◯日本の民話
監修 松谷みよ子
吉沢 和夫
それは間違いだ‼︎
同じ話の展開なのに、面白い本って意外と少ない。
このシリーズは、簡潔にまとめられているストーリーに、ドギツイ方言。宮沢賢治もびっくりな擬音語が特徴。
ぱっと見、読みにくそうだが、音読すると初めてわかる‼︎
ドギツイ方言も、ヘンテコな擬音語も唄みたいに、いい抑揚になる。
方言強過ぎて、意味がわからないじゃないかと心配しながら、読んでもちゃんと、ニュアンスを感じ取ってるもので、笑いどころで笑ってる。
読み慣れると、読み手はカラオケで歌いきった感を味わえるw
兄弟が大好きな『3枚のおふだ』は、いろんな絵本、昔話集で読んだが、断然これが一番だ!
◯こども哲学 シリーズ
監修 重松 清
これの良さは、数ページ見ないとわからない。
ので、少し抜粋して紹介。
大きなテーマが何個かあって、これは『思いやり』
問題提起は、『困ってる人がいたら、助けてあげる?』
絵には、乞食さんですね。
子供の意見を聞く。
次のページから数ページ、その回答でありそうなものが出てくる。
『助ける理由』と『助けない理由』。
ここでは、『自分だけいいのはダメだから、助ける』他にも『助けると嬉しいから』『友達になれるから』など…
だけど、どの答えにも、その考えのメリット、デメリットがあって、また問題提起が出てくる。
これは、『自分の事は自分でしなきゃいけないから、助けない』
これにもメリット、デメリットがあり、問題提起される。
子供の意見が変わったら、別な考えも読んでみる。
まとめのページは、いろんなバランスをとっていて、白黒してない。
常にちょうどいいグレーを探すようになっている。
自分も身につまされる。
考え続けさせられる秀作‼︎
ちなみにソウタ(6歳当時)の右往左往した結論は、
「『あっちの角の映画館で1000円で働いてくれる人を探していたよ』って、教えてあげる」
求人紹介‼︎
これも秀逸でしたw
◯せかいのひとびと
松川 真弓
『世界の違い』を見ていくと、『世界の同じ』も見えてくる興味深い本☆
◯動物の見ている世界
なぜこういう見え方なのか解説付き。
見え方から、動物にの特性が見える。
◯わたしのいちばん、あのこの1ばん
『いちばん』って言葉の中に『他者との比較』と『自己の追求』って、2面性が描かれてる。
どちらも否定されて無いので、読み手を選ばない良質図書。