MPCポリマーを活用した人工股関節(分類①医療情報) | 変形性股関節症患者のためのノーサイド主催情報交換広場

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①病気そのものの情報②社会福祉制度、社会保険制度③障害年金④障害者就職情報⑤民間保険制度⑥政治家の揶揄、社会への提言などについて語ります。とりわけ③については受給に向けてアシストすることを私のライフワークと位置付けて積極的に行います。

人工股関節を躊躇する理由の1つが耐用年数です。
折角手術をしても10年か15年後には再置換が待っているので嫌だ というわけです。
 
そのために少し前までは「手術は60歳になってから」という考え方が流布していました。今でもそのようにアドバイスする医師がおります。
 
それでは耐用年数が20年、30年あるいは半永久となったらどうでしょう。考え方は根本から変わるのではありませんか?
 
そのような期待に応えるのが以下の製品です。
 
*製品名 Aquala(アクアラ)ライナー
*特徴  生体適合性に優れたMPCポリマーを股関節の摺動面(しゅうどうめん=人工股関節の骨頭とライナー<受け皿部分>が擦れ合う面)に被覆し、摺動特性を大幅に改善させ、摩耗粉の産生を抑制させる人工股関節。実験では1、000万歩連続負荷後の摩耗が殆どなかった。 
*研究者 東京大学 石原一彦教授、JMM(日本メデイカルマテリアル株式会社
ー京セラと神戸製鋼の出資会社)
*期待レベル 2007年より臨床試験、安全性確認、薬事承認申請の結果2011
年4月に医療機器として製造販売承認を取得。2011年10月以降国内販売開始と
なった。
 
治験が行われた病院は 東京大学病院、埼玉医科大学病院、日本赤十字医療センター、東日本電信電話関東病院、JR東京総合病院  です。
 
採用している病院は上記病院以外にも増えていると思われます。ご自分の病院が
採用しているかどうかは当該病院で確認して下さい。他の機種と併用している場合もあるでしょう。
 
耐用年数については確定的なことはどこにも記載されていませんが実験室段階では連続1、000万歩の負荷でも殆ど摩耗がなかったと書かれております。
 
(私の意見)この新人工股関節は耐用年数大幅アップが期待され若年の患者の方でそのために迷っている場合には朗報と言えます。一方実験段階と実際の耐用年数は年数が経過しないと確定できないので医師もあまり希望的なことは言わないと思います。
また歴史がまだ浅く予想もしない「何か」が発生することもあるでしょう。
 
これらのことを総合的に考えて判断して下さいコーヒーナイフとフォークコーヒー
 
次回は股関節症とIPSについて 述べますグッド!