【同窓会】◆完全オリジナル作品◆


《96年卒業生 中学校同窓会会場》

中に入るかどうか、立ち竦んでいた時だった。

「お!北山!久しぶりだな!どうしたんだよ、ボーと立って」

後ろから声をかけてきたのは同級生の山崎だった。

『え!?や…山崎!?お前も…』

「まあな…驚いただろ」

『…今…ちょっと頭の整理がつかなくて…何て言って良いのか…』

「ま、無理もないな…実は同窓会これで2回目なんだよ。前回より今回は人数が多くて、15人くらいは集まっているよ」

『そ…そうか…』

悲しいような…嬉しいような複雑な気持ちだった。

『じゃ…み…美咲ちゃんも…来てるんだよな…?』

「え!?…あ…うん…来てるよ……でも大丈夫だよ。あの子そんなに気にしてないみたいだから」

『そうか……』

美咲は前彼女だった。

山崎にはよく相談相手になってもらっていたが、僕の身勝手な行動でさんざん迷惑かけて別れてしまい、合わせる顔がなかった。

「さ、入ろう」

『う…うん…』

「おーい!みんな!北山が来てくれたぞ」


[あ!北山君だ!久しぶり!]

想像していたより、皆が明るく振る舞ってくれたのが少し驚いた。

「いくらでも時間あるから、酒でも飲んで昔話でもしよう!」

相変わらず山崎は賑やかなもので早速みんなを誘導して酒を振る舞い始めた。

美咲とは離れた席に着いて、久しぶりに会った同級生達と話が弾んだ。


ある程度時間が過ぎた時だった。

「晃…久しぶりだね」

美咲が話かけてきた。

『あ…み…美咲…久しぶり…』

「晃もここに来たんだね…」

『うん……』

何を話せばいいか分からなかった。

『…あ…あのさ、美咲…その……前…迷惑かけてごめんなさい…』

「うーうん…もう昔の事だし…私の方こそ、ごめんね…」

『…歩いてたら同窓会の案内板見てびっくりして…』

「そうか……山崎君から聞いたでしょ、今回は2回目の同窓会なんだけど私は最初から参加したの」


『そうか……本当は…今でも信じられないんだ…まさか……まさか…俺が…























死んでいるなんて…』


「私も最初はそうだったよ…でも今は皆と楽しく過ごせてるから…」








そう…

僕は2日前に交通事故で死んだ…

真っ白な空間で目覚めると、そこは人間が命を終えて最終的に行き着く場所である…天界だった。

右も左も何も分からないままフラフラと歩いていたら、この同窓会の会場が目に入った。


美咲は数年前に病気で亡くなり、葬式の時は泣き崩れた。

悲しさで毎晩眠れぬ夜を過ごした。

山崎の事は全く知らなかったが、聞くとバイク事故だったらしい。


「晃…?大丈夫?…やっぱりまだ慣れないよね…」

『う…うん…ごめん…』

「クスクス…晃…すぐ謝る癖、変わってないね」

『え!?…あ…ハハハ…そう…だね…』

「やっと笑ってくれたね。さ、お酒飲もうよ!ここはお金も時間も関係ないし、勝手に料理もお酒もどんどん出てくるし!」

『あ…ね…ちょっと…少しだけ…2人で話さない?』

「…え…!?…あ…うん。良いよ」


それから美咲と学生時代の時や昔付き合っていた時、2人しか知らない話題で話が弾んだ。



美咲の笑顔はあの時と変わらないままだった。



時間やお金を気にする事なく…

仕事であくせくする事なく…

空腹や痛みもない…

綺麗な青い空と真っ白な雲が広がる空間…



気づいたら美咲と手を繋いでいた。


2人で雲を見ていた。


どこまでも…

果てしなく続く綺麗な雲を…

◆映画解説109◆

映画史上類を見ない超ド級モンスターあらわる!!!

最新装備宇宙戦闘部隊VS超進化エイリアン!!!

究極SFアクション超大作炸裂!!!


『エイリアン・リベンジ』


オススメ度:★★★☆☆

平均評価点:58.1

2008年アメリカ製作。

【監督】
アンドリュー・ベルウェア

【製作】
ローラ・シュラフトメイヤー

【脚本】
ラルフ・ボスウェル
ジョシュア・ジェームス

【編集】
ヘンリー・ステディ

【特殊SF効果】
ブライアン・スキャーヴォ


【主演】
レベッカ・カッシュ
スティーヴ・ディグハン
アメリア・ランドルフ・キャンベル
ジェフリー・プランケット


◆物語◆

近未来ー

凶悪犯罪者1500人を収監する監獄惑星ロブ12。

そこでは職員33人の監視の中、囚人達が地球企業への多角化のため厳しい労働をしていた。

しかし突如職員全員からの定期連絡が途絶えたため、地球政府は囚人達が暴動を起こして職員を殺害したと判断し、直ちに宇宙海兵戦闘部隊を派遣。

惑星に到着した彼らだったが、そこでは生物兵器用に特殊DNA変換で生み出された凶暴な新型殺戮エイリアンが待ち構えていた…!


今、最新装備の宇宙海兵戦闘部隊とエイリアンとの死闘が始まる!!!
【愛秤抄ーアビスー】


「私達…付き合ってから3年になるわ…今度こそあなたの決心聞かせてよ!」

昼下がりの公園…子供達が楽しく遊ぶ笑い声を打ち消すかのように美奈は叫んだ。

『あと1週間だけ俺に考えさせてくれ!きちんと答え出すから!頼む!』

「3年前からずっと何度も何度も同じ言葉じゃない!私は何なの?まだどうせ奥さんの事が好きで切れないんでしょ!もううんざり!」

美奈は泣きながら帰って行った。

翌日…

会社に美奈から連絡があった。

「もう…我慢の限界……あなたの奥さんに《直接会いに》行くから」


その後…どう会社から抜け出したのか覚えていない…

無我夢中で帰ったが…


間に合わなかった…



俺の人生は崩れ落ちた…

妻に何度も謝った…

しかし物言わぬ姿となっていた妻はやっぱり何も言わなかった。



2日後…

俺は美奈へ本当の別れを告げるため向かった。



まさか美奈のために、このネクタイを使うとは…


美奈…

本当にごめん…




















今から4年前に妻が病気で亡くなった。

その翌年…美奈と出会った…


しかし俺は…

“2人の愛を”秤にかける事が出来なかった…



「あなたの奥さんに《直接会いに》行く…」

そう言って美奈は自ら死を選んだ…


眠るように横たわる美奈に最後のキスをして棺の前でずっと涙した…






※アビス(abyss)とは「深い淵」「地の底」という意味。本作品では「秤」にかけた「愛」のどれを「深い底」から「抄うか」として「愛秤抄(アビス)」と表している※