[映画]蒲田行進曲 | ラピュタをさがして

ラピュタをさがして

宝塚のこと。
気ままに。
自由に。

昨日

雪組公演で何故ピスタチオ推し?

と書いていたのですが、

色が雪組色(グリーン)だからですね爆笑

ピスタチオ、ピスタチオ…

CITY HUNTER、CITY HUNTER…

って考えていたら

全然わからずあせる

コメントでおしえていただいて、

あ、そうか!となりました

おしえていただいて

ありがとうございます爆笑

気づかないなんて

雪組ファンとは思えないですねアセアセ

でも、観劇には

グリーンとか雪モチーフとか

取り入れがちなんですよウシシあせる

でも気づかない汗



さて、

花組『哀しみのコルドバ/Cool Beast!!』初日

おめでとうございますニコニコ

無事にツアーを完走できますように


花組『銀ちゃんの恋』は

昨日8月24日はKAATの千秋楽

おめでとうございます

好評そうですねニコニコ音譜

大阪も無事千秋楽まで公演されますように




と、いうことで?
Twitterで紹介されていた
無料配信の(〜8/31)
映画『蒲田行進曲』を視聴しました


ちょっと

タカラヅカ以外の感想です。


宝塚の初演〜再演は
スカステ録画でだい〜ぶ前に視聴
演じている方々は
演技達者で好きな方ばかりですが
作品の世界にあまり引き込まれませんでした
(視聴したのが平日夜で疲れていたというのもあるかな。でも、今より画像がかなり悪いエリザベート録画を寝るのも忘れて三日三晩観まくったことがあるので、やっぱり引き込まれなかった部類かな。大空さんのスターっぷりとか、野々さんの色っぽい真実味とかすごいなぁという印象はあるのですが。初演も)

ネットで無料でサクッと視聴できると知り
もしかしたらまた違う感想があるかもと
さっそく試聴



私にとって、
この作品を愉しむ時に
何の理解が難しいって、
まず、池田屋のバベルの塔のような

“階段落ち”

なんでそんなに
聳え立つ程高くするの???
映画なんだし、
普通の高さで撮り方工夫したらいいやんっ
と思ってしまって…
(今のようにCGとか駆使できないのはわかります。でも、そもそも高いところから落ちれば良い映画になるのか?いい画が撮れるの??よくわからない私でしたうーん

監督が階段落ちが出来なくなって
意気消沈してるのも、
ヤスが志願して
監督がやたら喜ぶのも
????えー?
って感じで…
全くピンとこなくて
『よーし、人ひとり殺すぞ〜爆笑
(by監督)
ぎょっガーンガーンガーン
みたいなチーン


人物像とか
出来事に対する人々の反応とか
全体的にデフォルメ(誇張)されてるなと
感じたので、
“階段落ち”もそのひとつ
って思うけれども…
それでも違和感ありあり…

だけど“階段落ち“が
この物語の主軸なんですね、
ひたすら私には意味不明だけど、
”階段落ち”を単純に消してしまうと
作品として成り立たなくなる


そんなわけで、
宝塚のスカステ映像同様
3分の2くらいまでは
”階段落ち”が話題になるたびに
違和感がぶり返して
なかなか作品に集中できませんでした

とは言っても、
映画はさすが
もともとが映像作品だからか
寝落ちせず
最後まで鑑賞にやり

そしたらねぇ
この作品って最後の30分で
作品世界が変わって見えてくるのね
ところどころで感じていたピースが
最後にきて繋がって
トンデモ世界が心にグイッと寄ってくる

大昔の評価されてる有名映画だし
映画通でもないので
偉そうに書くのも
なんだかなーって感じだけど、
トンデモ世界を描きながら
作者の描きたいことも
主軸にきちんと織り込まれていて
宝塚で公演したのもわかる気がします

今では
昔の銀幕スターの
トンデモ世界が描かれているのも、
作品のひとつの価値になってるし。
しかも、そう感じることで
作品全体が一種のファンタジーに見えて
いろんな部分は最悪だけど
ひとつのファンタジー世界が
作品として存在しているようで
良いなと思いました


で、そんな話を親に話したんですね
そしたら、
デフォルメはしてるけど、
ことさらデフォルメしてるわけじゃないよ
全然ファンタジーじゃないわ。
生々しい

ですって。

すごく古い時代の話(失礼イヒ)は
その時代を生きてない人には
描き方によっては
リアルさえファンタジーになるんだなと
ちょっと思ったりしました
『CITY HUNTER』も
『蒲田行進曲』『銀ちゃんの恋』に
較べれば時代は新しめだけど
そういうものがある


印象的だった言葉たち

銀ちゃんが小夏をヤスに押し付けて
小夏との結婚を承諾したヤスを
ボコボコにして
殴る蹴るの暴行を加えるシーン
(今なら明らかに犯罪です。って今だけ?いつだって犯罪だけど…。パワハラ、モラハラにDVにセクハラに…だけど言葉は印象的)
『…ただ乞食みたいに仕事待ってるだけで、お前自分の手ぇ汚して仕事とってきたことあるのか⁈みんなオレが頭を下げてとってきてやってるんじゃねぇかっ』(ボカスカドンッボカスカドンッ
『…(中略)てめぇの力量でかっさらってくるもんなんだよっ!役もっ、女もっ…(以降自粛汗)』


撮影所にヤスのためにお弁当を持ってきた小夏と馴染みの髪結さんとの会話
『あんた…ほんとに結婚するの?(中略)…やめといた方がいいんじゃない?…お腹の子、ヤスの子じゃないんでしょ。(中略)…ことに大部屋なんてのはね、一旦入ったら性根が腐っちゃうらしいよ。』
『でも…ほっこり頑張ってみるわ』


銀ちゃんへの想いをまだ断ち切れないが、銀ちゃんから離れていく小夏が
『女はね、いつも一緒にいてくれる人が一番なの。銀ちゃん、一緒にいてくれないじゃないっ…?』


階段落ちをする宣言をして
だけど銀ちゃんに無視されて
迷走し、荒れるヤスが小夏に。
前はね、平気だったのよ、何言われてもね。ヘラヘラヘラヘラ笑ってやってきたのよ…それがどうしちまったんだろうね俺…お前の事をね、好きになればなるほどね…悲しいんだよな~この心が…お前とね、一緒に生きていこうと思えば思うほどね、切ないんだよこの胸が…お前とね、離れられなくなればなるほど苦しいんだよ、身体中が…どうしちまったんだろうね俺…ほんとに…』


階段落ちのあと、階段上にいる銀ちゃんたちの方へ這って登ろうとするヤスに向かって、必死に呼びかける銀ちゃん
『上がってこいっ、上がってこいっ。お前は志し半ばに倒れる勤皇の浪士だ!いいぞ…ここまで…上がってこいっ。ヤスっ…!』



銀ちゃんはまごうことなき
スターの主役だけど、
この物語はヤスの物語なんだよね
銀ちゃんがいなければ
ヤスも描くことができないけれど。


もう一度
スカステ録画を見てみようと思いました
花組公演も観たいなぁ
配信が平日なのがかなりネック
しかも、週明けは雪組千秋楽(平日イヒ