「アカデミー賞確実!」
JOKER
ベネチア金獅子賞をひっさげ全米で大ヒット中の問題作、
昨日やっと入れました
良い映画だと思います。
が
正直さほど心が動きませんでした。
作品の問題ではなく
私の方の感性の問題でしょう
「耐性」と言った方が正確かも知れません。
極貧の底辺であえぎ
理不尽な差別と暴力
周囲の無理解
狂気を帯びた母
心を病んで
向精神薬漬けの「彼」はいつしかピエロのメイクの下
怨嗟と狂気を纏い、笑いの中で殺戮を繰り返す「ジョーカー」と化してしまう。
拡がる世を妬む同調者達の暴動の中でヒーローに祭り上げられていく…
怖い話ですが、
「それがなんだ」
そう感じてしまっている
醒めた自分がいました。
その程度の不幸、いくらでもあるだろう
そんなに向精神薬を飲んでりゃそりゃ狂うだろう
妬みと恨みと
制御不能な衝動で
人の5人や10人殺すだろう
そんな話は周りにはいくらでもあって、特に珍しいことでもない、
ヤレヤレ、と小さく溜息をついてしまっていました。
自分の頭の中ではストーリーがアタリマエ過ぎて、感覚が麻痺してしまっているんだと思います。
刺激が足りないんです。
主題が向精神薬の問題とかならもっと共感できたのかも知れません。
繰り返しますが、作品の問題ではなくて十二分に面白い映画なんだと思います。
怖いのはこの物語に反応できない
耐性がついてしまっている自分の脳の方です。