쌈(サム)の文化
『隣の国のグルメイト』第3話:涙が出る味、伝説の焼き肉 つるや焼き肉を焼きながらシギョンさんが松重さんに語ります。シギョン:쌈 문화 아세요?채소에 고기를 올려서 싸 먹잖아요? 친구나 가족한테는 '이거 진짜 맛있어 한번 먹어 봐' 하거나 '자 이리 와' 하면서 먹여줘요.그게 '정' 이죠.サムの文化知ってますか?野菜に肉をのっけて巻いて食べるでしょ。友人だったり家族だったり「これすごくおいしくできあがったよ」って「食べてみ」とか「おいで」ってあげたりするんでよ。それが「情」っていう。と熱く語るのに松重さんは「うまいな」とひたすら焼き肉を食べる。シギョン:聞いてくれない(悲しそうな表情になる)おぉぉ、シギョンさん、韓国文化をギュギュっと詰め込んだ説明しましたね。ということで。今回は「サムの文化」についてご紹介します。まず、「쌈(サム)」の定義を調べてみました。쌈 [出典:NAVER国語辞典]밥이나고기,반찬따위를상추,배추,쑥갓,깻잎,취,호박잎따위에싸서먹는음식.サム(日本語に訳すと)ご飯や肉、おかずなどをサンチュ、白菜、よもぎ、ごまの葉、チュウィ、カボチャの葉などに包んで食べる食べ物。日本で焼き肉を何かで包むとなると一般的にサンチュ、サニーレタスあたりですが韓国ではいろんな葉(野菜)と遭遇することができます。たくさんありすぎて一度見たり聞いたりしたくらいでは覚えられません上の写真は勉強のためにと撮影したはずですが、未だに覚えていませんちょっと脱線します。シギョンさんが「サムの文化」を紹介するとき、日本語で「野菜の上に肉をのっけて~」と話し、その時の韓国語字幕が「채소에 고기를 올려서~」でした。サム(包む)野菜」を紹介している上の写真も「野菜:채소」と書いてあります。一般的に「野菜」の韓国語として最初に習うのは「야채(ヤチェ)」です。何が違うのかなどっちも「野菜」だから好きな方を使えば良いと言われたことがありますが、気になりますよね何が違うのかというと야채 もともと野に生えている草や山菜채소 食用のために畑などで栽培された野菜なのだそうです。最初に習うだけあって野菜といえば「야채」の方が一般的に使われているそうですが、焼き肉屋さんでは「채소」を見掛けることが多い気がします。さて。本題に戻ります。「쌈(サム)」は海苔、野菜などでおかず(時にはご飯も)包んで食べること、またはその料理のことです。韓国には「쌈밥 정식(サムご飯定食)」というメニューもあります。包むための野菜がドンおかずもドン何から包もう、何を包もう、とワクワクすること間違いなしデス。メインのおかずを頼むと、サービスとして副菜のキムチ、野菜(葉)、チゲも出てきたりします。メイン料理がなくてもいいデスというくらい出てきます。副菜はおかわりだってできますでも、こんなにたくさんあったらおかわりする前にお腹いっぱいになりますケド(最近は物価高騰のあおりでサービスではないお店も出てきたそうです)コレを日本でやろうとするとお財布が悲鳴を上げます。メイン料理を頼むと、それしか出てこないので、副菜を追加する必要があるからです。(定食の場合はお漬け物と味噌汁がついたりしますケドね)そんな時は日本にも「쌈(サム)」の文化が欲しくなります。非常に羨ましい文化です。