(VOL.050)
税理士の河角です
先日、キャッシュフローコーチでもあり
税理士でもあるあべき光司さんの
事務所にお伺いしました
あべきさんは、ご存知の方もいらっしゃると
思いますが、
日本キャッシュフローコーチ協会の
第3回 MVPコンテストの
優勝者
お伺いしたのは、税務調査の関係で
何かお話をしていただけないかとの依頼が
あったからです
その際の記事はこちらです
なので、今回は、税務調査に関することを
書きたいと思います
あなたは税務調査を受けたことは
ありますか?
あるいは、
現在税務署から調査に関する連絡を
受けたばかりとか、、、
税務調査が行われる際に電話での連絡が
あるかと思いますが、これ、
「事前通知」
というものです
事前通知があった際に、調査担当が誰か
分かりますよね?
あなたは、
その人が
どのような経歴の持ち主なのか
分かりますか?
そんなこと分かるわけないと思っている
あなた!!
それが分かるんです!
株式会社税経が出している
10年間職歴を見れば分かるんです
当然のことながら、調査担当者は、
年齢も違えば、経験年数も違えば、
職歴も違うんですね
まず、税務署の組織について簡単に
説明しますと、
税務署には、総務課、管理運営のように
庶務や内部事務専門の部門もあれば、
個人、資産、法人課税部門のように
調査を行う部門があるわけですね
その他、滞納処分を行う徴収部門が
あります
各調査を行う部門には、統括官、上席調査官
調査官、事務官と、経験によって
階級みたいなものがあります
徴収部門の場合は、調査官が徴収官に
変わります
採用されたばかりの新人は事務官
採用後、4年から7年位経って、調査官に
その後、採用後15年から18年位経って
上席に、、、
その後管理職である統括官となっていきます
調査に来る調査官がどの階級かで、
まずある程度の採用後の経験年数が
分かりますよね
税務署の上級の組織である国税局
ある年数が経てば、
税務署から国税局に転勤となる人もいます
国税局はいわゆる官房と言われる総務部の
ほか、税務署と同じように
管理運営、徴収、個人、資産、
法人の各課があって、
ここは税務署の各部門を管理監督する
いわゆる主務課といわれるところ
その他、強制調査を行う、査察
任意調査の最高峰と言われる
資料調査課いわゆるリョウチヨウ
資本金1億円以上の法人の調査を行う
調査課
課税第1部には課税総括課という、
各課の調整を行う部署があります
その他、国際化に対応した
国際税務専門官
ITなど、機械化に対応した
情報技術専門官
多税目に対応した調査をする
総合特官部門
複数の国税局にまたがる調査を行う
特別調査情報官いわゆる特情官
あと、税務署の各部門や調査課に
特別調査官という部署があります
先程の10年職歴を見たら、
過去10年間の各人ごとの職歴が分かるんです
例えば、査察やリョウチヨウ、調査課などの
国税局の調査部署を経験しているか、
していないかが事前に分かれば、
心の準備も違います
また、国際官やIT官が調査に来る
ということは
そのような狙いがあって来るとか、、、
総合特官なら多税目の調査
特情官なら他の国税局との連携
担当者によって調査の意図も
何となく推測できます
総務官房の経験が長い人は、
調査の経験年数が短いかもしれませんが、
中には過去査察リョウチョウなどを経験した
調査大好きな人もいるかもしれません
国税局の経験が、しかも調査部署の長い人は
様々な調査経験を持っていることから、
着眼点やものの見方が一味違うかも
知れません
また、調査担当者の上司である
統括官の経歴も見ておくことを
お勧めします
各調査事案の決裁権者である統括官
調査官は日々統括官に復命(報告)を行い
調査方針等の指示を受けます
また、調査終了時の折衝の際に、統括官が
登場するケースもあります
税務署では経験を積ませる為に
部署を変わらせる転課というものを
2年の期限付きで行うことがあります
統括官が転課してきたという人物なら
その税目の経験が少ない、、、
ということもあります
統括官や調査官がどんな経歴の持ち主か?
知っておいて損になることはありません
心の準備という意味では
調査官の職歴を確認するということは
大切だと思います
また、調査に入ってからの調査官との
世間話で、職歴の話をちらっとしてみる
のもいいかもしれませんね
この10年職歴
上手く活用してみてはいかがですか
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました
では、今日も良い1日を!!