Love wins all 考察 | 水脈のブログ

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読みきかせ記録(絵本等の紹介)と、自分の心に生じた想いや、刻まれた記憶を思いつくままに綴っています。
当ブログ開設当初から好きだった東方神起やジェジュン、ユンジェに関して。そして、2021年以降は、防弾少年団(バンタン:BTS)のことに、思いを馳せることも。

寒波襲来で、朝から寒〜い🥶

当地方にも、この冬初となる

大雪警報が発令中です。

今のところ、15cm程度の積雪量なので、

まだ大したことないのですけれど❄️

気温が上がらず、

凍結した路面にハンドルを取られたのか、

今日は出勤途中に、

田んぼに落ちている車を2台も見かけました

😳

雪道は、いつも以上に

安全運転!


ところで、

皆様は

もうご覧になったでしょうか?


IUさんの

“Love wins all”

IUさんと、

テテ(BTSのV:キムテヒョン)くんが

出演している

ミュージックビデオなのですが、

一編の映画を見ているかのようで、

冒頭から映像の世界に引き込まれて、

IUさんの透き通るような美しい歌声と共に、

映像で描かれている

ストーリーが胸を締めつけるようで、

途中から涙が止まらなくなってしまいました。

(すでに何度か繰り返し見ていますが、

やはり、何度見ても 😭)


冒頭、手を取り合って、駆けている二人。
追いかけて来る
銀色の立方体(箱)のようなものから
隠れようと、
廃墟のような建物に逃げ込みます。
どうやら、
テテくん扮する「彼」は、
右眼が白濁しており、見えていないようです。

廃墟で見つけたビデオカメラ📹を覗くと、
あら不思議。
ビデオカメラを通した映像では、
顔の傷や汚れた様子も消え、
「彼」の右眼も治っているよう。
荒れ果てたレストラン(?)でも、
食べるふりなのに、
そのビデオカメラを通すと、
本当に食べているかのように見え、
誰もいないはずの場も、
多くの人々で賑わう華やかな場所に様変わり。

二人はタキシードとドレスに着替え、
さながら結婚披露宴会場のよう。
プリクラを撮ったりして、
束の間楽しみますが、
そこにも執拗に迫る銀色の立方体。
逃げ出そうにも、
破壊された外の世界は、
無数の箱が漂っていて、
逃げる場はもうなさそうです。
意を決した「彼」は、
「彼女」を守ろうと棒を手に、
阿修羅の表情で「箱」に闘いを挑みますが、
全く太刀打ちできず、
呆然と座り込んでしまいます。
怪しく色を変え、迫り来る箱
覚悟を決める二人。
「彼」は「彼女」の手を固く握りしめ、
「彼女」は「彼」の見える方の片眼を
守るかのように自身の掌で塞ぎます。
ビデオカメラの映像は、
二人の足元が浮かび上がって行く様子を最後に
途切れます。
その後
二人が身につけていた
タキシードとドレスだけが落ちて来て、
廃墟にうず高く積み上がっていた
服の山の一部となってしまう
というラストシーンでした。


セリフは、ないのですが、

とにかく、

テテくんの表情がたまりません😍

逃走時の緊迫感に満ちた顔。

「彼女」を見つめる時の

なんと優しいまなざし。

美味しいものを食べた時の

心底うれしそうな笑顔。

二人で撮ったプリクラの表情は、

お茶目でかわいく、

幸福感がこぼれんばかりですね。

一転、

迫り来る追手と対峙した時の恐怖、

それでも闘おうとする決死の決意には

怒りや悲しみさえも混ざっているかのようです。

打ち勝てないと悟った時の

放心したような諦めと絶望感……

クルクルと変わる表情の一つ一つに

胸を打たれました。

なんという演技力✨

入営前の多忙な時期に撮ったMVだそうですが、

IUさん、

共演者に

テテくんを選んでくださって、

本当にありがとうございます。


以下の部分ごっそり抜けていましたので💦

【追記】しておきます

 ↓

二人は、愛する恋人 という設定だと思いますが、

逃げる際に、「彼」の手を引いているのは

「彼女」の方だし、

最終的に、棒を手に⬜️に向かったのは

「彼」だけれど、

迫り来る⬜️に立ち向かおうと、

先に棒を手にしたのは「彼女」の方だし、

ラストで怖いものを見なくて済むように

見える方の彼の眼を掌で覆ったのも彼女の方で、

(リードするのは常に「彼女」なのは、

IUさんの曲だから当然なのかもしれませんが)

人生を共に闘う同志というか、

弟を守ろうとする姉(ヌナ)としての温かさ、

あるいは母性愛さえも感じられるストーリーに

IUさん(姉)とテテくん(弟)、

ぴったりの配役だったと思います。


こちらは、

IUさんの『パレット』に

テテくんが出演した時のもの

仲良しの二人😊 ↓


モデルとしても、

様々な表情を見せてくれるテテくん


(タイトルが

Love Wins から、

Love wins all 

に変更されましたね)


https://x.com/_iuofficial/status/1750082311453020237?s=46&t=mdq01U4GwfoWOPgfyXD32Q



演出を担当された
オム・テファ監督が、
インタビューに答え、
詳細な解説をされているとのこと




(「彼」の眼が片方見えないことは、

映像で気づきましたが、

「彼女」も口がきけない設定

…口につけたピアスがその暗示とのこと

であることは、

解説を読んで初めて知りました。)


いろいろな解釈ができるだろうし、

視聴者各自に

それぞれ受け止め方があると思います。



ちなみに、私は、

障がいを持っていた彼らを

追い詰める

抑圧的な世間の差別 というより、

現在、

ウクライナやガザ地区で見られるような

「戦争」をイメージしました。


有無を言わさぬ暴力的な手段で、

他民族を追い詰める征服者と

必死で逃れようとするも、

無惨に命を奪われる民

を想像し、

ラストの

うず高く積み上がっている服には、

アウシュビッツ収容所で

命を落とした人々の遺留品を

思い起こしました。


迫り来る物体⬜️は、

「死」の象徴。

ビデオカメラを通した映像は、

過去の「幸せ」の記憶。


逃走したものの、

追い詰められたうえでの

あまりにも悲しい結末…😭

と思っていましたが、

でも、

支え合い、愛し合ってきた二人が、

幸せの記憶を抱えたまま、

「死」に直面した最期のその時まで

離れ離れになることはなく、

かたく手を握りしめ、

二人一緒に、空へ昇っていく 

というのなら、

ある意味、これこそとても幸せな最期 

とも言えます。


Love wins  all

…愛は強し

全てのもの、

「死」にさえも打ち勝つ❤️



テテくんの本格的な演技は、

『花郎』でしか知り得ませんでしたが、

退役後、
歌手やモデルだけでなく、
俳優としての活躍も、期待大💜ですね。
楽しみです。