医者の指示で降圧剤の強度を高めたが、変わらず血圧が高い。立ち上がる時クラクラして、適度な運動さえままならない。糖尿病予備軍。
歳を取るとこうして一つ一つの、出来ない現実を告げられ、自分でも言い訳を増やし、歳だからという妥協案を表立てて、やりたい事や、やらなくてはならない事をペンディングしていく。
仕方が無いからと、時間だけが刻々と過ぎる。
空虚な時間の推移を眺めている。
時は金なりとは真逆な生き方。何もやる気が起きない。
翌翌日血圧計は、今度は経験した事がない程低血圧となり、起きているのも億劫なので横になるが、酔ったような3日間後、体調が若干回復した。
AI による概要によると(1日の歩行距離の目安は、健康維持のためには厚生労働省が推奨する1日あたり8,000~10,000歩程度、または理想的には1日5~10km程度と言われています。また、体重を減らしたい場合は毎日少なくとも2km(30分以上)歩くことをおすすめします。)
自宅から職場まで3.1 km、ゆっくり歩いて40分で行ける。往復で1万歩に近づく。
まずはここからスタートだなと翌日から歩き始めた。1日往復6キロ、かける5日で30キロ、かける4週で120キロだ。
一時は空手にのめり込み、体を虐めてきたのにウォーキングに戻り、負荷だけを考えると元の木阿弥になってしまった。
気分を変えて、久しぶりに銀座を訪れる。
40年前の昔、4丁目の交差点に銀座三愛ビルがあって、ビルの展望台に居たコンパニオンの女の子から、名刺を貰った事があった。
銀座というセレブな迫力を感じたのか、デートは精々食事止まりで、それ以上の発展は無かった。
敷居の高い店で、メニューの中身も知らないまま注文し、緊張で食も進まない情けなさ。
モテるわけがない。いつも驕ってくれる良い人で終わる。ホントに好きなら、とことんぶち撒ければ良いのにと、後になって思う。
ウォーキングに立ち帰ってみて、果たして50メートルを全力疾走できる体力に戻れるのか、分からない。
だがもう一度試してみたい、あがきが好きなので。