黄金を抱いて翔べ「モモ×幸田」episode.11 光 | 東方神起~ちゃみ萌えブログ~

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豆腐神起のおかげですっかり
黄金モモちゃみモード突入してます、しばこです(*^^*)


黄金DVD観てたら
まだまだいろんな発見が・・

で、つい
またマニアックなモモ小説書いちゃった
これ、内容的にはただの総集編w


でもこの先も何回でも書きたいなぁ♡



 

教会での
モモの回想シーンです







***********************



頭の中を
これまでの記憶が
走馬灯のように駆け巡っている

身体はすでに感覚が麻痺しているのか
指先の冷たさも撃たれた傷の痛みも感じない

唯一感じるのは腕に触れる幸田さんの重みと
少し荒い吐息だけ



あの時

「俺が・・死ぬとか・・」 って口にした時


「やり抜けよ」

あんたはそう言った

俺はその言葉が・・嬉しくて

たとえ全員が心から信頼し合っている仲間ではなくても
同じ目的に向かって全員が力を合わせていることに変わりはなくて

こんな感覚初めてで
俺は本当に楽しかったんだ


最初はお互い探り合いながら近づいて

いつしか当たり前のように会うようになって

一緒にフラっと出掛けて
ただ黙々とパチンコをしたり

帰りに商店街で安い食材を買って
たわいもない会話をしながら家路を歩く道のりが
このままいつまでも続けばいいのに、なんていつしか思うようになって


高台から夜の街を見下ろしながら
街灯のともる薄暗い道を歩いていると
ふと、夢なのか現実なのか分からないフワフワした感覚に陥って


俺が生きてきた殺伐とした世界とは
あまりにかけ離れていたから・・


俺の横で話す幸田さんの横顔をじっと見つめているだけで
声を聴いているだけで
俺の心は不思議と穏やかになって

「モモ、そんなに人の顔見るなよ」

って、よく言われたな

「・・落ち着くから」

「はぁ?俺の顔見て落ち着くなんておまえ
かなり・・」

そう言いかけてやめる時の幸田さんの表情は
見なくてももう分かる

俺を見て今
きっとニヤリと口角を上げている

俺が聞き返すのを待ってる


「かなり・・なんだよ」

「モモ、俺に惚れてんな」

「バーカ・・」

そんなやりとりをいつものように繰り返して

家に着くと
まだストーブも明かりもつかない暗い部屋で
幸田さんは俺を抱くんだ


夢・・じゃないだろうか

あんたは俺にそんな夢を何度もみせてくれた

俺よりも少し小柄な幸田さんの胸に抱きしめられながら
薄っぺらい布団の上でこれ以上ない幸せを感じた

眠る幸田さんの胸に顔を押し付けて
生きている音を聞いて・・安心して俺は眠りにつく

兄貴すらこの手で殺した俺が
今こんな風に穏やかに生きていることが・・許されるのだろうか

いつかあんたに銃を向けられる日が来ても
俺はそれを受け入れると思う

俺が死んでも
あんたには生きていてほしい

この感情は・・いったい何だろう


これまで一度も
他人に弱さを見せたことはなかった
その瞬間に命を落とすことは目に見えてる

だから決して弱さを見せず一瞬たりとも気を抜かず
寝ている時でさえも張り詰めた緊張が途切れることはなかったけれど


今は普通に眠ることが出来る

幸田さんの隣で
どこか安心している自分がいる

きっと幸田さんもこれまで
人に弱さを見せたことはなかっただろうと思う

俺たちがお互いを求め合うのは必然だったのかもしれない


それがクセになってしまった俺は
たまに幸田さんに甘えてみる

甘えるといっても
寝起きに

「幸田さん・・水・・」

って強請るくらいで

幸田さんも寝起きでボーっとした頭で
それでも俺のことを気遣ってか
何も言わずに水を差し出してくれる

たまに、起きてんのか?ってくらいフラフラした足取りで
台所に向かう幸田さんの後ろ姿がたまらなく愛しく映って

水を手に戻ってくるなり
幸田さんをめいっぱい抱きしめてみたりして・・

「どうした?」

「・・感謝」

「水持ってきただけだけど」

額をくっつけたまま笑う

そんなふとした瞬間に
俺は幸せを感じてた

あんたが俺の髪をくしゃって撫でるのも好きだった

あんたは俺の深い闇に
初めて差し込んだ光だった

言い過ぎだって、幸田さんは笑うかもしれないけど

本当に
心からそう思うよ




あんたが目を覚ますころには
俺はきっともう息をしていないだろう


最後に・・嘘をついてごめん

約束を守れなくてごめん

あんたを守り切れなくてごめん

それでも幸田さんが生きてくれたら
俺は嬉しいよ


俺が・・
いなくなったらあんたはどんな反応をする?

少しは悲しんでくれるだろうか

こんなことを考えてる俺は悪趣味かな

生きてるって感じられたのは
あんたと出会ったからだよ

どうか
幸田さんが無事に黄金を抱いて
自由に翔ぶことが出来るように

・・祈ってる


だから

最後に


最後にもう一度だけ


口づけて・・いいかな



*****************



 

うぅ・・泣いても・・いいかな
モモちゃみ大好き( *´艸`)


 


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