前回は耐用年数の長い人工股関節について述べました。
本日は「保存療法」でもなく「自骨手術」でもなく「人工股関節」でもない治療法についてのお話です。
ノーベル賞受賞の京都大学山中教授のIPS細胞の研究と股関節症への応用です。
(そもそも)IPS細胞研究とは「皮膚細胞」などの体細胞に特定の遺伝子を導入してIPS細胞(人工多能性細胞)を作り出す<細胞を初期化する>研究のこと。
現在様々な病気への応用が世界的に進んでおり、最近では脊髄損傷や網膜再生などの分野(慶応大学)への応用が報道されています。
それでは股関節症への応用はいつになるのか?人工股関節手術がなくなる日が来るのか?ということですが
京都大学 戸口田淳也教授による研究が進んでいます。
(組織再生の細胞源として骨細胞や軟骨細胞等に分化する間葉系幹細胞を用いての手術によらない治療法開発)
それではこの夢の治療法が実用化するのはいつ頃になるのでしょうか?
一応各分野へのロードマップが示されており、この分野への実用化は7年後
となっているとのこと。でもこれは当てにはなりませんよね。
早まるかも知れないし先に延びるかも知れません。
この研究が進むと股関節症の治療法が根底から覆される可能性がありますね
これからの動向に注目して下さい
次回は 最新医療情報のまとめ をしてみます。