今日は東京へ出張。
ちょうど2週間前の月曜は宮城県まで出張だったので、最近は移動距離がハンパない。
前回に引き続き、新築一戸建ての話。
新築一戸建ての販売物件数が減っています。具体的な数字は出していませんが感覚的に3割くらいは減ってんじゃないかな。当社は新築建売住宅の仲介はほとんどしないので業務的には影響ゼロですが、掘り下げて考えてみます。
まず減った理由は
①新築・建売業者が、土地の仕入れが出来ていないから。
仕入れ出来る土地が少ないというのもあるけど、仕入れの価格が合わないというのも大きいんだろうと推測しています。
例えばエリア相場としては4,500万円〜4,800万円で売りたいけど、土地仕入れ価格と建物原価・利益などを計算すると余裕で5,000万円超えちゃうみたいな感じ。
業者間の仕入れ競争も激しいので、余計に価格が上がっている。
②(最低限といっちゃなんだか)普通の建物では売れなくなってきている。
これには2つの要素があると考えていて、1つ目は【売出し価格帯が上がっているのに建物が普通だから、お客様は決断出来ない】。
「5,000万円するのに、普通の家やな・・・」この感覚。
「5,000万円するのに、ゆとりのない3LDKかぁ」
「5,000万円するのに、土地が狭いなぁ」
建物だけではなく、広さという面でも気持ち的に踏み切れないというのもあるでしょう。
2つ目として、【住宅ローン控除や補助金などで、ZEH住宅・省エネ住宅・長期優良住宅をより優遇する政策になっている】というのもあるかと考えています。
実際、断熱・換気性能は大事なので良い事ではありますが、国として、建物によって明確に差を付けようとしていますので、お客様の意識もそっちに向かっています。
こらからの建売住宅はこのあたりの建物性能表示をキチンとやっていかないと益々厳しくなるでしょうね。
まぁそれをやったら、さらに販売価格が上がるでしょうが…。
建売業界は今後厳しい時代が来るんじゃないかな。
「土地さえ買えれば、売れる」という感じでやってきたツケが回ってきてるだけですけどね。
やっぱり基本は土地を購入して、好きに家を建てるという所からスタートするべきだと思います。
〈茨木市の不動産の事はアイ・ウィズ不動産〉