直前的中模試第6回成績と講評 | 土地家屋調査士受験!カネコのちょっと役立つハナシ

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通信生の掲示板を利用している大阪コンビUさんとYさん。

お互い感じるものでもあるのだろうか。

第6回の建物の問題で似たようなケアレスミス。

Uさんは「所有権証明書」を「所有権証明所」。

 

Yさんは「所有権証明書」を「所有権証明書所」。

 

 

本試験でなくてよかった。

逆に言えば,お二人はとてもいい経験をした。

本番では入念に答案をチェックしてもらいたい。

 

他の受講生も,「明日は我が身」と思って,答案のチェックをしっかりやってもらいたい。

 

直前的中模試第6回成績順位の公表です。

申込者 49名  答案提出者 31名

択一~最高点50.0点(20問正解) 最低点=25.0点(10問正解)

基準点35.0点(14問正解)

書式~最高点47.5点 最低点21.5点

基準点32.0点

順位(総合得点上位者で,択一書式双方とも基準点を満たした者上位10名掲載。★=本試験合格推定者,(生)=生クラス受講生)

1位 ★沖縄H様      択一50.0+土地18.5+建物24.092.5

1位 ★東京K様(生)      45.024.023.592.5

3位 ★埼玉戸田S様(生)  45.018.523.086.5

4位 ★茨城F様(生)      47.513.023.584.0

5位 ★兵庫Y様            37.516.023.577.0

6位 ★静岡M様            37.515.523.576.5

6位 ★神奈川M様(生)    40.011.525.076.5

8位 ★東京足立Y様(生) 42.513.020.576.0

9位 ★大阪U様      37.515.522.575.5

10位 神奈川A様      37.514.023.575.0

10位 東京I様        35.018.022.075.0

10位 山梨A様        35.017.023.075.0

講評

・択一

31名中21名が基準点クリアーの14問以上正解。

民法

第1問,第2問は正解しないといけない。

第1問は未成年者の法律行為。イの肢でも出題した。単独でできる行為が臭う。

第2問は過去問の肢がズラリ。落とせまい。

第3問はアウオを把握しておこう。4か5かの選択は厳しかったかもしれない。

不動産登記

第4問は仮換地上に建てられた建物に関する問題。所在の表現と建物図面作成の敷地の表現が大事。周辺知識も含め,本問で知識の整理を。

第5問。試験開始5分後から,会場のあちらこちらから電卓をたたく音がしてきたら,会場は異様な雰囲気につつまれ,その雰囲気に呑みこまれてしまう者も出てくるのではないか・・・。そんなことを想定して作ってみた。本試験では何があってもおかしくない。何があっても動揺せずに集中を。個数算定型だが内容は簡単。間違いは許されない問題だ。

第6問は特例方式。平成28年第5問のような問題が出てきたら対処できるようにしておいてほしい。

第8問。エは細かいが,相続の放棄は家庭裁判所への申述によって行うことを確認しておこう。

第9問は容易。正解必至だ。

第10問は余力が無ければ捨てて言い。

第11問。登記完了後の手続で最も出題頻度が高いのは登記識別情報の通知。特に通知対象者は穴の無いようにしておきたい。

第12問の建物認定は未出題の建造物もあるが,全部把握しておきたいものばかりだ。

第13問は分筆と合筆の比較。個数算定だがミスは許されない。

第14問もすべて重要。イのPOINTで,敷地権の表示を抹消する表題部の変更の登記の申請における主要な論点を把握しておこう。

第15問も個数算定ではあるが,内容は基本的なものばかり。正解したい。

第16問。団地共用部分である旨の登記については,表題部所有者又は所有権の登記名義人に申請義務はないが,団地共用部分の規約を廃止した場合の表題登記については所有者に申請義務あり。正解肢の5で問われている内容は重要事項。正解しないといけない。

第17問もすべて重要。エは,斜め読みしているとやられるよ。

第18問はアイウエの復習を。建物図面と各階平面図も比較して知識を確認しておきたい論点。

第19問も容易。できて当たり前の問題だ。

筆界特定

第7問。筆界特定手続記録の保存と公開。P13の資料を活用して知識の整理を。

土地家屋調査士法

P31のPOINTで調査士会と連合会の重要事項を確認しておこう。

・土地

Aを出して,地積測量図を活用すれば,D,Eは容易に出せると思うが,出せていない者が多かった。D,Eの算出以外ができていれば,一応合格点であろう。

◆第1欄 Aが出せません?笑わせるなだ。Aが出せないと合格はない。

◆第2欄 筆界は移動することができないものという筆界の法的性質にふれていない答案が多かった。「ある用語を用いて」とか「何々にふれて述べよ」とか,指示が示されるのが近年の記述問題。問題文をよく読んで解答してほしい。

◆第3欄 登録免許税の欄は「不要」と書け。斜線をほどこす?水かぶれ。問題の指示を確認しろ。地番を30番7にしたのが圧倒的に多かった。30番の支号が付された地番の土地はもともと30番の土地であった土地では?よって,丁土地に30番7を付すのは適当ではない。

◆第4欄 Dの算出ができていない者が多かった。Dの位置は適当でいいが,その他は正確に仕上げておこう。

◆第5欄 地積の欄以外は完璧にしておかないといけない。登記識別情報,印鑑証明書を添付していない者が多かった。問題の内容をよく把握して解答するように。

・建物

最低でも22.5はとりたい問題だ。

◆第1欄 差がつくとすれば申請人の特定。洋子も岩男の相続人であることがポイント。また,岩男を所有者として申請している者がけっこういたが,区分建物の場合を除き,表題登記の申請時に死亡している者を表題部所有者とする表題登記はすることができない。確認を。

◆第2欄 実在しない者を登記記録に所有者として記録することは避けたい。そのために提供するのがこの添付情報だ。できている者が多かった。

◆第3欄 形状をしっかりと把握して,床面積の計算・検算をしっかりやって,満点必至である。