麦と言う字に願いを込めて。 【 気づかなかったサイン 】 | 出不精きもこ☆今日も元気で家にいます。

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とうとう神の領域(猫様のいる暮らし)に手を出しました。ฅ(=✧ω✧=)ฅニャニャーン✧


麦と言う字に願いを込めて。
【 出会い 】 【 予想外の現実 】 【 私の握った運命 】の 続きです。



日に日に弱っていくお蕎麦ちゃん。


死ぬってこういう事なんだ・・ 

そう思う程、毛もボサボサになっていき、
体からはフケの様な物が、今までなかったのに出て来ていました。
元々痩せていたけど、骨格全てが触って分かるほどガリガリになっていきました。
お水も飲まない、ご飯も食べない。

点滴からの水分と栄養が、唯一の頼りでした。


毎日病院に行きました。
でもそれは私にとっては、、正直 疲れる事 でした。
タクシーに乗るには、時々舌打ちされるほど近い距離。
だから約30分歩いて病院行って、1時間お蕎麦ちゃんの所にいて、
30分かけて歩いて帰ってました。

元々 出不精なので、毎日出掛ける という行動そのものが苦手だったんです。
それでも行かなきゃ!!っと行ってたんですけど。。


ある日、バイクタクシーが声をかけてきました。「乗せるよ!」と。
バイクタクシーが違法なのか、そうじゃないのかは別として。


海外で絶対に乗っちゃいけないのが、
バイクタクシーと白タク 
というのは、知っていました。


そうです、、ワシ 乗ったんです。 バイクタクシーに。


そして意外と快適でした。
大きな道は通らないし、3車線も4車線もある道じゃないし、
そんなに危険性は低いな っと思ったり、
上海5年目で初めてバイクタクシーに乗って、調子に乗ってました。

なんだ、いけんじゃん! バイクタクシー。

次の日も別のバイクタクシーが声をかけて来て、
何の躊躇も無く乗りました。 もう歩く気力も無くて。


『 ゆっくり運転してね! 』との願い通り、
オッチャンはゆっくり運転してくれてました。

その日は紅宝西路を通って帰ってて、
高島屋の横が、今何か大きなものを建てようと建設中なんですけど、
その前を通ったんです。

建設中のその敷地から、車が出入りしやすい様に
大きな鉄板が置いてあったんです。 路面もその鉄板も濡れていました。

原付に乗ってた事もあって、
路面が濡れてると白線の上でも滑るんですよね。 
それを知っていたから、まさかバイクタクシーが、
その鉄板の上を走る事はないだろうと思いつつ、近づいてくる鉄板を見てました。


あ、乗りやがった。。

っと思った時には、バイクもオッチャンもワシも
ガシャンガシャーンって、スリップし飛びました。

体を打ちながら、ワシは回転して。
無我夢中で 自分を止めました。

ハッっとして、振り返ると オッチャンもバイクも道の真ん中で倒れてて、
慌ててオッチャンを引っ張りました。 
オッチャンは、何かを言いながら焦って立ち上がり、
バイクを起こして脇に寄せ言いました。


「 乗れ!! 」


乗るかっボケ!!!!!!

まだ目的地じゃないだろ?乗れよ!!っと言って来ましたが、
さすがにそこまでワシもバカじゃなく、 もういいよ。 と。

オッチャンは、凄く焦ってました。
そりゃぁね、コレは一応 事故ですからね。 普通なら揉め事に発展します。

でも、ワシは怒る気力も、なんにもありませんでした。
中国語が出来てたとしても、文句言うつもりはありませんでした。


だって、悪いのは乗ったワシ


オッチャンに 体は大丈夫か?と聞いたら、
問題ないっ!!と親指立てて ( ´∀`)bグッ! っとしました。


・・・・・・。。

そして、お金くれ! 的に手を出して来ました。


・・・・・。。

でも渡しました。 ええ、そりゃー みんなに、
「 払う必要ないよ!! 」と怒られましたが、 押し問答する気力が無かったんです。
もうその場から、早く立ち去りたかったんです。


1人歩いて、ふふっと笑って、、大粒の涙がボタボタ落ちて来ました。


何やってんだ、私。 
たまたまスピードが出てなかったから。
たまたま後続車がなかったから。
たまたま打ち所が良かったから。

下手したら死んでたかもしれない状況に怖かったり、
情けなかったりで、いい年こいてボタボタ泣きながら歩きました。

下半身、泥だらけ。 
怪我は擦り傷程度と言えど、色んな意味で痛かった。
自分の判断がクソ過ぎて、恥ずかしいやら情けないやらでした。


日本にいた夫に電話して、そりゃーまー、しこたま怒られました。



当然ですけど、この日から真面目に徒歩で通いました。


そして、色んな人の願いが聞こえてるかの様に、
お蕎麦ちゃんは少しずつ少しずつ、回復の兆しを見せ始めたんです!
そして、立ち上がったんです!!

 
両手交互に点滴で、痛くて辛いだろうに、頑張っていました。

ちゃんと目を見て、ニャーと鳴いてくれました。

もう、大丈夫かもしれない!! 
まだまだ予断は許さないけど、、大丈夫かもしれない!!



そんな矢先に、、
小麦が血を吐きました。。


胆液だと思われる、黄色い液体と一緒に、結構な量の血を吐いてたんです。



私は小麦の小さな変化に気づいてなかったんです。
サインは出してくれてたはず。


思い返せば、我が家に来た時から、毎月必ず病院に連れて行っていた。
それは必要な事で仕方の無い事なんだけど、
三種混合も狂犬病ワクチンも、血清採取も、、猫にとっては意味の分からないストレス。
それに加えて、深圳行きが決まってから 相談と血液検査とも病院に行ったし、
色々続いてた上に、、私がお蕎麦ちゃんを連れて帰って来た。

そして家を空け 小麦の相手を疎かにしていた。
家にいても、ピリピリしていたし、夫ともちゃんと話していなかった。


小麦は それを吸い取るかのように抱え、
ストレスのピークを迎えたんだと思います。



小麦は走り回るし、パッと見は元気にしてるんだけど、
もうパニックで焦って焦って。。
小麦の通ってる病院は浦東の皆愛動物病院。 
その日は小麦の担当の先生は休みでした。

もしかしたら、、お蕎麦ちゃんのウィルス的な物を持ち帰ったのかもしれないし、
そう思ってZE動物病院に電話したら、、院長先生の予約が夜じゃないと取れず。。

夫に判断を仰ごうと、電話したら
夫は、「 かかりつけの病院に行って欲しい。
明日でも大丈夫だと思うから、明日浦東まで行って欲しい 」と言いました。

ソレが一番最善策なのか、悩んで、、

恥ずかしい事に、、
また私は皆を頼ったんです。。 猫まみれの皆を。


今、判断し 行動しなきゃいけないのは自分!!なのにです。情けない。。


皆に頼っていい事と、自分で判断しなきゃいけない事を間違えてて、
そして夫の判断も無視してました。


夜に小麦をZEの院長先生の所に連れて行きました。
ウィルス性のモノは無く大丈夫。 誤飲も無し。
嘔吐下痢を止める注射と薬を処方してくださいました。

小麦は元気は元気なんだけど、口元にご飯を持って行くと
泡の様なヨダレをダラダラとこぼす様に吐き出してました。

それは次の日の朝も同じで。
夫が 「 かかりつけの病院にも連れて行って欲しい 」と再度言って来て
次の日の朝は 皆愛動物病院へ。


小麦を病院に連れて行くことを言ったら、
虎子ちゃんが 「あ、じゃあ今日はお蕎麦ちゃんの病院は私が行って来ます!」っと、
さも当然かの如く言ってきた。
「そうね、じゃぁ私は一緒に小麦ちゃんの病院行くわね!」っと おぅどりんさん。


いやいやいやいや、さすがに この件は私の責任なの。
2人には特に迷惑も負担もかけてて。。

でも、2人が言うんです。
「 いいんです。私、きなこさんの力になりたいんです。 」
「 そうそう、きなしゃんだからね。 と言うより、負担は無いし! 」


その夜に、おさきんからも 長文のメールが来ました。
きっと、色々考えた彼女の精一杯の気持ちがこもったメールでした。
【 お蕎麦が退院したら、我が家が預かるから。 
 きなちゃんは、きなちゃんのやるべき事と小麦に集中して。
 お蕎麦を預かるって言う人おると思うけど、ウチも候補やから。 】

おさきんは猫を飼った事はなく、猫と戯れるようになったのも最近です。
それでも、きっと旦那さんとも話し合ったりして そう言ってくれたんです。
私の負担を減らすために。


こんな事があって、
こんな事が無いと気づかなかった自分が恥ずかしいけど、


ココまで来てやっと、、
やっとワシは立ち止った気がするんです。
立ち止まって、周りを見渡した時に 色んな人の言葉が浮かびました。


「 きなこは、大丈夫か? 」


みんな何気ない会話の中でも、必ず聞いてきてくれてたんです。


お蕎麦ちゃんを保護した事は、賛否両論。
皆が皆 猫好きではないし、好きだとしても難しい問題。

お蕎麦ちゃんの事に 協力してくださってる方の事は、勿論感謝してたけど、、、
うまく表現できないけど、
『 猫好きだからこそ 』 お蕎麦ちゃんの件に関わってくださってると思ってて。
でも違ったんです。


直接関わってくださってる方も、
メールや電話、コメントで応援や心配してくださってた方も、
お蕎麦の件に関して言葉は無くとも、温かい目で見守ってくださってる方も、


みんなが助けようとしていたのは、お蕎麦ではなく、 私 をでした。


恥ずかしいけど、ここにきてやっと、
支えて貰ってる事も助けて貰ってる事も、本当の意味で気づいたんです。
ココに来るまでの色んな人の色んな言葉を思い返していました。


私は本当に、周りの人に恵まれてて。
色んな人が色んな事を教えてくれて、必ず助けて貰って来た。


色々と目が覚めて来て、みんなに恥ずかしくない様に、
ちゃんとしよう! ちゃんと しっかりしなきゃ!!と、
やるべき事、自分の思いがハッキリとしてきました。




そこから、全てがいい方向に流れて行った気がします。
と言うよりも、最初から 同じ結末に向けて流れて行ってたんだと思います。


まず、深圳に行く時期も、12月末前だと伸びました。
小麦は、胃腸炎を起こしてた可能性もあったと、栄養や吐き気止めなどの注射をしてもらい、
次の日の夜には 少しずつご飯も食べて元気になりました。 
お蕎麦ちゃんも もう、ココから出して!!っと言わんばかりの元気さです。


 

うんうん、帰ろう! もう、一緒に帰ろうね!!


ワシは夫と、ちゃんと話す事にしました。

『 この子を、家族にしたいんです。 』



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