一昨日の土曜日、ご自身が出演された井川さんから、
幸運なるお誘いをいただき、山本潤子さんのコンサートに行きました。
「山本潤子40周年記念コンサート」、ところは東京厚生年金会館。
山本潤子さんと言えば、僕たちの世代では「赤い鳥」です。
高校生の頃、クラスで「赤い鳥」はよく話題に上ってましたね。
それから40年もの長い道のりを一夜で辿るという
中身の濃い素晴らしいコンサートを聴かせていただきました。
舞台では、ユーミンとの出会いも語られましたが、
当時の彼女の醸し出す天才の気配、わくわくする時間だったでしょうね。
最後までクリアで芯のある歌声に酔わせていただきましたが、
何といっても井川さんのインプロゼイションには痺れました。
メリハリと全体バランスを気遣うギタートップの技。
それにギターだけでなく、コーラスもビシッと決まってましたよ。
ラストの場面では、花束を持った小田和正さんが登場しましたが、
本当にサプライズだったんでしょうね。
二階席からでも分かりましたよ。
山本潤子さんの目に涙が浮かんでいましたから。
11日、井上陽水のコンサートに行きました。
会場の国際ホールの大きさに力が入りすぎたのでしょうか、
出だしの2~3曲はバランスが悪く、
リードギターの遅れもあって意外でしたね。
(でも、キーボードは秀逸、頭から完璧)
陽水自身の声にも張りがなく、
ポイントの音に寄っかかっていたようです。
とは言え、さすがトークを入れてからは、
徐々に伸びやかに声が出始め、
数曲目の<とまどうペリカン>以降は
いつもの透き通るような美声でうっとり~でした。
先日亡くなった忌野清志郎さんとの名作
<帰れない二人>には思わずこみあげてくるものがありました。
井上ワールドはいつも新鮮で、不思議で魅力的です。
40年間、創り続けてきた天才と
同じ空間に居ると思うだけで嬉しくなります。
陽水コンサートのホントのラスト曲は「結詞」で、
会場の多くが泣く、という伝説を聞いたことがあり、
今回、聴けると期待していました。
実際は結詞ではなく、「いっそセレナーデ」でありました。
でも、「結詞」と同じ効果を会場に与えて、
彼は一夜を締めくくりました。
自宅近くなのに、これまで行っていなかった「光が丘美術館」。
今日、思い立ってサクッと行ってきました。
田柄の住宅街の中に、ポツンと小さな神社があるのですが、
その神社に隣接して光が丘美術館(写真)は建っています。
日曜日、広々とした展示室にはほとんど来場者はいませんでした。
館内は仄かな香りが満ちており、落ち着いた照明で、
急かされることも無く、
一点一点、ゆっくり眺めることができました。
中でも、鎌田光昭氏の仏像(木彫)素敵でしたね。
何とも言えない豊かな表情で、
時間を忘れてずう~と見入ってしまいました。
で、出るときに、一枚の集合写真が目に入ったのですが、
写っている人物の名前が書いてあり、その面々が驚きでした!
30名程の集合写真で、その中に、
坂本龍馬
伊藤博文
高杉晋作
大村益次郎
桂小五郎
大隈重信
岩倉具視
幕末から明治の時代を駆けた志士の面々
よくもまあ、これだけの人物、
そろいもそろったものだと感心しました。
一体、どんな集まりだったのだろうか・・・・・
思わず<この写真、本物ですか?>と
館主の鳥海さんに聞いてみたくなりました。
この後、奥座敷の桔梗屋(写真)で「道楽そば」を食し、
今日の不思議な散策に満足したのでありました。