民泊と法律 | 住まいと暮らしとお陽さまと

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日々の暮らしに朝陽のようなすがすがしさ、夕日のような温かさを感じる住まいを作りたい。
建築士として日々思い、感じることを綴ります。

 

    

おうちに関するモヤモヤを

暮らす人の目線で

整理して可能性を一緒に探します。

住まいのよろず相談承ります。

32年間勤めたハウスメーカーを辞めて、

関西から長野県伊那市の

茅葺き古民家に移住準備中

 
伊那市の古民家は住居と設計事務所、
さらに民泊を兼ねるつもりで計画を進めている。
 
長野県や伊那市のホームページで、
民泊開業は可能、と判断していた。
 
が、「民泊」だと融資額…

というより無担保、無保証人の保証額が
目減りする計算になると
数日前に銀行さんより連絡があった。
 
えぇっ!それは困るわー!ガーン

融資先を変更しようと
創業計画書などを書き直している。
変更した先でも同じこと
言われるかもしれないけど…。
 
銀行さんからは、
民泊開業できるか、
確認済みですか?と改めて聞かれた。
 
可能な地域であることは確認したが、
可能な建物であるか、
行政にしっかりと確認したわけではない。
 
管轄の保健所に電話してお聞きしてみた。
 
HPでは民泊開業が可能な地域であると
確認したのですが、
伊那市特有の条例などありますか?
 
条例については伊那市役所に聞いてください。
 
という返答に続いて、
 
住宅宿泊事業法の民泊にされるんですか?
旅館業法でなされないですか?
 
と、お話してくださる。
 
ん?ひょっとして、
旅館業法での許可を薦めてくださってるのかも?
 
選ばれるのはご自身ですが…
という言葉が2回あり、
旅館業法での許可を検討する気になってきた。
 
旅館業法として許可を得るなら、
建物の用途を「住宅」から
「簡易宿泊所」変更するための
変更申請がいるのでは?
 
伊那市の確認申請を管轄している
ところに確認した。
延べ床面積が200㎡未満なので、
変更申請は不要。
 
しかし!!!

住宅ではなく〈特殊建築物〉として、
建築基準法を守らなければならない。
 
違法をするわけにはいかない…
じっくり検討しよう…
 
 
さらに気になる消防法…
開業者が営業時に不在になるか
否かでルールが変わる。
 



ワタシが不在でスタッフに任せる日が
無いとも限らない。

後日に変更するのなら初めから不在を
想定しておく方がいい。
 
美観的に誘導灯とかつけたくないなぁ……
でも、安全を優先しないとね…
 
ここまで調べてから
所轄の消防署に電話して質問してみる。
 
設備点検が年に2回、報告が1回
必要になると思うのですが、
開業者の私が資格をとって、
自分でやっていいのでしょうか?
 
構いませんよ。
点検はアプリを利用することもできますし…
 OK
 
ペチカやかまどの煙突を茅葺きの屋根裏に
排出したいのですがその点はどうでしょう?
 
昔は茅をいぶしたのでしょうけど……
炉に準ずる扱いで〈火災予防条例〉と
照らし合わせてみてください。
 

火災予防条例か…
煙突の先端は外に出す、
というルールが無いことを願う!
 
 
最近、空き家を利活用しよう!という
気運が高まっているけど、

建築基準法、消防法に気づかずに進めている方が
多いんじゃないかなぁ、と少し心配してる。

法律(ルール)に基づいてOKになる道筋を
探すこと、関係者との交渉…

ここは専門家、建築士の出番。
来月は改修プランをもって消防署、
保健所に相談に行ってこよう。
 
一歩一歩、確実に…
ウインク
 
住まいのよろず相談 笑み太郎

一級建築士 池田 祐実英

 

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