吃驚した! 声も出なかった。
僕の結婚式の2次会。しかも、予定もしてなかった2次会。
東京時代の友達が2次会をしようと誘ってくれて、花嫁のアキラと行ってみると。
其処にムサシが居た。
結婚式には招待してなかったのに、どうして今日の事が判ったの?
友達の原田、岩本、菅原、木下。そして、上司だった井原さん。
綾川さんが予約していた新幹線で帰ったのは、残念だったけど。
懐かしい顔が、久しぶりに揃った。
井原さんと僕の友達とは知り合いだったから、会話も盛り上がった。
でも、僕はやっぱりムサシの事ばっかり気になって・・・・・・
ムサシの情熱的だった眼は、もっと落ち着いた・・・・深い眼の色になっていた。
男前が上がったかな?ムサシは歳を重ねれば、もっとセクシーになる。
僕の思った通りだった。
僕は、ムサシに目配せをしてトイレに向かった。
トイレで待っていると、すぐにムサシが来た。
僕は、堪らなくなって
「ムサシ!」
ムサシに抱き着いた。
「久しぶりだね。今日は卒業のラストシーンでもやるつもり?」
(卒業=花嫁を攫って逃げるラストシーンで有名な映画)
「祐、俺もこの街に帰って来たんだ」
「エッ、この街に?」
そうだった。ムサシと僕は同郷だったんだ。
「でも、どうして?」
「どうしても帰りたくなったんだよ。どうしてかな?」
僕の眼を真っ直ぐ見て、そう云った。
「ムサシ、駄目だよ・・・・・僕は結婚したんだよ?」
「なにが駄目なんだ?」
「そ・それは・・・・」
「俺は、お前に会って、大人しく帰るつもりだったのにさ」
ムサシは、そう云うと僕の下半身を触って、嗤った。
「でも・・・・・期待してるのは、お前のほうじゃないのか?」
恥ずかしい話だけれど、本当だった。
僕はムサシとのセックスを思い出して、股間を硬くしてしまったんだ。
抱き着いた時に、擦り付けてしまった。(昔の癖だよ!恥ずかしい)
「しょうがないな。こっちへ来いよ」
ムサシは、そう云うとトイレの個室に僕を押し込んだ。
「駄目だよムサシ。やめてよ」
「お前の ”やめて” と ”駄目” はOKのサインだったよな?」
ガ~ン! そんな事ないってば・・・・・・
「許してよ」
「 ”許して” は、もっとのサイン・・・・」
あ~、駄目だこりゃ・・・・・
「パコンッ」と何かが外れる音がした。
「ムサシ、何でローションなんかポケットに持ってるんだよ!」
「そりゃあ。万一の時に失礼にならないようにさ」
信じられない!今日は、僕の結婚式だよ?