こんにちは✨
パートナーシップカウンセラー
ジャージコバ認定カウンセラー
嵩丘せいです。
耳鳴りがずっとしていて、どうしたらいいだろ。
実家に久しぶりに帰った時に
母がボソッと言ってきた。
俺は、普段、母とは
LINEもほとんどしない。
電話もしない。
２ヶ月に一度くらい、帰る。
日曜日帰ろうと思うけど、家にいる？
焼き肉かすき焼きの肉買って帰るわ。
そんな会話をする。
両親は牛肉は俺が買って帰った時しか食べない
らしい。
節約してるんだろうなぁ、そんなことを思ったり。
連絡はあまりしないけど、いつも気にしている。
息子ってそういうところある気がする。
仕事が休みの日、母を病院に連れて行った。
病院に、向かう車の中、母はよくしゃべった。
脳梗塞後遺症で物忘れがひどくなった
お父さんのこと。
ぎっくり腰にまたなって、動きずらいこと。
孫の世話をして疲弊していること。
地域の人とのいざこざで悩んでいること。
健康教室の友達との会話のこと。
また、ちゃんと家のことをしてくれない、
動いてくれないお父さんのこと。
だんだん腰が曲がって辛いこと。
俺はその時間、少し不安になって、胸が苦しくなる。
最初は、、
そんな時はこうしたら良いんだよ！
とか
そんな時はこう言ったら良いんだよ！
とか
そんな人に振り回される必要ないよ！
とか
毎日の暮らしの中で、苦しんでいる母を
何とか助けようと必死に意見を言う。
苦しい思いをしている母を想像すると
俺が勝手に怖くなっている。辛くなっている。
この思いに自分が飲み込まれないように
必死に解決策やアドバイスをする。
そうすることで、俺は俺自身を安心させようと
してる。
けど、途中からは、、
そうなんや。うんうん。
そうかぁ。そうなんや。
うんうん。
そりゃ大変やなぁ。
ずっと聞くことにしている。
もうどうすることもできないし、
どうにかなっていくだろう。
お母さんはお母さんで自分で決めて生きていく。
その折々で助けたらいい。支えればいい。
そう思うようにしている。
少し渋滞に巻き込まれて、いつもより車の時間が
長かったから、
母は少し昔の話をしてくれた。
母は九州から嫁いで奈良に来た。
母の母が体調を崩してから、
年に２回、九州に２週間ずつくらい帰省していた。
その時、母の母はいつも、母の父の愚痴や言っても
やってくれないことを嘆いていたらしい。
その都度、母は、帰省の最終日
こうしたらいいんだよ。
お父さんはお母さんにこうしてあげないと。
２人で助け合わないと。
そう必死に母の両親に言っていたらしい。
そうやって言うことしか私にはできないからと、
それくらいしかできないからと。
そんなちょっと昔の話をしてくれた。
俺は、
そうなんや、、。へぇー。
と聞いていた。
でも、今、あの時のお母さんと同じように、
私も愚痴を言ったり不安なことを言ったり
してるねぇ。
母はそう言った。
俺の知らないところで、
母もそうな風に両親を思って、不安になりながら
葛藤しながら、生きてきたんだなぁ。そう思った。
そう思うと少し気持ちが楽になった。
俺は心のどこかで
俺だけがこんな怖さや不安に包まれて、
必死にその思いに抗おうとしている。
そう思っていたのかもしれない。
俺だけじゃなかったんだ。
お母さんも同じような気持ちだったのかぁ。
そう思うと、不思議と解決策ばかり考えることを
せず、母の気持ちに寄り添って聞こうと思えた。
病院に到着する。
歩幅も歩くスピードもだんだん遅くなって、
それでも俺に合わせようと歩く母に気づく。
俺はゆっくり歩こうと横に並ぶ。
受診が終わった後、
近くのラーメン屋で２人でラーメンをすすった。
帰り際、
今日は何かいろいろ話せたり、病院来れたりできて
気持ちが楽になったわ。
母はそう言った。表情は少し軽かった。
母の日常の不安の話は聞いてあげるだけで、
解決しないけど、解決して安心するんだろうなぁ。
俺の役割はそれでいいのかもしれない。
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