これは映画がおもしろくない、という意味では決してありませんので念のため。
『アメリカを売った男』を観て改めて思ったのは、人の中にあるグレーの部分にこそ人は魅力を感じる、という事です。
変質者?の役が大変多い、わたしの大好きなクリス・クーパー演じるFBIに実在した二重スパイ、ロバートハンセンとライアン・フィリップ演じる新米FBI捜査官エリック・オニールがそれこそ身も心も使いまくって、接近していくさまが圧巻です。
刑事物でも諜報物でもこんな人を疑ってばかりいる職業にはつきたくないと思ってしまいます。
昔読んだ公安警察の本では、対象(監視相手)に対しては心から心配する亊が諜報の第一歩だと書かれていましたが、自分の職務をまったく疑わずに任務を遂行する最近の刑事や検察ドラマとこの映画を比較すると日本ではいかに権力への提灯番組が多いかが実によくわかります。
二重スパイもそれを追う側も家庭があり、日常があり、悩みがあり、そして迷いがあります。
派手なアクションこそありませんが、実によくできたスパイ物だと思います。
神に対する嘘と死語になった売国奴の概念がほとんどない日本人には彼等の苦悩は判りずらいでしょうね。
劇場かDVD化された時、ラストでさらに後味の悪さを味わってみてください。
脚本・監督はビリー・レイ。
捜査官役であの24のパーマー大統領役のデニス・ヘイスバートが出て笑ってしまいました。エリック・オニールの上司役にコンゴでたくましい女性を演じた、ローラ・リニーがシニカルな上司を好演してます。
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