連休中に
雪組公演を観劇してきました
晴れていたのだけど
ちょっと陰ったりして
肌寒くて、ちょっと薄着すぎたかな
と思う1日でした
寒の戻りというやつですね
週が明けても寒さが続いております
感想を少し。
ネタバレ等気にしてません。
二幕から
『Sensational!』
時系列がごちゃごちゃです
派手でスピード感と変化に富んだショー
彩風&朝月のダンスで魅せる
ギラギラした衣装にアップテンポな音楽
彩風さんは一幕で封印していた
カッコ良さをめいいっぱい
発揮されてましたね
幕開きから
赤色ネクタイの朝美さんの動きに
釘付け
朝美さんはセンター場面も多くて
黒燕尾の歌い継ぎのラストで
銀橋に残られた時は
なんだか嬉しかった
その時の歌声がとても好きです
軍服のシーンは黒い風が
恋人たちの前に立ちはだかる物語風
ほんとうにありそうな
シックな軍服の朝美さんと
ピンクのクラシックなドレスの
夢白さんの並びが素敵でしたし
ペパーミントグリーンの麻花さん?が
可愛らしかった
激しいダンスが続く中
物語を感じ
懐かしさを感じるようなシーンが
叙情的で良かったです
礼さんを思わせる
キビキビしたダンスの
和希さんを中心にした群舞
砂の精のような衣装はシンプルで
全員単一に見えて
地味に感じがちなのに
激しい群舞にピッタリで
美しかったです
真ん中に彩風&朝月が白
和希さんたちがベージュ
朝美さんたちが深い青
ちょっと『シルクロード』を
思い出しましたけど、
海と砂浜と波みたいだな
アフリカンのシーンは
縣さんが活躍していました
近未来風の衣装と背景の亜熱帯の映像が
まさにSensational !なのかな
ひまりちゃんたちフラミンゴも華やかで
お洒落なダンスにマッチしていました
そのあとに続く
彩風さん中心のダンスシーンが
彩風さんのイメージなのかなと感じました
今回のショーは
花、月に続いて
組長&副組長をはじめ
たくさんの組子が銀橋を渡り歌います
いろんな方の歌声が聴けるのは
楽しかったです
銀橋で歌う間
いつもの通り舞台上では群舞で
いろんな方がセンターで踊っているのですが
久城さんが歌っていた時
華世くんが群舞センターで
踊っていたのにはビックリ
綾凰華さんは中盤あたりで
銀橋を渡りながら
自作の詩の歌声を披露されて
しみじみとしましたし
最後に彩風さんと踊るシーンもあって
とても良いなと思いました
朝月さんは男役を引き連れて
歌うシーンもあり
ダンスが素敵
ラストのデュエットダンスは
サラサラしたシャンパンゴールドの衣装が
踊りにも合っていて
彩風&朝月のしなやかなダンスが
素敵でした
しかも、聖海&愛陽が影ソロで
とても美しい歌声が聴けました
有栖さんのエトワールも美しく
パレードは濃緑の羽根が美しかった
そして一幕
『夢介千両みやげ』
彩風さん演じる夢介は
ほのぼのとした雰囲気があって
チャキチャキのお銀と対照的で
お似合いのふたりでした
そして、私的には
朝美さん演じる総太郎が
着物が似合って
艶っぽくカッコ良く粋で
着物の裾はもちろん、袖捌きも美しく
始めの踊り、深川マンボというそうな
朝美さんの踊る姿が脳裏に焼き付いてます
このシーンだけでも何回も観たい
驚く裸の王様ナルシストな総太郎を
違和感なく嫌味なく
江戸っ子らしく口角良く
嫌な奴なのに愛らしさをだして
上手く演じている姿を観るだけで
嬉しくなりました
そして、艶っぽい歌声も好き
舞台上で動いたり話したりすると
ブロマイド以上に美しいボンです
今回は役が少ないんじゃないかと
言われていましたが
役が付いていた人は
それぞれがちゃんと見分けがつく演出で
妃華さん浜次の活躍はすごいですよ
着物姿の色っぽさよ
配役発表では役名がなかった人も
何人か活躍していましたし
華世くんは大抜擢で大活躍でしたね
ワンフレーズ披露されたのにはビックリ
モブが多すぎないのは良いなと思いました
組子のみなさま
ほんとうに頑張っていて
それぞれの役柄を上手く表現されてますし
公演が進んでこなれてきたら
さらにテンポ良く
楽しい舞台になりそう
個別の印象を一言。
のんびり牛のような?怪力モテモテ夢介
気風の良い姐御だが夢介一筋オランダお銀
モテるの納得?なまくら若旦那伊勢屋総太郎
チャキチャキ江戸っ子いい兄貴分の三太
三太兄貴の子分に可愛いふたりお鶴・亀吉
色っぽく本当の芸妓さんかと思った浜次梅次
お金は抜け目なく回収お竹
健気でほっておけないお松の綿帽子
安心安定総太郎の父母伊勢屋夫妻
安心安定の悪役一つ目の御前
悪を絵に描いたように鬼熊・虎吉・猿蔵
一際異彩をはなつ勘分、剣客猪崎
着物姿が素敵悪になりきれない悪七
歌声はなくて残念三味線がお似合いお滝
低い声で存在感抜群だった同心市村忠左衛門
市村の手下岡っ引き走助の活躍と歌声
手品が巧みで入れ替わりにビックリ春駒大夫
春駒の弟子で三太の幼馴染お糸
ほんとうに兄弟のよう斎藤兄弟
遠山の金さんが友情出演お裁きキマる金の字
三太にすられて大騒ぎ浪人大前田
キャラはめいいっぱい活躍してますね
だけど…作品としては
贔屓組だけど…
以下辛口ありですので注意。
原作以上に大衆時代劇な感じで
舞台を観てから
小説を一気に読みました
テレビドラマで言えば
やっぱり『遠山の金さん』とか
『水戸黄門』とかかな?????
ハテナ?がいっぱい
そこに時代物大衆演劇の雰囲気を
そこはかとなく感じる観劇でした
ちょっと違うけど、
演歌歌手が歌と歌の間に
時代劇挟んでいるような感じも…
大衆演劇はあまり知らないし
引き合いにだすのは失礼だと思うし
軽く見る気はないですが
とか言いつつ
朝美さんの深川マンボだけでも通いたい
とか思っているんだから
文句言うなっ
と言われそうだけど…でも…
全体的な作品の作り方からして
物語とか感情の機微を楽しむというより
演じ手ひとりひとりの役柄
見せ場を楽しむ舞台のように感じました
で、私は演じ手の演技の巧みさを
その頑張りと上手さが
いつも以上によくわかりましたし
いつも以上に楽しみました…
その点では
明るく軽い物語は
今の時期にぴったりなのかもしれませんね
次回作はかなり重そうだし
楽しみだけど
内容が重いと何回も見返すのが重いし
ただ、タカラヅカは
スターを観るのが醍醐味とはいえ、
それは物語も楽しんだ上でのこと
と私は思っているので
乱暴な言い方ですが
作品内容よりも
スターに当て書き感があって(?)
組の雰囲気(?)を物語っていれば
良いんでしょ?
“見栄を切る”わけじゃないけど
とりあえずメインの役者に見せ場があれば
良いんでしょ?みたいな…
その見せ場も少なめだから
余計に不満なんだろうけれど…
物語をかなりおざなりにした感じがして、
わかりやすいけれど
ご都合主義とは言わないけれど
辻褄を合わせて纏めました的な感じが
個人的には物足りなかったです
CHより中味がないように感じたのは私だけ?
CHに続いてっていう感想も見かけるけど
CHは物語しっかりしてたし
まわりの物語も枝葉がちゃんとしてたし
カッコいいシーンも納得感あったよね
そして…
当て書きであるのはよいのですが
当て書きがメインになって?????
タカラヅカ的男役の
カッコ良さがおざなりなのが
余計に残念でした
これが一番残念かもね…
しかも、それぞれがカッコ良さを発揮したり
カッコよさを発揮できる場面が
作品としては浮いている…
というか作品的に矛盾してるというか…
とってつけた感
無理矢理感が…
私の認識が間違えているのかな?
たとえば
夢介は田舎の庄屋の息子ですね?
金持ちで身分が高い庄屋とはいえ
旅に長刀を持参してるんですか?
しかも、悪党(武士)を
やっつけるくらいの剣捌き?
観ている私としては
やっと彩風さんのカッコいい場面
って思うんですが、
半分の脳でなんだかイライラ…
最後の方の立ち回りの場面以外は
刀は使わずでしたしね…
亡き母に怪力は使うなと言われていたらしいけど…
初登場から刀はずっと持っていたけど
使わなかったとかかしら??
一番ハッキリと感じたので
夢介の剣捌きについて書きましたが
他にもそういうフラストレーションを
細かく感じることが多くて
物語はわかりやすいけど
なんだかよくわからないというのが
本音でした
雪組の組子のみなさんは
とても素敵に演技をしていました
着物の着こなし、動き方
立ちまわりも流石だし…
それなのに!って思うと…
次の観劇まで
ちょっと間が空いてしまうけれど、
演じ手それぞれに作り上げた演技が
こなれて全体が一つに纏まるのが
楽しみです
そしたら、作品への感想も
かわるかな…
あ、あと
夢介はモテモテなのですが
お銀を含めて
女性陣が夢介にキュンと恋する瞬間というか
それぞれのきっかけや恋の流れは
もっと自然であって欲しいな…
そうすれば
もっと物語が滑らかになると思う
何故かそこだけかなり昔のアニメのノリ?だから
浮いてるっていうのもあるし、
間の取り方も難しいのだろうけど…
なんか
『夢介を好きなりました』
『理由?
そうゆー設定だからっ!文句ある?』
みたいな強引さを感じるのよね…
ちゃんとそれぞれ
好きになる理由の
エピソードはあるんだけど…
流れがね、唐突でぎこちない感じ…
また、文句ばかりに…
今朝ソメイヨシノが
チラホラ咲き始めていました
ぶつぶつ書きましたが
今週末、チケット増やそうか思案中
え!?
早くもう一度朝美さんの
総太郎とショーを観て確認したいので