ネットで建物の仕様や設備・外観などを見て、最近の流行りや「お客様はどういう物を見ているのか」という情報収集も兼ねて勉強していますが
私が住宅業界に入った1,990年代はもちろんネットというのは無く(ほとんどの人が知らない)、お客様の情報収集といえば住宅情報誌か実際に住宅展示場に行くという2択だったと思います。
ですのでやはり【住宅建築を知らない】というお客様が多かった。
感覚としては「こんな家が建てたい」というより「家が欲しい」という、純粋に所有したいという欲求が強かったんじゃないでしょうか。
今はもっと具体的になっていて、家を所有するだけじゃなくて、どんな空間に住みたいかというデザイン的な欲求が強くなっています。
土地についても同じ事が言えますね。
つい30年くらい前までは、土地を所有する意識が高かった。もちろん当時も立地というのは考えられていましたが、優先順位としたら1位が土地を所有する事で、立地はその次くらいのイメージ。
所有するためにどこに買うか?という感じだった記憶があります。
まぁバブルが弾けた後とはいえ、北大阪エリアはまだまだ高かったので……川西市や三田市、豊野郡や能勢町まで土地を求めて探しているお客様が多かったですね。
それが現在は、「立地が納得いかなかったら別に所有しなくてもいいや」って感覚ではないでしょうか。
所有ありきではなく、あくまで立地の納得感があっての所有。
これから人口が間違いなく減少していきますので、この感覚はさらに強くなっていく気がしています。昔と比較してエリアが狭くなっていくんでしょうね。
拡大ではなく、縮小と選択の時代。
こういう流れは確実に理解して、仕事をしていかないといけないと情報収集しています。