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もう一日原本還付ネタを。
数年前のこと。
東京都内の某登記所で表題登記の完了書類と還付された添付書類の原本を受け取る。
還付された添付書類の原本を確認して，おやおや？
建物図面と各階平面図の原本がある。
「すいません。図面の原本が還付されてるんですけど・・・，図面の原本は申請人に還付することになったんですか？」と窓口業務のお姉さんに声をかける。
「作成ミスで差し替えた図面の原本では？」と勝ち誇った顔で返答する窓口業務のお姉さん。
「うちにミスがあるわけないじゃない。お宅で作成した図面にミスがあったんでしょ。」と言いたげだ。
たまにはそういうこともある。
提出した図面に誤植があって「すいません。差し替え図面持ってきました。」と，登記の申請後に差し替え図面を持っていくことも。
ここで，塾生の驚きの声が聞こえてきそうだ。
「私達には，書き上げた図面は記載事項に漏れがないか必ずチョックしろ！といつも言っている先生が？」
「まさかねえ。かねごんが誤植の図面を提出するなんてねえ。」
「かねごん，大したことねえなあ。」
「かねごん，水かぶれだな。」
はーい，静粛に。
私も人間だからね。
入念なチェックをしないとこうなる。
人の振り見て我が振り直せ
でお願いします。
勝ち誇った窓口業務のお姉さんであるが。
「今回は，訂正は無いですよ。」と返答すると，みるみるうちに勝ち誇った顔から血の気が引くのがわかる。
「ちょっとお待ち下さい。確かめます。」
待つこと１０分。
「お待たせしました。当方の手違いでございます。ご迷惑をおかけしました。」
登記官も人間，登記所の職員も人間，申請人も人間，土地家屋調査士も人間，受験生も人間だ。
チェックしない，チェックがあまいだとミスはつきものである。
仕事も答案も入念なチェックをしたいものです。
ＳＴＵＤＹ
書面で作成された建物図面，各階平面図は，原本還付の対象とならない添付書面であり，原本は建物が存する限り永久保存だ。
提出された当該建物図面及び各階平面図は「 ① 」帳につづりこまれる。
登記所で，当該書面でできた建物図面及び各階平面図を電磁的記録に記録して保存したときは，元の紙の図面は「 ① 」帳からはずされて，「 ② 」帳につづりこまれる。
答えは択一クリアー不動産登記総論Ｐ３６，１４行目～１８行目で確認を！
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