多様性に触れる 絵本 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

好きな本 第2弾

◯日本の民話
監修 松谷みよ子
         吉沢 和夫

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昔話って、どれも同じだって思ってたけど、
それは間違いだ‼︎

同じ話の展開なのに、面白い本って意外と少ない。

このシリーズは、簡潔にまとめられているストーリーに、ドギツイ方言。宮沢賢治もびっくりな擬音語が特徴。

ぱっと見、読みにくそうだが、音読すると初めてわかる‼︎

ドギツイ方言も、ヘンテコな擬音語も唄みたいに、いい抑揚になる。

方言強過ぎて、意味がわからないじゃないかと心配しながら、読んでもちゃんと、ニュアンスを感じ取ってるもので、笑いどころで笑ってる。

読み慣れると、読み手はカラオケで歌いきった感を味わえるw

兄弟が大好きな『3枚のおふだ』は、いろんな絵本、昔話集で読んだが、断然これが一番だ!


◯こども哲学 シリーズ
監修 重松 清

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これの良さは、数ページ見ないとわからない。
ので、少し抜粋して紹介。

大きなテーマが何個かあって、これは『思いやり』

問題提起は、『困ってる人がいたら、助けてあげる?』
絵には、乞食さんですね。
子供の意見を聞く。

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次のページから数ページ、その回答でありそうなものが出てくる。
『助ける理由』と『助けない理由』。

ここでは、『自分だけいいのはダメだから、助ける』他にも『助けると嬉しいから』『友達になれるから』など…

だけど、どの答えにも、その考えのメリット、デメリットがあって、また問題提起が出てくる。


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これは、『自分の事は自分でしなきゃいけないから、助けない』

これにもメリット、デメリットがあり、問題提起される。

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子供の意見が変わったら、別な考えも読んでみる。

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まとめのページは、いろんなバランスをとっていて、白黒してない。

常にちょうどいいグレーを探すようになっている。

自分も身につまされる。
考え続けさせられる秀作‼︎

ちなみにソウタ(6歳当時)の右往左往した結論は、
「『あっちの角の映画館で1000円で働いてくれる人を探していたよ』って、教えてあげる」
求人紹介‼︎
これも秀逸でしたw


◯せかいのひとびと
松川 真弓
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外見、文化、趣味など、世界の多様性を集めた本。

『世界の違い』を見ていくと、『世界の同じ』も見えてくる興味深い本☆

◯動物の見ている世界
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仕掛け絵本で、1つの風景を動物の目線でどう見えるかが、描かれている。
なぜこういう見え方なのか解説付き。

見え方から、動物にの特性が見える。


◯わたしのいちばん、あのこの1ばん
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珍しく、万人におすすめ出来るもの。
『いちばん』って言葉の中に『他者との比較』と『自己の追求』って、2面性が描かれてる。

どちらも否定されて無いので、読み手を選ばない良質図書。