【台風の記憶と住宅設計】 | 茨木市の不動産ブログ

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かなり大型の台風が接近しています。関西地方には、19日~20日にかけて最接近する予報。

4年前に大型台風が大阪を直撃した記憶が新しく、初めて台風の凄さというのを実感しました。RCの建物を揺らすほどの風ってあるんや・・・っていう体験。用心していきましょう。

 

 

 

台風と住宅という事で思い出すのは2つ。

 

セキスイ時代、長崎で家を建てた時に、向こうの設計の人に「九州は台風があるので、屋根(軒)は普通より強化している」って言われた事。ハリケーンタイっていう金物でしっかりと固定させるのですが、そうなんやって思った記憶が抜けません。

 

 

 

あとは、3階建てを設計する時に【偏心率】っていうのを計算していたんですけど、まぁ簡単にいうと【建物のバランスを良くしましょう】って計算です。

 

偏心率を考慮しながら、お客様の要望に合う間取りを考えるのが当時は結構大変でして・・・・・そこで設計の人と話してて「ここまで偏心率を考える必要ってあります?」って聞いたら、「3階建てとかになると、風から受ける力も大きくなるからな。台風舐めたらアカンで」って言われた記憶です。

 

 

 

4年前の台風を経験して、ホンマやなって実体験で理解しました。

 

 

 

 

*偏心率について解説

簡単な間取りを作ってみました。3階建ての2階部分だとします↓

 

 

この間取りの「重心」はどこかというと、分かりやすいですね。中心です↓

 

では今度は「剛心」っていうのを考えます。剛心というのは、建物の強さの点という感じ。

この間取りでは、上の方が壁が多いので、剛心は上に引っ張られます。

左右方向もあり、左側の方が壁が多いですね。ですので、左に引っ張られる。

間取りだと、こんな位置に剛心が来る↓

 

 

で、この重心と剛心の点を出来るだけ近づけましょう!近ければバランスが良くなりますっていう考え方です。これを偏心率っていう数字でバランスよく間取りを調整していく作業です。

 

 

 

 

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