金沢文化施設共通鑑賞券を利用し、前田土佐守(とさのかみ)資料館へ行きました。
場所は長町武家屋敷跡エリアになります。
前田土佐守家は加賀藩祖前田利家の次男利政を家祖とする、藩主前田家の分家に当たります。
↑のパネルにも書いてある通り、同じ前田姓ですがお殿様つまり加賀藩主ではなく、あくまでも加賀藩主の親戚であり、藩の重臣です。
利政は利家の長男加賀藩2代藩主利長と同じ母まつ(芳春院)から生まれました。
能登20万石を父から与えられ大名となりましたが、
関ヶ原の戦いに参加しなかったため(妻子が三成の人質となっていたためと伝わる)改易され、その後は京都嵯峨野へ隠居し風雅自適の生涯を送ったそうです。
それもいいですよね・・・って言ってはいけないか。
その子直之は芳春院にとって唯一の男孫だったこともありかわいがられ、利政が改易されていたことから、芳春院に引き取られ金沢で養育されたそうです。
その後加賀藩3代藩主利常に召し出され2000石で家臣となり、また芳春院の死後、化粧料として拝領していた7500石を継ぎ、更に加増され1万石を領した。
その子孫は本家では断たれた藩祖前田利家と芳春院の直系であったため(利常は側室の子)、加賀藩中でも別格の家柄として存続しました(前田土佐守家)。
前田土佐守家資料館は、前田土佐守家に伝わる古文書や、武具・書画など約9000点の資料を保存・展示しています。
年4回展示替えをし約80点を公開し、企画展や展示に関わる歴史講座も開催しているそうです。
所蔵の資料は、土佐守家歴代当主が文書の保存・整理に努めてきたため、散逸や損傷等が少なく、良好な状態で保存されています。
前田土佐守家歴代当主
利政-直之-直作-直堅-直躬-直方-直時-直良-直会-直信-直行-政雄-正昭-直大
明治に入り11代当主からは武士ではないものの、継続しているそうです。
ちなみに現当主は14代目で、前田土佐守家資料館現館長だそう。
中庭に癒される・・・
常設展、企画展の展示物は撮影禁止です。
2021年2月6日~4月18日まで、御家大事-前田土佐守家の相続展開催中。
気になったので再訪しました。
どれも複製の書状でしたが、勉強になりました。
前田土佐守家資料館
〒920-0981 石川県金沢市片町2-10-17
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで
休館日 年中無休(展示替期間は臨時休館)
入館料 一般310円 65歳以上・ 障害者手帳をお持ちの方及びその介護人210円(祝日無料)
高校生以下無料
前田利政のことをちゃんと知ったのは、前回金沢に住んだ時に再放送で観たドラマででした。
1999年に放送されたNHK総合『加賀百万石~母と子の戦国サバイバル』と言う番組の再放送です。
後の大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』の原型になったとも言われる作品。
その時に利政役を演じていたのが、加藤晴彦さんでした。
2019年に行われた金沢百万石まつりの行列では前田利家役で参加され、次男利政から 父利家へと話題になったそうです。
その前月に関東に戻ったため行列を見ることが出来ず、本当に残念でした。
去年の金沢百万石まつりは中止になったそうですが、第70回となる今年は、例年とは形を変えつつ、開催することが決まっています。
利家役竹中直人さん、まつ役栗山千明さんだそう。
結構な年の差ですね・・・親子以上かしら(笑)
無事開催されることを祈っています。
去年の中止で、金沢市の財政はすごい桁の損失だったらしいです。。。
昨日、街中にかなり大きい白鷺がいたんです。
動じることもなく、悠然と1本足で・・・ちょっとびっくりしました。