MIS手術を選択すべきか否か(分類①医療情報) | 変形性股関節症患者のためのノーサイド主催情報交換広場

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私が7年前に人工手術をする時にいくつかのキーワードで専門医を探しました。
 
そのキーワードの1つは「MIS」です。
 
(そもそも)MIS手術とは Minimally Invasive Solution  のことで「最小侵襲手術」と訳されます。「皮膚や関節の周辺組織(筋肉、靭帯、腱)に可能な限りメスを入れずに行う手術のことでナビゲーションを使用して正確性を高める医師もおります。(ナビを持っている病院は少ないのと使いこなしが簡単ではないという問題点もあります)結果として傷口が6~8センチ程度、体へのダメージも少ないので回復も早い、従って入院期間も短く、医療費も安く済む  という利点ばかりの手法ということができます。
 
7年前に、この手法を標榜している医師(または病院)は全国で3~4名であったと記憶しています。
 
それでは股関節専門医の間でこの手法は「どのように評価」されているのでしょうか?まずは否定論者から
 
*一般の手術でも傷口は12~14センチぐらいでMISとの差は5センチ程度。手術はまずは正確でなければいけないことから考えるとMISはリスクを大きくしてしまう。
本末転倒である。「医師や病院のアピール」に過ぎない。
*出血量、手術時間にも差がない。ソケットやステムの設置異常はMISの方が多い
*カップの設置位置、角度、骨棘の切除などの対応がMISには必要。MISに固執するとこのような落とし穴がある。
 
他方、MISを標榜する医師(病院)は7年前から比較して加速度的に増えています。皆さんのお住まいの都道府県に最低1人以上は存在していると思われます。
 
その間の医学の進歩、人工股関節そのものの進化、時代の要請 などが背景にあると考えられます。
 
医学界の専門家の間でのMISに対する考え方は肯定と否定が相半ば となっているのではないでしょうか汗汗
 
最近はMIS手術を行う医師でも「MISありき ではなく股関節や周辺の状態を考慮しながら柔軟にMIS または
一般の手術を選択している」 ようです。
 
私の意見:MISにこだわらないが安全に手術ができるのであれば「いいことずくめ」であるMISを希望する。
 
 
次回は新しい人工股関節等に触れる予定です