったと言われています。
東遊は、神楽や久米舞と同様に、国振歌舞(くにぶりのうたまい)に分類されます。
敦煌の莫高窟や宇治の平等院鳳凰堂の「飛天(ひてん)」も天女と同一視されます。
飛天は、空を飛び、音楽を奏で、その様子は極楽浄土を現しているのだとか。