早速、英語をやってみました。
出題の傾向も大きく変わりましたが、試行テストが何回かされてたのでサプライズはなし。
難度は大したことありません、これまで通り英検二級レベルで語彙量も3,000-4,000もあれば十分でしょうが、分量は多いですね。あれを80分でこなすには、普通の高校生にはかなりの訓練が必要。
問題は中身です。
LINE、広告、ブログ記事、日記、討論会、統計などなど
実用性一辺倒です。
テーマも日常的な、馴染みやすそうなものばかり
歯応えのある評論とかは皆無
語学を勉強する理由ってなんでしょう?
もちろん、英語を日常的に使いこなせるようになるのもその一つでしょうが、
おそらくプロとして仕事で英語を使う人間なんて一割にも満たないでしょう。
それに実用英語なんて、大人になってからでもすぐ習得できるものです、しょせんは言葉です。
むしろ色々物事を知った大人になってからの方が効率的です。
アメリカ人になるわけじゃないし、なれもしません。
それより、高校生の段階なら読解力・思考力の訓練の要素が大切だと思います。
なんで外国語が?
母国語だけだと具象世界との繋がりが強すぎて、複雑に考えなくても通用してしまうから、言語だけで考える抽象的な思考力が育ちにくいんです。
言葉だけの世界で言葉だけで論理を組み立てる、思考する力を磨くには、日常から離れた記号性の強い言語が有効であることはよく知られています。
だからヨーロッパのエリート教育ではラテン語が必須です。
数学の記号もその典型、究極の抽象言語と言えます。
戦前の日本の知識人は漢語、古文、そして語学としての外国語、それも哲学のような硬質な文章をたしなみ、観念的抽象的思考力を鍛練することで徹底的に「アタマ」を鍛えていました。
ふにゃふにゃな柔らか~い言葉しか使えない現代日本人は全く歯がたたないそうです、アタマの中身が。
まず、
会話が通じません
薄っぺらで単純
白か黒か
思考の「タメ」が効かない
理性より感情
感情より衝動が勝る
反応してしまい
対応できない脳なのだとか。
だから感情をコントロールしにくいし、
荒唐無稽な陰謀論みたいな絵空事に簡単に騙されます。
耳障りの良い短いキャッチフレーズ
直ぐに楽にしてくれそうな、安直な解決策
理屈を説明しないレッテル貼り
自分に都合のよい、ラクなその場しのぎ
カルト的な教義といったものに
精神医療や向精神薬に捕まってしまう人が戦後日本で爆発的に増えてしまったのも、このあたりと無関係ではないのかも知れません。