お疲れ様です。
塾業界では各学年も一年の終わりを迎え、2月からはいよいよ学年があがりますね。
我が家も『今年こそは!』という意気込みで酷語のトレーニングにあたっています。
しかし、闇雲に戦っても成果は上がらないものです。
そこで今回エヌラボスタディの新田安弘先生(成績アップ率1位の講師)教える『中学受験国語の参考書6選』についての動画を拝聴したのでご紹介したいと思います。
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国語の問題集いろいろと試してみたのだけど、なかなか成績が伸びなくてお困りのお母様に向けて今日はお伝えしています。
国語は他の科目と違って、算数でいう『流水算』とか理科でいう『電流』が苦手というような感じで、ピンポイントでこれが苦手っていうのを指摘しづらいっていうのが、この国語の教科の難しい点です。
そんなお困りの保護者様に
・語彙編
・読解編
この2つをお送りするとともに、どの順番でやっていけば成績が伸びやすいかといったアドバイアスも致します。
これらをうまく使いこなせば成績が爆上がりします。
逆に今のお子様に合っていない状態で問題を解かせても、なかなか成績は上がりません。
教育業界で20年以上、生徒指導1000名を超える新田だからこそ、お伝えできる方法なので最後までしっかりご覧下さい。
まずは語彙編です。
国語には語彙力と読解力大きく分けてこの2部門が成績を上げるうえで必要です。
もちろん読解力、たくさん解いて身につけていくことは重要なのですが、その前に語彙力が身についていないと問題を解くのは結構難しいと思います。
実際の入試問題では『荒唐無稽(こうとうむけい)』・『改竄(かいざん)』・『勘案(かんあん)』など大人でも?となるような字が出てきます。
お子様はこのへん意味をお分かりになっているでしょうか。
また専門性の高い内容も出てきます。
脳の仕組みで『海馬・扁桃体』こういった語彙が出てくるので、中学入試の語彙とて高校入試レベルとほぼ同じようにお考え頂けると分かりやすいかなと思います。
これらの語彙に関しても、『千里の道も一歩から』ということで、まず漢字が嫌いなお子さんからどういうことをやればいいのかお伝えしたいと思います。
まず1つ目です。
国語の語彙で最も基礎にあたる部分は漢字だと思っています。
国語の嫌いな方のだいたい8割は漢字が嫌いです。
特に書き問題が嫌いなんですね。
さらに言えば『なぜ?』っていった部分を拘る子が多いんですね。
実は漢字にはもともと意味があったりするので、この『なぜ』に着目して音読とともに勉強できる教材がこの『唱えて書く漢字練習の本』になります。
入試が云々というレベルではなくて、そもそも漢字が大嫌いだったり、書くのが苦手なお子さんに向けて使用して欲しいテキストかなと思います。
語彙の成り立ちを教えてくれたりとかします。
例えば才能の『才』っていう字を書く時、土があってその下の部分から芽が出てきて『才』になったよ。
そして実際に音読するときは横一(よこに一の字を書く)縦はねて(レの逆の形)ノをつけるのような音読もしてくれるので、音読をすることで脳に残り易いというようなシステムの漢字テキストになっております。
小学校漢字はできて当たり前と思って欲しいので、漢字が苦手な方は是非これを使ってみて下さい。
続いて2つ目です。
『言葉1100』です。
ここからは普通に語彙の話になってくるのですが、このテキストのいいところは、単純な暗記ではないんですね。
読み込ませて、本当の語彙力になるといった点が素晴らしいなと思います。
単語練習・語彙を覚えろっていうと、例文以外のものが出てきた場合に急に答えられなくなってしまうお子さんがいらっしゃるんですね。
それは言葉の表面的な部分だけを丸暗記している状態なんです。
しかし、言葉力1100を使うと、5つ上に単語が載っていて、その下に5つ短い例文があります。
短い例文を読みながら、この単語はこれ、この単語はこれといったような感じで意味を考察しながら単語勉強ができるようになっています。
ですから単純に丸暗記した薄っぺらい内容ではなくて、本当に自分の語彙力となって言葉が身に着くテキスト、こちらが『言葉力1100』の良い点という風に思います。
文章自体も2行くらいの短い文なので、文章読むのが嫌いというようなお子さんでも気軽に学習することができます。
このテキストに関しては偏差値50くらいまでの初級から中級レベルのお子さんかなという風に思います。
逆にいうとこのレベルの文章・言葉が分からない場合は、中学入試の文章、どのタイプの問題でも何言っているかさっぱり分からない可能性が大なので、ここら辺で語彙力の確認をしてみるとよいかなと思います。
3つ目です。
『ふくしま式本当の語彙力が身につく問題集』です。
論説文っていうのは必ず『対比』ってのが用いられて文章が展開します。
なので何と何を比べているのか、これさえわかれば文章の大きな支柱を理解することができます。
これに特化したテキストが『ふくしま式本当の語彙力が身につく問題集』です。
イメージとしては、中級レベル以上かつ対比を今勉強しているよ
というようなお子さんに役立つテキストです。
逆に対比の使い方を知らないままこのテキストをやっても意味がないテキストなので、その点は注意してください。
このテキストの良い点は『明るい』と『暗い』これは対比されているよね!っていうのは誰でもわかるんですが、『光』と『闇』だとか、『詳しい』と『疎い』とかこれも同じページに載っているんですね。
なので、同じ比べている単語で仲間グループにしているようなテキストになっているので『あっ、これって同じ意味なんだ』ということが分かるようなテキストになっています。
言葉の根っこの部分で繋がっている対比の概念っていうのに触れることができるテキストなので、これをやっていくとかなり実力が上がるかなといったような印象があります。
4つ目です。
『中学国語力を伸ばす語彙1700』です。
これは中級から上級の方に向けて必要なテキストです。
本書は実際の公立中の生徒さんが高校入試に向けて使うようなレベルのテキストです。
最初にもお伝えしたように中学受験は高校受験と同じレベル、学校によっては正直それ以上のところもあります。
このテキストは赤シートと黒いシートの1枚のシートがついていて、そこに単語を知っているかっていう部分でチェックテスト形式で問題を解くことができる点が良い点であると思います。
また下に同じように例文がついているので、言葉力1100と同じように生きた言葉として学ぶことができるのかなという風に思います。
生きた言葉が身に着くのがこのテキストの良い点だなと思うし、なかなか難しい問題も入っています。
これを身につけると非常に良いのかなと思います。
では、ここから文章読解編についてやっていきたいと思います。
今回紹介するのは『論理エンジンスパイラル』というテキストです。
大学受験でおなじみの出口先生ですが、国語の文章を読み解く際に論理が必要と仰っています。
この論理に特化したテキストで小学生でもわかるように解説したテキストです。
中学受験のみならず、高校受験でも国語が苦手な生徒さんには使って欲しい良書中の良書の本という風に私は考えています。
ただですね、これ1個だけ問題があります。
これ塾専用のテキストなんですね。
市販で購入できるものではないのでご注意下さい。
よく『論理エンジン』をやって成績伸びなくてよく相談を受けます。こちら市販で売っているものの方のテキストになります。
塾専用の『論理エンジンスパイラル』とは異なるのでご注意下さい。
どうして塾専用のお話なのかというところを説明致します。
教えられる人が論理をしっかり理解できるかどうかがテキストにも明記されているんですね。
これをご家庭でやろうと思った場合、よっぽどの論理に自信がある場合はもちろん別なんですが、実際にこれをやって成績伸びている家庭を見たことがありません。
テキストとしては非常に最高級に良いテキストなんですが、使いこなせるかどうかが非常に問題になってくるテキストなので、これを身につけたい場合は論理に詳しい塾講師や家庭教師にお願いするのがベストかなというふうに思います。
本当に良書だと思って言っている根拠もありまして、使いこなしさえすれば、3~4か月で成績ぐっと伸びる生徒もいる、しかも結構な率でいます。
なので論理を使いこなせる講師と一緒にやっているのであれば、この『論理エンジンスパイラル』はなかり良書になってくるので、これをお勧めしたいと思います。
最後は『中学入試国語塾技100』です。
こちらは『論理エンジンスパイラル』や他のものでもいいんですけれども、論理が身についた状態でこれを解くようになるとほぼ無敵です。
凄く良いテキストなんですよね。
塾でしか教えてくれないテクニックがいっぱい載っています。
この手の本にしては珍しく解説も充実しているので、自分で自学するにも向いています。
イメージとしては偏差値首都圏とかで55以上取れていて、もしくは基礎部分はできるんだけどもうちょっとランクアップしたいなという生徒さんに適しているテキストです。
こちらも非常に良いテキストなんですが、根本的に論理が分かっていないとただ単に上辺だけのテクニックになりかねないので、文章の構造・構文を取れる論理を身につけた上でこの問題集をやってもらうと本当に無敵になるかなと思います。
お勧めのテキスト語彙編と読解編を紹介して参りました。
読解編は論理に関わる部分でプロがやって初めて意味があるのかなという風に思います。
なので、できるだけ論理に詳しい塾講師や家庭教師とやるのがベストです。
語彙力の方ももちろん伸ばさなければなりません。
これに関しては自分でどんどん進められるものです。
これらを両立させて成績を伸ばす礎にしてもらえればいいなというふうに思います。
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いかがでしたでしょうか。
国語は漢字、語彙、そして読解の三位一体の学習ですね。
漢字と語彙は塾のテキストに加え、日常会話やこのような市販教材を駆使して少しでも多くの漢字や語彙をしっかりと身につけていくことが必要になります。
ひとつひとつしっかりと覚えていかなければなりませんが、単純暗記ではなく、漢字や語彙を工夫しながら身に着くように覚えていかなければなりません。
単純暗記では翌日には覚えたことの2/3は忘れてしまうことを前提に、工夫した暗記を繰り返していく必要がありますね。
『論理エンジン』は皆さんのご家庭でも一度は解いたことがあるのではないかと思います。
新田先生のご指摘のように我が家も『論理エンジン』は解けても、塾の教材やテストの点数には全く反映されておりません。
そこで今回の動画にて『論理エンジンスパイラル』の存在を知りました。
早速購入したのでこれから愚息に実践導入してみたいと思います。
SAPIX、国語専科塾、そして『論理エンジンスパイラル』と『国語塾技100』と役者は揃いました。
どこまで国語力、そして読解力がUPするか。
真価が問われる1年になりそうです!
<追記>
先週の理科学習は『知っている食べ物を知る』というテーマでしたが、動物の分類なども学習しました。
そこで愚息の質問がありました。
愚息:『脊椎の働きについては体を支えるのは分かるけど、どうして骨で血液がつくられるの?』
愚息が順当に進んだ10年後(生理学や解剖学を学ぶ頃)には瞬殺できる話ですが、そこはまだ小学4年生。当然の疑問かと思われます。
そこで一緒に勉強してみました。
まずは胎生期から生後にかけて造血がどこで行われるか、確認してみました。
骨髄が未形成の胎生期において造血は骨髄以外の組織で行われます。
ヒトでは胎生第2週頃に卵黄嚢で造血が始まり、第5週頃に肝臓造血へと移行します。
骨髄造血は第11 週頃から鎖骨で始まり、その後大腿骨や上腕骨が続き、 第14週頃に脊椎など全身の骨へと広がります。
次は骨髄の組織構造です。
骨髄は骨の髄腔を埋める組織であり、成人で重さ2600 g に達します。
通常その約半分(1200 g)が造血を行う赤色骨髄であり、胸骨、肋骨、脊椎、鎖骨、肩甲骨、骨盤および頭蓋などに分布します。
その他の部位は脂肪を蓄積した黄色骨髄で、主に体肢骨に分布 します。
黄色骨髄は単に退化した骨髄ではなく、必要な場合(大量出血や放射線被曝により赤色骨髄の造血能が低下したときなど)には造血細胞が出現して赤色骨髄に置き換わります。
この際、造血能は正常の6~7倍にまで亢進します。
骨髄の造血細胞には、すべての血液細胞の母細胞である造血幹細胞と種々の成熟段階にある血液細胞とがあります。
このうち造血幹細胞は,数万個に1個の割合で存在する小型のリンパ球様細胞といわれますが、通常の形態観察で同定することはできない。
したがって骨髄で観察される造血細胞の大半は成熟途上にある血液細胞であり、なかでも顆粒球系細胞が最も多い(赤血球系細胞の約3倍)。
これは、末梢血における寿命が赤血球の約4ヵ月に比べて顆粒球では数日と短く、頻繁な交替が必要なためとされます。
仕上げは血液を構成する白血球、赤血球、血小板がどんな細胞から分化するのかを学びます。
骨髄穿刺を行い髄腔から骨髄細胞を採取して調べると、顆粒球系(骨髄球系)細胞40~55%、赤血球系(赤芽球系)細胞14~25%、リンパ球18~25%、単球1~5%の比率で認められます。顆粒球系細胞はその形態から骨髄芽球、前骨髄球、骨髄球後骨髄球に区別され、この順に成熟します。
赤血球系細胞はマクロファージを中心に集合し赤芽球島と呼ばれる細胞集団を作り、前赤芽球、好塩基性赤芽球、多染性赤芽球、正染性赤芽球、網状赤血球と成熟するに従い、島の外縁に移動する。
巨核球は巨核芽球、前巨核球の順に成熟するが、他の血液細胞と異なり、成熟後も骨髄にとどまる。
成熟巨核球は直径100μmにも達す る巨大な細胞で分画膜で分けられた細胞質が洞様毛細血 管内に突起状に伸び、これが細かくちぎれて血小板となります。
このようにSAPIXの教材から裾野を広げていく学習を今後もしてきたいと思います。
頑張れマリオボーイ!
あっ!
今週は我が家の聖帝様も静かな1週間をお過ごしになられたこと付け加えさせて頂きます。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また1週間頑張っていきましょう!