無敗の父子三冠、おめでとうございます。
強いですね…
4角最後方から大外一気、
空を跳ぶようにごぼう抜きで千切って勝つ、
異次元の強さを見せつけた父ディープインパクト。
優等生に見えたディープもサンデーの気性を受け継ぐ基地外馬。
武豊苦肉の策で徹底的に馬群を避けた結果があの極端な勝ちパターン、
初めてスローの馬ごみで揉まれた凱旋門賞ではまさかの3着(失格)に沈んだ。
420㎏そこそこの小さな体躯で、まさか種牡馬としてここまでになるとは思いませんでした。
押しも押されぬサンデーサイレンスの後継種牡馬だったディープも昨年没した。
容貌が悪く気性が荒く買い手が付かなかったそのサンデー
良血ののライバル馬にゴール前で噛みつきに行ったという曰く付きの基地外馬。
この基地外馬に目をつけて日本に持ち込んだのが、当時の社台ファーム総裁、吉田善哉氏。
1990のこと
その一事で日本の競走馬の血統はわずか二世代で一新されてしまった。
10年かそこらでサンデー血統じゃない馬を探す方が難しくなり、
今や重賞レースでその子ディープの血を引かない馬を探す方が苦労する。
他方、現役時代あれほど世間を騒がせたオグリキャップの血を引く馬は一頭も残っていない。
命あるものは必ず滅する。
自らの遺伝子を受け継ぐもの
限りある自らの命を、永遠の生とする欲を子孫に血を伝えることで満たそうとする、
あらゆる生命体の本能です。
あれだけ自分に価値が認められず、自分が生まれ生きていることに意味や意義を見いだせなかった私ですが
それでも
息子が産まれたとき。
その息子が成人したとき。 自立したとき。
言葉では言い表せない充実感というか、肯定感を味わえたのを覚えています。
「血が繋がった」
そのことだけで自分が生まれてきた意味があり、
死んでも悔いがないと感じることができた。
多分、人はそんなに複雑にはできてなくて、
複雑で欲深い面倒な世界にしていたのは
やっぱり自分自身だったんだと思います。