イラク戦争がいかに茶番だったかを映画化しようとしても、ハリウッドで撮影できない時期がありました。
ブッシュもラスプーチンも時の権力者がやることは、どこの国も一緒です。
『ブラックブック』もたぶんさまざまな制約があって、あえてポール•バーホーベン
監督は自分の故郷、オランダで撮影したと思います。
まず、従来のレジスタンス
=正義という概念をこの映画は根底から崩してくれています。
たとえ愚かでも、復しゅうによる戦争の勝利者がまず始める事は今までの支配者への徹底的な弾圧です。
オランダレジスタンスが作った収容所とナチスのアウシュビッツと大差ないのは、そこが収容所だからです。
看守が無抵抗の囚人をいたぶるシーンはたしかに、ハリウッド映画では撮れないシーンの連続です。
次にレジスタンスに裏切り者がいた、という事実です。
この辺は誰が裏切り者かサスペンスがありますが、レジスタンス側にとっては、裏切り者がいた、という事実はたぶん今でも認めたくない事実だと思います。
人間のいかなる時でも備わっている二重性の描写がさすが年期の入った監督ならではです。
次に裸でセックスしたり、アンダーヘアを染めるなど、バンホ-べン監督、お約束のエログロシーンの連発も
ハリウッドが意外に腰を引く制約あるシーンなのでしょう。
次に実物にこだわった点。
映画に使われていた銃器はちゃんと作動していたので、空砲をかなり使っていたようです。
当然、実物の銃器で。
あとオープニングのB17を襲うメッサーシュミットはたぶん、CGでなく本物の稼働機を飛ばしたようで、質感が全然違います。
最後にナチスの将校にいい人間がいた点。
井筒監督のように、日本の戦争映画の批評が必ず『戦争を賛美する映画』と言い切ってしまう、およそ映画人とは思えない、ズレた認識を持つ人がたぶん、軍服を見ただけで、悪人だと短絡的に思ってしまうのではないでしょうか。
監督•脚本がポール•バーホーベン監督。
『ロボコップ』や『スターシップ•トウルーパーズ』など戦いの悲哀のテーマが発揮されています。
原案、脚本はジェラルド•ソエトマン
。
主演がナチスに家族を惨殺され、復しゅうにレジスタンスに身を投じるスパイに
カリス•ファン•ハウテン
。
ナチス将校だがどこか人間的な面もある男に
セバスチャン•コッホ
。
スーパーマンみたいな活躍をする一見、ヒーローのレジスタンスに
トム•ホフマン。
人間の深さを見せてくれ、最後までドキドキ、ハラハラさせてくれる映画です。
- ジェネオン エンタテインメント
- 氷の微笑
- ジェネオン エンタテインメント
- スターシップ・トゥルーパーズ
- ジェネオン エンタテインメント
- トータル・リコール
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- インビジブル コレクターズ・エディション
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- ロボコップ DVD コレクターズBOX




















