豪雪原因は「三波構造」、シベリア寒気が列島上空へ
日本海側を中心に12月としては記録的な積雪となっている原因として、蛇行する偏西風の影響を受けて、北極圏の寒気団が日本列島に流れ込んでいることが挙げられる。
放送大学の木村龍治教授(気象学)によると、上空5000メートル付近を流れている偏西風がヒマラヤ山脈にぶつかるなど地形的な影響を受けて、気圧の谷が北極圏から日本列島、北米大陸、ヨーロッパ北部の3方面に及ぶ「三波(さんぱ)構造」が出現。気圧の谷には寒気が流れ込むため、今月中旬から、シベリア付近にあった氷点下42度の猛烈な寒気団が日本列島の上空に届く状態が続いている。
記録的な積雪になっているのは、これに伴って、海面と大気との温度差が大きくなり、大気が大量の水蒸気を吸収して厚い雪雲に発達したためだという。
一方、名古屋市などの太平洋側でも降雪を記録したのは、「通常の冬場より風向きが西に傾いたのが主要因」(気象庁)。冬場は北西からの風が吹くことが多く、雪雲が日本アルプスや中国山地を越えて太平洋側に到達するケースは少ないが、今回は、西側から風が吹き付け、雪雲が山々の脇をすり抜けて太平洋側に達したとみられる。
冬に三波構造が1か月も続くのは10年に1度と言われ、前回は1995年だった。東京・大手町の最低気温が12月としては95年以来10年ぶりに氷点下になったのも、三波構造の影響とみられる。
気象庁は、この三波構造が来年1月中旬ごろまで続くとみて、警戒を呼びかけている。
(読売新聞) - 12月20日1時36分更新
大雪 名古屋で23センチ 58年ぶり
東海地方に18日から降り始めた雪は19日にピークを迎え、岐阜県の山間部で195センチ超の積雪を記録、名古屋市でも最高23センチ(午前8時)の積雪となった。名古屋地方気象台によると、同市では1947年以来58年ぶりの大雪で、12月としては45年以来60年ぶりの激しい雪となった。雪の影響で高速道路が通行止めになったほか、鉄道にも大きな遅れが出た。(社会面に関連記事)
名古屋での積雪としては、1947年2月3日に最高23センチを記録して以来の大雪。岐阜県白川村では、84年12月30日の175センチ以来の大雪。
各地の地方気象台によると、19日午前10時現在の積雪量は▽岐阜県白川村195センチ▽郡上市長滝158センチ▽高山市44センチ▽岐阜市で23センチ。愛知県内では同9時現在▽一宮市32センチ▽蟹江町27センチの積雪。三重県では同9時現在、いなべ市で36センチを記録した。
雪のため、東海道新幹線は上りが京都-豊橋間、下りは豊橋-新大阪間で時速70キロから230キロの徐行運転を行っており、最大83分の遅れが出た。ダイヤの乱れは終日続く見通し。在来線はJR東海道線が午前6時15分から約1時間にわたって大垣-米原間で運転を見合わせた。
名鉄、近鉄でも一部区間で始発から運転を見合わせたり、遅れが出ている。
高速道路は、東名・名神高速、中央道、伊勢湾岸道、名古屋高速は18日夜から通行止めが続いた。
気象台は岐阜県の岐阜・西濃、愛知県の尾張東部・西部、三重県北部に大雪警報を出し、雪崩や路面凍結による事故に注意を呼びかけた。
名古屋地方気象台によると、この雪は上空の気圧500ヘクトパスカルの地点で氷点下34.9度以下の寒気団が流れ込んだため。20日は高気圧に覆われ晴れ、日中は寒さも緩むが、最低気温は名古屋で氷点下5度になる見通しで、路面の凍結などに注意が必要だという。【大島有美子、高塚保】
(毎日新聞) - 12月19日17時28分更新
大雪 名古屋で23センチ 58年ぶり
真っ白に雪で覆われた名古屋城=名古屋市北区名城で2005年12月19日午前9時半、兵藤公治写す(毎日新聞)17時28分更新