花組『巡礼の年』(2022) | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

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花組公演my初日

午後から雨が降ると聞いたけれど

雨は降らず

日差しがキツい日でした晴れ

 

 

ミュージカル

『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』

題名はちょっとしっくりこないけど、

リストの作品集の題名なんですね

それでもあんまりピンとこないけど

一生というよりピックアップって感じだし

副題がぴったり?

物語はすっきりまとまって

表現に新しさが織り込まれ、

形式はスタンダード

 

歴史物、伝記物かと思ったけれど

真面目にクラッシックだけで

表現しなかったことと

大胆に時をどんどんジャンプすることで、

平板だったり真面目すぎず

重くなりすぎず

理屈っぽくなりすぎず

軽すぎず

題名から感じていたイメージより

私的にはとても良かったです爆笑ルンルン

 

花組はずいぶんコーラス歌唱が

パワーアップ音符

驚きました〜びっくり

そのおかげで

コーラスが要所要所で効いていて、

迫力とミュージカルらしさを感じて

観劇していて安心

賑やかさを楽しみながら

物語に集中できました 

 

以下 

あんまり物語については書いていませんが 

ネタバレ気にしてません。 




個別の印象を少し。


フランツ・リスト(柚香 光)

ハマり役でしたね!

いかにもな芸術肌っぽさ

それと相反するような

男性的な思考回路

反ジェンダー発言ですね、すいませんあせる

無垢な人間らしさ

 

柚香さんのキザな 

男役らしい態度、物腰仕草、話し方 

抜け感ある雰囲気が 

リストとマッチして

とてもカッコいいキラキラ

 

手段を選ばす

がむしゃらにやってきて

ピアニストとして人気を博したけれど、

自分を見失い

絶望の中にいたリスト

 

魂の理解者マリーの言葉で

自分を取り戻し

でも、やはりスターである自分

名声を求めることを

捨て去ることができないリスト

柚香さんの代表作になるのではウインク星

 

歌もたくさん歌われていましたが

やはり低音はガサついていましたけど

全体的にいい感じで

柚香さんの声質、歌い方に合った選曲で

良いなと感じましたピンク音符

ストレスフリーな面々が沢山歌ってて

コーラスが盤石になっているおかげもありそう

だけど自分らしく

自由に表現できるのって良いなと思う 

今回、だいぶ個々にあう歌 

というか音程、パートを割り振ることに 

腐心されたという印象 

もちろんみなさん上手くなられているからですが

 

ピアノを少しですが

実際に弾かれていましたね?

やっぱり実際に弾いていると

雰囲気に迫力がある気がしましたウインク

弾いてなかったらすいません

ピアノ&柚香さんがお似合いでしたしニコニコ

有名なリストの曲を弾いてほしいな

聴きたいなって気持ちも湧きましたが

『リスト』として舞台で弾かないといけないし

毎日とかね…キツイよねあせると。

 

マリー・ダグー伯爵夫人(星風 まどか)

ドレスがどれも似合うドレス 

初めのロココだけど 

ちょっとロックテイストで?パンチの効いた 

金金ギラギラゴッテゴテのドレスと 

これまたいかにもな大袈裟な鬘が 

似合うのには驚きますリボンリボンリボン 

星風さんだけじゃなくて 

皆さま普通に似合っていましたけどニコニコ 

ロココ的鬘は 

下の地髪がわざとらしく見えていて 

乗せたっぽい感じが本物っぽくて良きキラキラ 

ロイヤルブルーのドレスも 

しっとりお似合いでしたドレス 

星風さんってなんとなく 

湿度のある色気なんですよね 

 

私的には星風さんは 

ともすると可愛らしくというか… 

アイドルっぽくなるというかなんですが、 

抑えた演技の中に 

伯爵夫人としての 控えめな、

でも意志の強さが感じられて 

好感が持てました 

歌声も一人で聴かせられる美しさがあるし 

柚香さんの歌い方とも似合っていますねピンク音符 

アイドルっぽいっていうことにも 

繋がる?んですけど、 

それで2人のバランスが取れているのかな 

とも思うけど、 

柚香さんとちょっと違って 

精神性というか 

純粋無垢な妖精的な雰囲気が 

あまりない星風さん 

リスト&マリーの蜜月の場面では 

次回作のための練習かなとも少し思いました 

 

フレデリック・ショパン水美 舞斗)

リストの友人役がぴったりですね

ショパンが思っているより、

リストにとっては

友人というよりライバルで

劣等感と羨望でいっぱいみたいですがにやり

 

繊細ゆえに

自分が見えなくなっているリストと

対局にあるような

繊細でありながらも大人で

洞察力と落ち着きのあるショパン

二人の対比も良かったですウインク

実際のリストとショパンの

関係性とはずいぶん違うようですが

個人的な関係は

ほんとうのところは誰にもわからないですし

フィクションですし、という感じ。

 

ジョルジュ・サンド (永久輝 せあ)

正直に申しますと

ビジュアルは違和感があり

好みとは程遠いですあせる

 

が、男装の麗人サンドとして

何故か違和感がないキョロキョロ

リストを愛しながら

嫉妬と苛立ちを抑制する

プライドの高さや、

リストの才能を惜しみ、愛する様が

ハマっていて

観劇中、見た目が気にならなかった目

 

ショパンの恋人として出てきた時の

黒衣の色っぽさを押し包んだような

美しいさが素敵でした照れ

 

それと、歌声も

予想以上に良くて驚きましたびっくり

柚香さんとも合っていましたしピンク音符

 

ラプリュナレド伯爵夫人(音 くり寿)

ちょっとクセがある

リストのパトロンの伯爵夫人

自由なままに伸び伸びと

演じられていて気持ちがよかったです


伯爵夫人はアクの強い役ですが

役の味はしっかり出しながらも

キツすぎなくて馴染んで感じました

歌声ももちろん素敵です音符

 

ダグー伯爵(飛龍 つかさ)

冬霞のギョームに続いて

貴族的で妻に対して封建主義的で

圧の強いダグー伯爵

嫌味な役を好演されていました

歌い手としても活躍ルンルン


最後はマリーに

帰ってきて欲しそうで

マリーも夫の元に帰ってしまうかと

思ったけれど

それは無理だったみたいですね


エミール・ド・ジラルダン(聖乃 あすか)

デルフィーヌ・ゲー(星空 美咲)

冬霞のヴァランタンに続いて

聖乃さんの

精悍な青年活動家の迫力がありました

ずいぶん男っぽくなった感じですね


デルフィーヌは出番は控えめでしたが

後半革命家の仲間として

歌声でも活躍むらさき音符


アデル・リュサンド嬢(美羽 愛)

マリーの侍女

登場したときの

フワっとした明るさが和みます

動きが美しいからか華がありますね

大きく広がった袖のドレスが似合って

愛らしかったニコニコ


ジギスムンド・タールベルク(帆純 まひろ)

リストが去った後

ラプリュナレド伯爵夫人が

パトロンなるピアニストむらさき音符

リストと競演したり

目立って活躍されていました


ジョアキーノ・ロッシーニ(一之瀬 航季)

オランプ・ペリシエ(都姫 ここ)

前半は割とその他大勢の部類

っていう感じでしたが

可愛らしいオランプとの婚約発表あたりから

徐々に印象づいてきて

普通の世界観の中で起きている出来事だと

印象付けてくれる二人


少年リスト(美空 真瑠)

最後にショパンに手を取られて

リストと少年リストが手を繋ぐのが

印象的でした


修道院の白い子ども(生徒)たちが

リストを取り囲む風景が

結構好きですピンク薔薇

この最後のシーンは

なんとなく題名っぽいかな。

難を言うと

リストと修道院というか信仰心

の部分が全く描かれてなくて

何故最後のシーン?

って思ってしまうことかな…

リストは信仰心厚い人だったようですが。


その他では

始めの方で貴族の一員として

音&飛龍と

美風・和海・羽立等の歌うまさんたちが

ガンガン歌っているのも印象的音符

後ろの大きな窓枠?からも 

歌ってましたよね音符



ミュージカル 

『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜 

作・演出/生田 大和








公演デザートを一つ食べましたもぐもぐ

チェリーゼリーはしっかり

桃ゼリーはトロリ

美味しかったです星


もう一度観劇できる予定なのですが

チケットを取った時より

さらに楽しみになりましたニコニコ