大人でも出来る体操教室へ申し込み、五反田へ行った。
見渡すと私よりも若い世代の大人達が、集まっている。学生時代皆体操部に所属していたように見える。
担当してくれた教師が尋ねる。
「何をやりたいですか」
（高校時代体操部でもないのに、軽く倒立前転が出来た。だから補助さえあれば、バク転も直ぐに出来る筈だ・・・）
「子供の頃憧れたバク転をやりたいです」
60代後半の困った発言に、教師はピクリとも困った表情をせず、倒立、前転、側転と指導を続けた。
今迄していない運動をして、使ってなかった筋肉を動かし、短い時間で負荷が蓄積されていった。汗が吹き出す。
そして最後に反転する台のような物に背中を乗せ、教師の補助の元、身体を反り返りながら後ろのマットに手を着いた。
両手首に瞬間自分の全体重が乗った。…勢いが付いているので、内心手首が折れると思った…
補助が無かったら、手首でとても支え切れる筋合いのものではなかった。
「倒立は腕では無く肩でする意識です。それを基本にして、柔軟や必要な筋力をつけ、体も慣れ、段階を踏んでバク転ができるようになります」
というわけで、いつものように世間知らなオレの一面が出ただけだった。
けいけん‐しゅぎ【経験主義】を調べると① 哲学で、あらゆる認識の源泉は経験にあり、経験的事実だけが真理の基準であると考える立場。② 物事を理論より経験に基づいて考えようとする態度とある。
では習得熟達度はさておいて、小学生時代から振り返った経験の数を列挙してみると…
オルガン、習字、絵画、草野球、珠算、ソフトボール、美術部、剣道部、 陸上競技部の短距離長距離、バレーボール部、国内旅行、郵便配達、ディスコ通い、浪人生活、ジャズ喫茶入浸り、 住み込み新聞配達、空手道、太極拳、合気道、ロシア語学習、ロシア語演劇キャスト、ロシア語劇演出、アングラ芝居キャスト、モスクワ・レニングラード旅行、木材専門商社、極東シベリア海外出張（ナホトカ、ラザレフ、デカストリー）、広告代理店営業、 ディスプレイ広告会社営業、柔道、防災設備メーカー営業、総合スポーツクラブ会員権営業、筋トレ（ベンチプレス）、エアロビクス、水泳、テニス、タヒチ新婚旅行、少林寺拳法、ボクササイズ、釣り、スキューバダイビング、ウインドサーフィン、水上スキー、スキー、乗馬、フラダンス、企画会社営業、東京大学山上会館庶務、24時間風呂メーカーお客様相談室、警備会社管理業務、臨床試験コールセンターオペレーター、 福島原発補償コールセンターオペレーター、北海道産地直送コールセンター営業、レストラン集客営業、化粧品コールセンター営業、フジパン工場勤務、日本郵便内勤、サーフィン、明治牛乳宅配営業、スーパーマーケット精肉作業員、パーキングコールセンターオペレーター、農作業補助及び、知的障害児就労支援、食堂厨房補助、弁当屋補助、老人ホーム介助員、レンタカー回送運転手、学童保育非常勤（大田区、新宿区、板橋区）
自分でも呆れ返る。（爆）
オレはこれでも炎のように生きている
