昼間の熱気が風で払われていたせいか歩くのがとても気持ちよくて最高でした
薬院からバスに乗ってから文庫本を取り出して残り少ないページを消化してついに読破
去年はマンガを除いては一冊もまともに本を読んでなかったけどこのシリーズは新刊を見つけると必ず買ってしまいます
「公事宿事件書留帳」
公事とは民事訴訟のことで公事宿は今で言う弁護士事務所みたいなとこです
遠方から訴訟を起こしに来る人のために旅籠も兼ねています
主人公は公事宿「鯉屋」に居候している田村菊太郎
訳有りの素性を持つ彼が京都を舞台に起こる様々な事件を解決するのですが
これが実にいい男なんです~♪
剣の腕はもちろん、懐柔な頭脳の持ち主で
そのくせ子供みたいに無邪気なとこもあり
恋人のお信さんがとても羨ましくなるくらいです
私は物語のなかに好きなキャラクターがいるとその作品にのめり込むのですが
この小説に出てくるのは人間味あふれる個性豊かなキャラクターばかり
鯉屋の主人、源十郎や菊太郎の異腹弟にあたる同心組頭の田村鐵蔵、鯉屋の飼い猫お百まで
日常的な会話にも季節感やちょっぴり皮肉の混じったユーモアがあって、とても面白いのです
いつの間にか12巻まで出ていてGWにジュンク堂で11、12を見つけたときは
「まだ続いてたんだ!」
と嬉しくなったほど
まだ文庫本にはなってないけど13集も有るそうなので楽しみです
内藤剛士さんが菊太郎の役で出ていたドラマがきっかけで出会った作品
これからもずっと続いてほしいです
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