手術方法の選択基準(分類①医療情報) | 変形性股関節症患者のためのノーサイド主催情報交換広場

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①病気そのものの情報②社会福祉制度、社会保険制度③障害年金④障害者就職情報⑤民間保険制度⑥政治家の揶揄、社会への提言などについて語ります。とりわけ③については受給に向けてアシストすることを私のライフワークと位置付けて積極的に行います。

個人差は勿論ありますが一般的に医師の間で共有される手術方法の選択基準が
あります。
 
(そもそも)股関節症は症状の度合いによって前期、初期、進行期、末期の4段階に
 分類されます。この度合いと年齢によって手術方法が選択されます。
 
*20歳台で前期、初期の場合    保存療法(手術はしない)、棚形成術など
*40歳台までで進行期の初期の場合 RAO(寛骨臼回転骨切り術ー自骨による手                        術)
*50歳までで進行期の末期の場合 キアリー骨盤骨切り術ー自骨による手術
*50歳過ぎの進行期、末期の場合 人工股関節手術
*50歳過ぎの前期、初期の場合   保存療法(手術はしない)
 
上記基準以外にも「実際の痛みの程度」「患者のQOLの考え方」「職種」「他の病気」
などの要素が考慮されることになります。
 
また「温存療法ー自骨手術」の可能な病院が日に日に少なくなっており、いずれ
選択肢から外れてしまう恐れもあります
 
「理屈抜きで異物=人工股関節 が体内に入るのは嫌だ」という方も
おられるでしょう。
 
次回は自骨手術と人工股関節手術の比較をしてみたいと思います。
分かる範囲で「自骨手術」が可能な病院を記載してみます。