ヤマダ電機、音楽業界に殴り込み 第1弾は5人組「スワンプ デルタ ロックカフェ」
売り上げ1兆円の家電量販店の大手・ヤマダ電機が、音楽業界に参入することが23日、分かった。第1弾として5人組バンド「スワンプ デルタ ロックカフェ」を、7日発売のシングル「みんながんばれ」でメジャーデビューさせた。資金力に加えCMの大量オンエア、全国300店舗で曲を流すなどPR作戦を展開中だ。今後は、自社の流通、店舗網をフル活用し、新人発掘からCD販売まで一括で手がける。音楽業界に革命を起こしそうだ。
家電業界で3年連続売り上げトップ、今年度の売り上げが過去最高の1兆1000億円が見込まれるヤマダ電機が、音楽業界に参戦する。畑違いの業界への殴り込みのために発掘したバンドが、「スワンプ デルタ ロックカフェ」だ。
02年に「スワンプ―」が所属している音楽事務所が同社のグループ入り。昨年、ヤマダ電機陸上部の応援曲として作られたのが「みんながんばれ」だった。社内では誰もが知る曲となり、CD化を望む声が高まったため、デビューシングルとして発売が決定した。
それを機にグループ挙げての猛プッシュを展開。年末商戦の11月下旬から同社CMソングとして全国オンエア。本人たちも出演し、「ヤマダがお得」と叫びながら店内を駆け回るというもので、そのCM本数は広告業界でも最大規模。新人バンドとしては異例の露出となっている。
さらに、午前10時の開店から午後9時の閉店まで、全国300店で曲を放送。店内ライブも敢行中で、告知は主要全国紙の折り込みチラシで展開するなど、ヤマダ・ネットワークをフル活用。CD小売店の最大手でさえ、店舗数は約200程度。破格の売り出し作戦により、「―がんばれ」はオリコン最新チャートで初登場22位と健闘を見せている。
リーダーでボーカルの岡本修(29)は「1兆円企業のバックアップは光栄。家電と音楽は結びつかないと思っていましたが、今後も異文化コミュニケーションが深まればうれしい」と期待を込めている。
ヤマダ電機は来春、大阪・なんばに新店舗をオープン予定。店内には最大300人収容のイベントスペースを有するという。グループに所属する17組のアーティストのライブだけでなく、新人オーディションも行う。巨大な店舗網を生かし、発掘からCD販売までを一手に担う新たな試み。ヤマダ電機の“自給自足アーティスト”が、音楽界に旋風を起こしそうだ。
◆スワンプ デルタ ロックカフェ 作詞作曲を担当する岡本修と、ギター・田中利和(33)、ベース・三宅武夫(29)、キーボード・平林昌義(26)、コーラス&パーカッション・坂口綾(29)の5人組。山口県でインディーズとして活動後、03年に上京。これまでにシングル5枚を発売。スワンプとは、米国南部に根ざすブルース、カントリー、ゴスペル、リズム&ブルースの要素を含んだロック。
◆ヤマダ電機 現代表取締役社長の山田昇氏が73年に群馬・前橋で電器店を個人創業。83年に株式会社ヤマダ電機を設立。品ぞろえ、サービス、価格、アフターサービスを柱に急成長。今夏、全47都道府県の出店を実現。05年3月度の決算で、国内専門量販店としては初めて売り上げ1兆円を達成した。
(スポーツ報知) - 12月24日8時1分更新