2月漫才 | 夢から醒めた夢

夢から醒めた夢

ありそうで無いコントのような物語『シチュエーションネタ』を中心に更新しています!
是非読んで下さい♪



さぁ、天狗のようなヤゴみたいな顔をした鹿を見かけた。夢から醒めた夢でございます。



今回はシチュエーションネタをやります!

1年以上ぶりに漫才形式でいきましょう!

それでは、どうぞ!




芳賀「どうも〜!芳賀です〜!」

吉田「吉田です〜!2人合わせてHYです!よろしくお願いします!」

芳賀「そんなアーティストいましたけども。よろしくお願いします!」

吉田「いや〜、芳賀さんね、僕はカステラが食べたい。」

芳賀「待て待て待て!どんな入りの漫才だよ!カステラが食べたい?どんな入りの漫才だよ!」

吉田「何で2回言ったんだよ。」

芳賀「言いたかったからだよ!そのフリから入る漫才が面白くなるとは思えないけどね!」

吉田「どんなボケも面白くさせるのがツッコミの仕事だろ。」

芳賀「丸投げな言い方するなよ!お前、エゴが強いんだよ!」

吉田「俺たちもHYの名の通りノンジャンルの漫才をやっていかなければならない。こんな設定の時点でいちいち止めている場合じゃないんだよ。」

芳賀「まず、HYにはノンジャンルの漫才の意味は無い!そして、カステラの件はどう転んでも止める!」

吉田「なるほど…。という事でさ、今から俺が漫才のテーマのフリをするから、芳賀には華麗にはしゃいで欲しいんだけど。」

芳賀「全然話聞いてねぇじゃねぇか!…っていうか、「華麗にはしゃぐ」って何だよ!矛盾してるにも程があるだろ!」

吉田「じゃ、いくぞ?」

芳賀「うるせぇよ。」

吉田「どうも〜!吉田です!勇人です!吉田勇人です!よろしくお願いします!」

芳賀「ちょっと待てや!何かコンビ名みたいになってる!そういう芸風のピン芸人か!」

吉田「まぁ、そういうんじゃなく…。」

芳賀「お前の熱量の低さ 何とかならねぇのか!」

吉田「今年のバレンタインはチョコレートが欲しいね!」

芳賀「もう無理だよ!今、2月末だぞ!?これからチョコもらうとしても絶対に本命じゃないよ!?」

吉田「もうね、俺クラスになると本命じゃなくてもいいの。」

芳賀「お前クラスがどういうランクにいるのか よく分からないけど…。」

吉田「もはや、男からでもいいもんね。」

芳賀「じゃ、俺がやるよ。」

吉田「ほほ〜ん。」

芳賀「何だよ!何そのリアクション!?どういう感情なんだよ!」

吉田「いや、ちょっと「ほほ〜ん」と思ってね。」

芳賀「「思って」っていうか、言ってたよ!その「ほほ〜ん」には どういう意味が含まれてるんだよ!」

吉田「そんな訳でね。バレンタインにチョコを貰う練習をしたいんだけど、ちょっとそこで見ててもらっていい?」

芳賀「3つツッコむぞ。まず人の話は聞け!そしてその練習は来年やれ!そして、練習するなら手伝わせろ!」

吉田「そんなに手伝いたいなら…。」

芳賀「手伝いたくはねぇよ!お前が1人でゴチャゴチャやってたらキモいだろ!それを黙って見てるのも辛いから 俺にもやらせろ!」

吉田「ほほ〜ん。」

芳賀「それやめろ!」

吉田「じゃ、俺が女の子やるから、芳賀が男の子やって。」

芳賀「いいの、それで!?お前が貰う練習したいんでしょ!?」

吉田「いいから やれ。」

芳賀「何だお前、やりたい放題か!」

吉田「あの…芳賀くん…、あちし チョコを作…」

芳賀「ちょっと待て!「あちし」ってやめて?その一人称 何か嫌だ!」

吉田「他の呼び方知らねぇし。」

芳賀「「アタイ」とか「拙者」とか色々あるだろ!」

吉田「じゃ、「私」にするか。」

芳賀「正しいの知ってんじゃねぇか!」

吉田「芳賀くん、私、チョコレート風味のナポリタンを作って来たんだけど…。」

芳賀「何その気持ち悪い食べ物!?トマト風味じゃないとナポリタンって言わないから!」

吉田「じゃあ、ペペロンチーノ味のナポリタンは何て言うんだよ!」

芳賀「ペペロンチーノだよ!お前バカかよ!」

吉田「芳賀くん、私 ペペロンチーノを持って来たんだけど…。」

芳賀「チョコ持って来い!何ペペロンチーノ持って来てんだよ!ファミレスか ここは!」

吉田「芳賀くん、私 チョコ持って来たんだけど…、貰ってくれない?」

芳賀「あ、あぁ…、どうもありがとう。」

吉田「べ、別にあんたのために作って来たんじゃないんだからねっ!」

芳賀「何でツンデレだよ!「貰え」って言っといて そんな事言うなよ!」

吉田「あ、あんたの名前入れといたけど、あんたに食べさせるチョコじゃないんだからね!」

芳賀「どういう事だよ!もう いよいよ誰に向けて作ったチョコなんだよ!」

吉田「あんたなんて親族が見ても身元確認出来ないくらいグチャグチャになって死んじゃえばいいんだからねっ!」

芳賀「ツンデレな感じで極悪非道な事 言うんじゃねぇよ!「いいんだからねっ!」じゃねぇよ!」

吉田「やっぱり女役は無理だ。代われ。」

芳賀「結局 代わるのかよ!お前、ちゃんとやれるのか?」

吉田「ふっ、愚問だな。俺がちゃんとやれなかった事があったか?」

芳賀「お前こそ愚問だわ!数秒前まで赤点レベルだったろ!」

吉田「いいから早くやれよ。」

芳賀「お前、ちょいちょい急かすけど何なんだよ!…あの…、吉田くん…チョコ作って来たんだけど…貰ってくれないかな…。」

吉田「あ、あはは、俺 甘い物嫌いで…。」

芳賀「とりあえず貰えよ!んで、何で半笑いなんだよ!」

吉田「は〜っはっは!俺、甘い物ダメなんだわ〜!」

芳賀「爆笑しろって言ってんじゃねぇんだよ!最低か!まず、お前が「貰う練習したい」って言ってたくせに何 全力で拒んでんだよ!」 

吉田「相手をフる事で、巨大な優越感に浸りたい。」

芳賀「だから、最低か!ちゃんと受け取れ!」

吉田「分かったわよ…。」

芳賀「何で しれっと女やってんだよ!男やれ!吉田くん…チョコ貰ってくれないかな…。」

吉田「ありがとう!うひょひょひょ!芳賀さんからチョコ貰っちゃった〜!うっひょひょ〜い!」

芳賀「もう少しリアクションを慎め!喜び方に品がねぇ!「うっひょひょ〜い!」とか言って はしゃぎ散らかしてる奴を目の当たりにした女の子の気持ち考えろ!」

吉田「これが「華麗にはしゃぐ」ってやつだ。」

芳賀「うるせぇよ!どこが華麗なんだよ!」

吉田「どことなく美しさとしなやかさを兼ね備えているだろ?」

芳賀「兼ね備えてねぇよ!「品がねぇ」って言ったばっかりだろうが!ちゃんとやれ!…吉田くん…、チョコ貰ってくれないかな…。」

吉田「あ、どうもありがとう。」

芳賀「良かった…。受け取って貰えないかと思ったよ。」

吉田「さっき受け取らなかったら すげぇ色々言われたんだよ。」

芳賀「何の話をしてんだよ!黙ってお礼だけ言っとけ!」

吉田「べ、別に本当に欲しくて受け取る訳じゃないんだからねっ!」

芳賀「何でツンデレだっつってんだよ!しかも男で!」

吉田「本当に欲しいのはペペロンチーノなんだからねっ!」

芳賀「ペペロンチーノもういいわ!どうもありがとうございました〜!」

吉田「最悪、ペペロンチーノ味のナポリタンでも…」

芳賀「締めろや!」











…どうでしたでしょうか?

久しぶりの漫才でしたけども。

やっぱりコント形式にすると自然な流れに沿って進めないとおかしくなるから、作るのが難しいんですよね。
その点、漫才は何をやってもOKな所があるので、即興ながらにスイスイ進みました!


それではまた次回!







タフォーーー!!!