虫好きのススメ | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

ソウタは、あまり虫が得意じゃなかったです。

母がなんでも触れるので、「気持ち悪い」っていう先入観が無ければ、勝手に虫好きになるものだと思ってましたが、そうではないようです。

4、5歳の時のソウタの触れるものは、アリとダンゴムシ。カタツムリもカマキリもバッタも苦手でした。

指先の力加減が下手だったので、手の平に乗せれるもの以外は、苦手だったようです。

カタツムリは、ウェットな触覚がダメなようで、今も殻しか触れません。

保育園で聞いてきた「草むらには、毒の毛虫がいるから、入ってはいけない」って言葉もしっかりインプットされてしまってて、雑草満載の庭で遊ぶのは渋りました。

我が家は、都内のマンションですが、たまたま庭が広く、菜園と果樹を植え、フリースペースは、雑草でいっぱいです。

愛すべき雑草庭は、虫が多様に生息し、それを追うように数年後からトカゲやカナチョロ、ヤモリが多数ベランダで日向ぼっこをし、ガマガエルは『庭の主』と呼ばれてます。

蝶の通り道になっていたり、アシナガバチも巣を作りに来てくれました。
秋には、4重奏くらいの合奏を聞きながら眠れます。

菜園も1/4くらいは、虫の分と思い、防虫対策は、遊びに行った時に持って帰るてんとう虫とカマキリを庭で離す事くらいです。

畑の整備日には、一緒に庭に出て、バッタやカマキリを捕まえて、カゴに入れてやると、興味があるが、触れない。

乗り気の時は何度か持たせてみたり、本で生態を話して聞かせたりして、ようやく虫に興味を持ち始めました。

公園でカブトムシを頂いて、家で、幼虫から育てて、力強い甲虫にも慣れてきました。

小学生になってから、蝉を捕まえられるようになり、虫が大好きになりました。

虫を捕まえるには、周辺視で広い範囲を見て、注視で、擬態してる虫を見つけ、動体視力で逃げたり、落ちた虫を追う。
捕まえる時の素早さと、殺さない程度の力加減のバランス。
虫取り網を振り回すのもいいが、手だけで狩りをする事は、素晴らしいビジョントレーニングだと思います。

虫嫌いと虫好き。
どっちでもいいし、親によっては、虫など嫌いでいてくれた方がいいかもしれませんが、

虫が嫌いだと、世界の大半の場所に嫌いなものがある事になり、

虫が好きだと、
世界の大半が好きなもので溢れてる。

虫好きだと、
その多様な生態や生活様式に興味を持ち、ひらめきの鍵を無限に持てる。
芸術も科学も工学も自然のものを模倣する事は当たり前に多い。

憂鬱な朝も「蝶々来てるよ!」で、飛び起きれますし、
入院中、窓の灯りに来る虫に心踊らせ、
年齢層関係なく同士(虫好きおじさんやおじいちゃん)達と交流を深められます。

虫を発見した時の自発的なひらめきのような喜びが毎日そこらで味わえるのです。
このアハ体験は、セッティングしてあげられない。

車の下敷きになって入院していたソウタは、
虫好きの用務員さんや、看護婦さんから、虫を貢いでもらい、退院する時は、

「入院してラッキーだったね!だって、こんなにカブトとクワガタが増えて、退院祝いにカマキリまでもらっちゃた!」

前向き要素の一つになります。


虫好きって、いい事三昧‼︎



…虫のせいで、学校たまに遅刻するけどね。。ww