栗林忠道中将 の事はわたしは子供の頃から知っていました。
第二次世界大戦記に出ていた栗林中将は、当時、小学生だったわたしにとって憧れの的でした。
どんな組織でもリーダーの条件はさまざまあります。
よく日経や読売ウイークリィーにも出ていますが、「人をなじらない」「寛容である」「部下の事を末端までたえず気にかける」このような条件を満たしている会社の上司やサークルの先輩がいるか解りません。
でも、今の日本にはリーダーシップをはき違えているアホがあまりにも多いと思います。いわゆる悪い意味での体育系です。
上司には絶対服従、白でも黒いと言えば黒だ。
ハッキリ言って、ただのアホウでしかありません。
こういう奴に限って、会社をクビになった瞬間、何をどうしていいか解らない自分
に醜態をさらすのです。
栗林中将は、あらゆる点において、立派な方です。
まず、硫黄島で民間人を避難させました。
人口密度の差こそあれ、沖縄の牛島中将と決定的に違う点です。
次に部下に細かい訓令を徹底的に施しています。
たとえば、映画の中村獅童の将校(海軍ですが)が敵と刺し違えると言って、死体の血を顔に塗っていましたが、実際は死体の腹を裂き、内蔵を自分の体に巻き付け、戦車が通ると、地雷を持って戦車の腹に突っ込みます。
クリント•イーストウッド のすごい所は、アメリカ軍をぼろくそに負けさせる点です。日本の歴史の教科書だとアメリカ軍の圧勝で物量作戦の勝利、とあまりにも単純な史実を無視した、メイド•イン•日教組的な教科書がとても多いのです。
日本映画にも責任はあります。
確かに特攻隊の話も重要ですが、その話ばかり作り続けるのもいかがなものでしょうか。
もし、今の左巻きの日本人がこういった映画を作ったら、おそらく懺悔の固まりみらいな、醜悪な映画しか作れないでしょう。
当たり前の事ですが、映画は幅広い層に受け入れられる事が大切だと思います。
それには単純に善悪ではなく、勧善懲悪ではなく、ただひたすらに『感動を生む』
のが一番だと思います。
主演は、栗林忠道中将閣下に渡辺謙 。
当然、栗林閣下です。
腰に下げた、パールグリップのコルトガバメントを見た瞬間、これは単に小道具係のミスだと思ったかたも多いと思いますが、しっかり枷になっています。
一兵卒、西郷に二宮和也 。
役柄が本来、40代くらいの設定なので、妙に親父臭い若者となっていますが、この
時代の日本人の人生は短いので、別に違和感はありませんでした。
しかし、外人(韓国人も含む)は日本人の名前に必ず西郷をつけたがりますね。
バロン西役に伊原剛志 。
かっこいい。けだるいハンターのように米兵を撃ち、情報を収集する、と言って世間話しかしない、なげやりさが良いです。
元憲兵隊の兵士、清水に加瀬亮 。
『ハチクロ』とは逆の神経質そうな役割でした。
憲兵出身というだけで、拳銃の携帯が許されるのだろうか?
スーパーおバカ軍人、伊藤中尉役に、中村獅童 。
こいつは一体、何しに来たのか、映画を見終わっても解りませんでした。
爆裂ぶりは、私生活と一体化しております。
西郷の妻、花子役に裕木奈江 。
『父さん、これが東京の女の子でしょうか』
『北の国から』の脱ぎっぷりが懐かしい。
監督はクリント•イーストウッド。
脚本はアイリス•ヤマシタ 。
ジープとかライフルなど敵製語が出てきたのは、ちょっといただけません。
でも、日本人をこれだけ描けるのですから、ハリウッドもあなどれません。
ひとつだけ言いたいのは、スパで江川達也 がこの映画の事をボロクソののしって
たけど、マンガの『日露戦争物語』を主役不在の見事なくらい収集のつかない状態に描いて、大失敗した奴から言われたくないですね。
江川さん、登場人物をもっと絞り込んで書いた方が良かったですよ。
この映画をもっとよく観て、創作のお勉強してくださいね。
梯 久美子
散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
栗林 忠道, 吉田 津由子
「玉砕総指揮官」の絵手紙





























