最近、不定期な更新で
ごめんなさいねm(_ _)m
iPhoneからの投稿
C組はまだSHRが終わっていなかった。
先に帰ってやろうかと思ったけど、やめた。でも怒ってることはわかって欲しいから校門辺りで待とう。
キャラメルでも食べようかな。
「こんにちは。一緒に帰りませんか?」
顔を上げると昨日の青年がいた。園田君だっけ。制服を見る限りでさここの近くの高校に通っているようだ。
「優希 待ってるんで。」
すると青年パーマ少し悲しそうな顔をした。
「またあいつか。いつも一緒に帰ってんの?」
私は彼にどこを好かれたのか全くわからない。
「家が近いと自然とそうなるの。」
「待ってまで一緒帰る必要がある?」
必要は……ない、けど。あんたに私の過去がわかんのか。
なんか追い詰められてるような気がして嫌だ。
話すのが嫌になって黙り込んだ私を見て
「じゃあ俺も一緒に待つ。」
遠慮なしに私の横に座る。
「美味しいクレープ屋を知ってるんだ。三人で行こう。」
クレープか……。こんなのに釣られたら優希に呆れられそう。でもきっと”しょうがないな”って笑って奢ってくれるんだ。
早く、来てくれないかな。
「………奏。」
私を呼んだのは優希だった。いつもの笑顔とは違う、少し迷った顔。
「やっと来たんですか。一緒に帰ろうと思ってたのにあなたのせいで予定が狂った。」
喧嘩が始まるかと思った。
……でも彼の目は悲しそうで迷っていて、瞳には私だけが映っていた。
そんな優希を見てるのは嫌だった。
「帰るよ。」
手を差し出す。いつも彼が私にしてくれるように。
「……おう。」
そっと手が握られる。きっとまだ迷ってる。
「美味しいクレープ屋さん知ってるんだって。」
彼の目を見て言う。
少し目を見開く。ふっ、と力が抜けたように見えた。もう迷ってなかった。私にほほえんでくれる。
「奢れってか。」
さっきより強く握ってくれる手が嬉しかった。
そのクレープ屋さんは駅前の公園にあった。可愛いワゴン車で男子が一人で行くには勇気がいりそうだ。
「なに食べます?」
小さなショーケースを見てる私に園田君が話しかけてくる。
「このイチゴと……。「ん。」
私の目の前にクレープが差し出される。
自分の分と私の分をもう買ってくれたようだ。
「ありがとう。頂きます。」
私は優希を信用している。私の好みを熟知しているのだ。
でも園田君は話を遮られたこともあり、気に入らないようで
「選ばせてあげてくださいよ。……自分の好みを押し付んな。」
優希の目が怪しく光る。
「奏、なにがいいんだっけ?」
「え。
「「イチゴとレアチーズケーキのクレープ」」
優希と私の声がそろう。これでわかったか、とでも言うように園田君を見返した。
今の二人は漫画で描けば火花が散っていることだろう。
空気を変えたくて自分の分は何にしたのか聞いた。
「ん?あぁ。俺のはチョコナッツアイスと生キャラメルのクレープ。」
あ。私が悩んだもう一つの方のクレープ。
私はそんなにわかりやすいのだろうか。いや、わかりやすかったら園田君も聞いてこないか。
「一口、いる?」
「いる!」
わぁ……。こっちでもよかったな。美味しい。
「俺にも頂戴。……ん、そっちのも美味しいな。」
いつの間にかクレープを買いに行った園田君が帰ってきたので、近くのベンチに座った。
「園田君は何にしたの?」
私から話しかけたのが初めてだったからだろう。嬉しそうに返事した。
「バナナとカスタードのクレープにアイスをトッピングしたんだ。」
……バナナ好きなのかな?
「残念だな。こいつバナナ嫌いだぞ。」
優希が横入りしてきてまた火花が散る。
「あ。」
私の手を掴んで一口食べる。
「怒んなよ。俺のも食べていいから。」
これは完全に園田君に喧嘩を売ってる。後ろからの視線が痛い。
「俺、今日は帰ります。また二人でデートしましょうね。」
園田君の丁寧な口調が怒っていた。いや、いらいらしてた。どちらにしろ今回は優希が勝ったようだ。
「はぁ。」
突然に溜息をついて私の首元に顔をうずめる。
初めてのことでドキッとした。
「………優希?」
「ん?」
やめて。くすぐったい。
とは言えない。これが心地よく感じている自分もいた。
「好きだよ。」
………………。
「? 聞いてた?」
訝しげに私の顔を覗く彼の頬は少し紅に染まっている。
「好きだよ。」
今度は私の目を見てはっきりと言った。
今日の優希はおかしい。私に好きだなんて。お姉ちゃんは?好きじゃなかったの?
混乱してく頭。
目元にキスを落とされる。そのまま耳を甘噛みし、舐める。
心臓が破裂しそうだ。
「鈍いんだよ。俺は、ずっと、奏が好きだった。」
耳元で囁かれるのがかくすぐったくて嬉しくて。
「ずっと勘違いされてんの、キツかった。」
自然と背中にまわされた手。私を包んでその気持ちを伝えてくれる。
あの時は感じなかった鼓動。胸が熱くなる。
私は?私は……優希のことが好きなの?