ネタバレしております!
踏みたくない方は
戻ってくださいませ











威容の挑発に耐えられない謝憐が
芳心剣を振りおろし………
たところで
クリフハンガーとなり

いよいよ二期の
エンディング

エンディングテーマ
「帰於塵」が流れる中
1期、2期の重要な
数シーンが
出てきます

この編集はもちろん
アニメ独自のものだから

アニメ班が
「天官賜福のテーマ」
意図的に提示してくれたように
思ったのです

とはいえ
私が読んだのは2巻までだから
たぶん全体の3割くらい?
それでテーマどうのこうのと
推測するのは
おこがましいのですが

なんとなく私が
思ってることを書きますね

トンチンカンかもしれませんが
お許しを

究極の選択を誰が裁く

二期のラストシーンにまず出でてくるのは
1期 半月関編に出てきた
お久しぶり

半月

です



天官賜福 貮がスタートしてから
半月も
「もう一人の謝憐」
だということに気がついて

ハッとしたんですが

あ、違うか
謝憐が「もう一人の半月」なのか

ここで繰り返されているのは

究極の選択を
しなければならなかった人の
無惨な死(敗北)と
終わらない後悔

なんですよね





サムネイル
 

花将軍 以前は

正しい行動だと思っていた

でもいまは良くわかりません


何が足りなくて

どこで踏み外したか


半月は答えを求めますが
謝憐はこう言いますよね


私にもわからないんだ

サムネイル


そう、誰よりも賢いはずの

殿下が3度目の飛翔のあとに

しみじみ言う


「わからない」


私はここが

殿下のどんなカッコいい台詞よりも


ジワるんです


2期の最後に

再び半月を登場させ

二人同様に

この台詞を言わせたのには


やはり

ここが大事なとこだからだと

思うのですが

どうでしょう?


ED「帰於塵」の中にも


誰が誰を

裁くのだろう


というフレーズが出てきます

疑問符です

つまりわからない


たぶん裁けないんです

誰にも


誰の過ちでもない

強いていえば

運命なのだ

だから悔やむな

咎を追うな


これが私の思う
1つ目のテーマです


半月と謝憐の「後悔」は止まりません


半月はきっと

物語に再度登場してくることでしょう

どこで

彼女が救われるのか

謝憐が

罪悪感から解き放たれる日が

くるのか

注目したいと思います


威容と安楽が象徴する毒

半月の次に

回想シーンで出てくるのは

芳心国師に無差別テロを促す

安楽王の邪悪な表情です


安楽や威容は

清廉な謝憐の「対」として

存在してます

彼らが象徴するのは


貪欲(とんよく)と腹立ち

怒り、怨みや憎しみ

邪(よこしま)な心 無知…


ああ、そうか三毒なんだぁと

人間の煩悩なんだなぁと





威容と安楽は極端ですが

謝憐を執拗に罵る「民衆」も

三毒に侵されていますよね


彼らは特別な存在ではない

どこにでもいる

普通の人々です


芳心国師編で

郎千秋が国師に

投げかけた問答



サムネイル
 

飢えている人が

二人いたとして


食べ物をわけあったのに

もっと欲しいと

争いがおきたら…


も、同じ

「貪欲」がテーマ


鬼市の賭場で

千秋がぶっとばした

鬼面の男も

この欲を表現したものですね


三毒は煩悩なので

誰にでもあるわけで


人がなにかの不幸をきっかけに

隣人を恨み、憎み、殺し合い

その恨みを代々引き摺る


その狭間で

もがくのが


我らが太子殿下


そういうことなんですね


(あくまで私の見解です)


そして画面は

すべてを失って彷徨う

謝憐と


一人のみすぼらしい

包帯を巻いた少年に

変わります



そしてもうひとつの
たぶん最も崇高な

テーマが

暗示されるのですが


長くなるので

また明日!