宙組『アナスタシア』(2020) ②【芹香】 | ラピュタをさがして

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月組 ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』
の先行画像がでましたねお願い
とても素敵
珠城さん、烏帽子姿似合う〜
さくらちゃん、儚げな色合いの着物似合う〜



さて、アナスタシアの感想を少し。
(ネタバレしてます)




グレブ・ヴァガノフ(芹香斗亜)は
陰鬱な雰囲気なのですが
惹かれる存在でした
歌声にも引き込む力がありました♪
『The Neva Flows』が
耳に残っています♪
他の曲もですが
歌い始めが難しそう


アーニャに一目惚れ(!)して
アーニャを気に掛けつつ
父親と同じ任務(ロマノフ家の滅亡?)
を遂行するために
自分はアナスタシアだと言い出すアーニャに
戸惑い葛藤し、忠告するグレブ

初めてアーニャに出会うシーンで
アーニャを気に入ったんだな
と思いましたけど
my初日は
もう少しその様子を
表現できる隙が欲しいなと感じました
2回目に観劇した時は
グレブのアーニャへの好意が
分かりやすくなっていましたが
特別な瞬間であることが
もっと強調されても良い気がします
主役じゃないですけどね
話を分かりやすくするためにも。


それから
少しグレブの設定がわからなくて…ニコ

『父親はロマノフの一家を銃殺したひとりで
心を病んで自殺した
銃殺の時、あとに残ったのは静寂だけ…』
(セリフより、ニュアンスです)

グレブはアナスタシアが
生きていたはずはない
と信じているんでしょうか?

それとも
父親は銃殺の後
生き残っていたアナスタシアを助けて
銃殺の重みと
ボリシェビキへの裏切りへの
良心の呵責から心を病んだ?
グレブはその経緯を知ってる?
それとも知らない?
複雑に疑問です。

アーニャは誰かに助けられて
病院に入院していたのですよね
ダイヤモンドを渡してくれた看護婦は
たぶんアーニャがアナスタシアと
知っていたんでしょうね?

普通に考えたら
グレブはロマノフ家は全員死亡したと
信じているということでよいのかな?
観劇後にふと思いました


グレブが
最後にアーニャに拒絶され
アナスタシアであることを
譲らないアーニャを
殺すことが出来ずに絶望するシーンは
迫真の演技でした

上記の疑問がはっきりしたら
さらにこの場面が輝きそう
グレブはアナスタシアが
生きていることを知っていて
でも色んな背景から
生きていることを心から抹消していて
だから好意を持っていたアーニャが
アナスタシアだと自称するのをなんとしても
やめさせたかったし
自分の庇護を受け入れて欲しかった?
とかだと更に重みが増すなぁとか。

そうじゃなくても
どちらかはっきりしている方が
グレブに感情移入できて
場面がさらに盛り上がりそう。

いろいろ疑問があって
グダグダ書いてしまいました
どちらにしても
芹香さんカッコ良かったですおーっ!


今回の芹香さんは
物語全体を通して
始終、陰鬱で衣装も地味で
歌声と一度だけあるアドリブが
息抜きという感じなのですが
その分フィナーレの笑顔に
ドキリとさせられましたラブあせる

my初日では
センターで踊るシーンの
身振り手振りや
一度パチリとしたウインクが
スローモーションのように
ゆっくりに感じられて
とても惹かれましたキラキラ
なんだろな、観ている私の問題?

芹香さんのダンス
手足の動きが滑らかで好きです