イチローと大谷翔平の特別対談3 | 会社員でも簡単にできるビジネスの「本質レシピ」

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人間には可能性がある。いつからでも誰でも人生は変わる。ブログを通してメッセージを伝えたい。


大谷「イチローさんは哲学者みたいです。野球という存在を通して、人間の深さが表れている様に感じます。何より、自分の中で戦った後がすごく見えますし、言葉に重みを感じます。知識だけを詰め込んで、言っている言葉がペラペラな人間がほとんど、だと思います」


イチロー「その通りだよ。アタマでっかちになって、一歩も踏み出せない、もしくは踏み出した気になっている、だけの人がほとんどじゃないかと、思う。オレは常にあーでもない、こーでもないを繰り返してきた。その数は誰よりも多いはずだ。」

大谷「そうだと思います。だからあれだけの大きなことを成すことができたわけですから」

イチロー「勘違いしないでほしいんだけど、オレは色々な記録を塗り替えてきた。しかし、それを目標に、努力を積み重ねてきたわけじゃない。実際、コミットしているのは全打席ヒットを打つということ。そして全打席、誰よりも考え、そして、大切に、打席にあがっていたということだ。この意味がわかるかい?」

大谷「ステージが高すぎて、少し難しいですが、感覚としては、分かります」

イチロー「ヒットを量産したら記録が塗り替わるとか、何年振りに誰々の記録を抜いて、とかは、ありがたい名誉あることだけど、あくまでもそれは結果である。オレが本当にコミットしたことではない。つまり、周囲が評価した相対的な結果のことであって、主観的には目指しているところが、それではない、ということだ」

大谷「数字や率を意識していない、ということですか?」

イチロー「その通りだ。数字や率は後からついてくるものなんだ。そればかりにフォーカスしてしまうと必ず人間はおかしな行動をとる。違う言い方をすればブレる」

大谷「僕も二刀流を始めた時は数字(結果)を出さなきゃいけないと、意識していた時期がありました。その時は本来の自分と違う行動をしていたような気がします」

イチロー「それが、ブレる。ということだね。その事を経験できただけでも大きなチカラになる筈だ」


→対談4に続く