通級決定と聞くトレーニング | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

1年生も落ち着いてきて2学期半ばの面談。
担任の先生に通級指導学級に転学を勧められました。

理由は、授業中スィッチが切れたように抜け殻状態だそうです。

個人的に指示すると出来ることも、側から離れると再度スィッチオフ☆

集団に指示した事は、ほぼ全部素通りだそうです。

今は学力に問題無いが、今後授業内容が増えて行くと対応出来なくなる恐れがあるので、今からケアしていきましょうって事です。

通級指導学級は、週5日は普通学級で過ごし、週1の2時間を小集団での学習。1時間を個人指導で過ごし、学習の遅れや、ソーシャルスキル(対人コミュニケーションや集団のルール)トレーニングをする。


実際、家で何か困るかと言うと、そうでもありません。

学習は何が不得意か、LDの気配を探るため、見てますが、理解に苦しんでる様子はない。字は汚いですがね。

長男で、初めての子育てなので、比べようがありませんが、こんなもんかって感じです。

そりゃ、トラブルは起こしますが、全く理由がわからないものはないし、
怒る事も多々ありますが、まぁ、そんなもんだろう。

通常時には、公共のルールや道徳もしっかり出来てます。
怒ってる時は、心狭くなりますが、落ち着けれれば、自分を省みれます。

出来る事と出来ない事の偏りはやや感じますが、そのうち、成長するんじゃなかろうか。
ってのが、親の感触。

入学当時、「先生が困ったら、通級に入れます」
と宣言したし、結構親身に面談もしてくれるし、協力的な先生なので、『工夫の末、困ってるのだろう』と思い、通級に入れる事にしました。

就学相談をやった所に、通級に転学する事を話すと、意外がられ、
私もぶっちゃけ、「必要か⁇」と思いました。

ただ、ソウタが集団に疲れを感じてるのは、薄々わかっていたので、週に一度の休息を与えてもいいかなっと、思い直し、転学手続きへ。


さて、『聞く事が出来ない』と、言われたので、
出来る事を始めましょう。

ソウタが一番前向きに全力出して取り組ませる事が出来るのは、一番身近で、反発にもへこたれず、完遂させれるのは自分だと自負してます。アフターケアもね。

それは今(小2冬)でも変わらず、
専門家は、問題の根本を見つけて、身体構造や発達の観点から、必要なトレーニングを示唆してくれる人であって、あくまでもトレーナーは、母です。

トレーニングも面白そうな形式に変えます。

ソウタに始めたてのことを癖づけするのは、とても骨が折れる作業ですが、彼の心の1番手の母がやらなきゃ、誰がやる⁈

順位付けが厳しく、容易に人に従わないソウタに『苦手』をやらせれる人はきっといない。


ネット検索でビンゴした『聞くトレーニング』著 上嶋 惠 は、面白かった!

『聞く』にも種類があって、「聞いてるよ!」って言ったところで、どの程度注意を払ってるか本人がわかってないことがあるようだ。

①家事をやりながら見てるテレビの音程度。
漠然と音が聞こえてるが、内容は興味のあるものしか入らない。

②おしゃべり程度。
ほぼ聞いてるが、他の事を考えてしまって聞いてないこともある。

③集中して聞く。
その声に耳を傾けてよく聞いて、それを覚えようとしている様子。

どれも『聞いてる』状態で、本人達の中で住み分けや切り替えが出来てない様だ。

集中して聞く状態を体験する為に、
仰向けになって、目を閉じ、手足を動かさず、力を抜き、数える音だけを聞かせる。
っという、導入をしてからやると効果があがるそうだ。

以外とこれも出来ず、指先や足先に力が入ったり、動いたりしてしまう。

で、何をやるかは、これ↓

数字や文字を理解していれば、何歳からでも出来る。

この時、文字は不得意だったので、数字で始めました。

はじめは、2秒に1個づつランダムに数字を言っていくのをひたすら書き続ける。はじめは20個くらいが適当。

裁判の書記官をやらせると思うといいかもしれません。

余計な事を考えてたら、確実に出来ない。
人の声と書く事に集中してる状態をキープ出来れば、確実に出来るって設定で集中状態を作らせて、その状態を知ってもらう。

汚くても、わかればいい。
間違ったら上書きでもいい。

目標は、書き続けること。聞き続けること。
聞きながら書いていくこと。余計な事は考えさせない事。

ソウタは始め、3、4個暗記してから書き始めますが、書いてる時に次を聞き逃してしまい、なかなか出来ません。

書けなくても追いついた所から書かせたりして、次に赤鉛筆で答え合わせも同じように書き取らせていく。

2秒と言えど、追いつこうとしてる時は、本人に気づかない程度遅くしてあげて、出来るようにしてあげてます。

それでも、全部追いつくようになったのは、7日後。

次は、50個とか、80個まで増やして、聞き続けるってのをやります。

なんでも『慣れ』は天敵。

慣れたら、母が言う数字に『+1』とか、『-1』にした数字を書かせます。
『+2』『-2』『+5』『-5』『+9』も以外と簡単に出来る。

最終的に2ヶ月後『+9』とか、2桁の簡単な数字を足していくのを90個近く出来たタイミングで一度終わりました。

文字、漢字、足し算、引き算、かけ算、割り算全部出来るでしょう。

ここでは計算力をあげるのが目標じゃないので、ある程度スピードを持って出来る程度の課題を設定するといい。

これを10分くらいやってから、通常の勉強をやると飲み込みがいい!

母は、メモに円周率を100個近く書いた紙を見ながら、毎日始める所を変えて言っていきました。

なんせ数字が増えていくと出題者が一番困るのでね。

また半年後に忘れない程度にやり、また集中力の鈍りを感じるので、テコ入れしたいと思ってます。

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