5話で明らかになった
謝憐 衝撃の過去
ここでふと気がついた
墨香銅臭作品の
特徴について……



「天官賜福」だけでなく
「魔道祖師」に関しても
ネタバレしていますので
踏みたくない方は
引き返してくださいませ















もう一人の太子殿下

謝憐の超絶剣技で

彼が「芳心国師」であることに

気がついてしまった郎千秋


ここで私も気がついちゃった


この物語において


郎千秋=泰華殿下


「もうひとりの謝憐」


なのではないかと


これ、墨香銅臭先生の

得意パターンというか


物語の重要なテーマを

登場人物を変え 結末を変えて

「繰り返す」

レトリックなんですね


「魔道祖師」で言えば


薛洋は「もうひとりの魏嬰」

愛されたかった天才の歪んだ愛



暁星塵+宋嵐

「再会できなかった忘羨」

知己の愛と再会への願い


藍湛の父母

「かつての忘羨」

正邪の垣根を超える愛


でしたよね


はじめて郎千秋が物語に登場したとき

私は彼を

陽気なモブ(脇役)かと思っていました(失礼な)


神殿で立ち居眠りするくらい

おおらかで天然な彼に

悲惨な過去の影はないからです


とんでもない

彼は重要な

主人公の

似姿だったんですね


尊い「二人の太子殿下」の境遇は

途中まであまりに似通っています


親と臣民に愛され

前途洋々で

正義感に溢れ

お陽さまのように元気印


それが一転

愛する人を惨殺される

惨殺したのが

敬愛する自分の師匠だなんて!


過酷な

二人の宿命は今後 どのように

交錯し

どのように恩讐を

乗り越えるのでしょうか


もう一人の国師


アニメでも原作でも

注意して見てないと

見逃しちゃうくらい


さり気なく描かれますが


仙宮に集まったその他大勢が

「芳心国師」の名が出たとき

こんなことを言います


妖道双師の一人 芳心国師か?


妖道双師?


双師ってことは

二人いるわけで


もしかしたら

もう一人の妖道双師は…



このコじゃないですかね?

そう
半月関編の重要人物

半月


です


あっ!そうか

半月も国師だった


この二人の国師も

天官賜福における

「繰り返し」もしくは

「相似形」の

ひとつだということが

ここでわかるんです


芳心国師=謝憐

滅びた仙楽国の太子でしたが

かつての敵国 永安国の国師となり

太子の教育係として

重用されたのに

皇族と国王を惨殺し

自分も葬られます


半月国師=半月

永安国出身であることを隠して

国師に重用されますが

半月国を裏切り殲滅させ

処刑され

死んで魂になってなお

彷徨います


時に信じてくれた人を

裏切って

地獄に落ちたとしても


この二人にはどうしても

そうせざるを得ない

理由があった

究極の判断だった


アニメ一期最終話

原作1巻12章で


半月と

謝憐は同じことを

言いましたよね



サムネイル

どうしたら良かったのか?

それはあの時も


いまもわからないんだ


なにをしても しなくても

この物語の中では


半月国も

仙楽国も

永安国も


結局は

滅びるんです


もしかして…


謝憐がなにをしようが

半月がなにをしようが


国は滅んだのではないか?

滅ぶ運命だったのではないか?


繰り返される

戦争の虚しさ

不条理さ

人間の愚かさ 弱さも


天官賜福のテーマなのではないか?


ふと思った私です


ではまた…