卒業式に出なかった息子話 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

受験も終わり。

合格発表もあり。

ギリギリ合格ってのも、一つ長男の自信になったようで。


母は、義務教育の肩の荷がおり、

あとは、勉強出来ようが、出来まいが、

良いやっと。


受験期に大揺れに頑張ったり、全部を諦める繰り返しの中、


学歴いらない仕事で長男が出来そうな仕事を探した時に、


今、長男の武器になってる雑学的な知識も、

必ずしも、仕事にしなくて良いじゃないかと思うようになりました。


武器持ってるからって、それで戦わなくてもいいんじゃないかと。


趣味でも良いわけだ。


古生物、生物、細菌だの、地衣類だの。

最新情報を楽しんで見る人ってだけで、

それらに研究職に就く必要はない。


アスペルガーとADHD強めだから、コミュニケーションの多めの仕事や一般事務は向いてない。


一芸に特化した場所に落ち着けるのが、

幸せだろう。

まぁ、夫婦共にそういう場所で働いてるしね。


母も父も、学歴と関係ない世界に身を置いてますが、長男の特化した『好き』は、学歴の先にしかなかった。


それが、学歴上げなきゃって、根本の考えでしたが、そこは、趣味でいいじゃないかと。


端っこの3割が発達障害って言われてますが、


その中で分類すると、


①皆が羨む所で、天才やら、ワンマン社長やら、学者、技術者など、

『好き』に特化した物を仕事にした人達。


②無害な所で、オタク。

『好き』特化した所に消費する側になった人達。


③有害な所で、精神疾患、犯罪者。

『好き』の方向が非合法だった場合、特化するまで行き着けなかった場合。


と、勝手にカテゴリーにしてます。


夫婦共に生産者なので、①が当然のような価値観で育ててたのに、気がつき、


②でも幸せには違いない。


「②でも幸せだよ?!」って、価値観を入れて行った方がいいなぁって、気がつきました。


今後は、②の方向で満足のいく人生を模索する方向で行きましょう。


っと、思うと、これが何よりの心の荷を下ろせた瞬間でした。


重石は勝手に持ってしまってる物ですね。

自分は全然固定概念がないって、勝手に自負してましたが、

子育てしてぶつかっていると、大概、自分の固定概念だったりするもんですね。


まぁ、前半戦は、この固定概念のおかげで、

長男を引きずり上げた気はしてるので、

固定概念も使いようだと思ってます😊



まずは、受験からの解放感を味わっていればいい。

それから、今後を考えていけばいい。


案の定、ゲーム三昧で過ごしてました。


学校も残りわずかだが、母が仕事で早く出ると、

昼近くに登校してたり、堕落もいい所。


母「休むなら、『休みたい』って言いなよ」


長男「頭痛くて〜」


母「…。不定愁訴を訴えてもいいけど、

不定愁訴で仕事行けないってなら、

社会的補助をもらいつつ働く働き方しか出来ないよ。


やりたい仕事をやるには、不定愁訴とは、うまく付き合わないと、難しいね。


少なくとも、母の仕事は、『頭痛いから休みます』って言ったら、2度と仕事来ないわ。


のんびり出来る仕事を探すなら、それでもいいけど、どういう方向がいいの?!」


長男「高校入ったら、頑張る!」


母「いやいや。

今出来てないのに?!

高校入ったら、出来ると思わないけど」


長男「わかった」


と、言いつつ、次の日も休んだ。


ちょっと前の週末に行った修学旅行(1泊京都)は、あまり気乗りせず行ったが、

かなり楽しんで帰って来たのに。


中学最後の週はちっとも学校に行かない。


学校からも連絡があったので、

長男と仕事先で電話したが、


母「また休んだの?!

休みたいなら、言ってって、朝言ったよね?!」


長男「言っても言いくるめられるじゃん」


母「…。いや。正当性あると思うなら、ちゃんと反論すればいいじゃん?!


それとも正当性なくても感情ののまれて、コントロール出来ない状態をありとするの?!


それならそう言ってくれたら、こっちも方針変えるけど?!」


長男「だって、もう、出席日数関係ないじゃん?!

休んでもいいじゃん」


母「確かにその通りだけど、

卒業式に練習しないで臨むと、周りがフォローしないといけないから迷惑だな」


長男「卒業式出たくない。

出ても意味ないじゃん」


母「ほう。

なるほどね〜。

修学旅行は楽しんでたけど、友達と学校生活で会えるのは最後だよ?!」


長男「別にラインで話せるし」


母「オッケー!

君は、怒られると思うと、今の考えに固執するから、明日か、明後日に落ち着いたタイミングで、もう一回話そうか。


卒業式出ないにしても、荷物は引き上げなきゃいけないから、明日は学校行ってね」


長男「荷物持ったら、帰っていい」


母「いいよ」


で。

次の日。


学校から電話が来て、

先生「卒業式に出ないって言ってるんですけど〜」


母「あー。昨日言ってましたね〜。

落ち着いてからもう一回話そうかって、

言ってたんですがね〜」


先生「今、代わっていいですか?!」


長男「卒業式は、意味がないから出ない」


母「まぁ、意味があるかはさておき。


君が出たくないって言ってる気持ちもわかるから、それなら、それでいいかなって思ってるんだけどさ〜。


一生に一回の事だから、なんか感じるかもしれないから、出ておけば?!

って、親として、助言はするw


あとは、君が決めていいよ〜。

どうしたい?!」


長男「出たくない」


って、事で、中学卒業式出ませんでしたw


『午後に証書だけ取りに来て』って事で、

母は、仕事入れちゃいましたw


卒業式の午後は、数人、証書だけを取りに来た子をまとめて渡してたようで、

裏卒業式ww


裏は裏で面白かったそうで、最近学校に来てなかった友達と一緒になったそうで、ちょっと話して、遊んでから帰って来たそうです。


なんにせよ!

義務教育卒業おめでとう✨✨