今放送されているNHKの朝ドラ「あんぱん」で、主人公の今田美桜の妹役として出演していて、その演技が主役の今田を凌ぐとSNSで評判になっている河合優実。彼女が出ている映画がちょうど上映中だったので、観に行ってみることにしました。
長いタイトルは、漫才コンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に書いた恋愛小説が元になっているからです。原作は読んだことはありませんが、映画の評判がそこそこ良いのも、観に行こうと思った理由の一つです。
福徳の出身校関西大学が舞台なので、映像も関大の全面協力で、大学キャンパスやその付近が使われています。映画では京都の大学という設定?なのか、鴨川や高瀬川、河原町、京都水族館などの映像が流れ、なぜか同志社大学の建物も映し出されます。そして、重要な舞台となる主人公のバイト先の銭湯は、伏見の「宝湯」が使われたとか。
簡単に言ってしまえば、男女3人の大学生の青春恋愛物語。そのなんとも言葉にし難い微妙な三角関係がストーリーのキモです。
始まって数10分は、ちょっと映画に入り込めない雰囲気を感じながら観ていました。セリフ回しの演出やカメラアングル・画角など、今時の監督(大九明子監督、脚本も兼ねる)はこういう撮り方をするのか?という違和感が。それでも30分ほどで慣れてきました。
ポスターにある日傘とお団子頭もちゃんと意味のある設定(コミュ障)というのが、観ていると次第にわかってきます。
女子大生桜田花役の河合優実の演技は、相変わらずの安定感。前半の何気ない会話のやり取りから、後半は一転して複雑な感情を吐露する場面などはさすがというべきか。
主人公(小西徹)役の荻原利久は、男子大学生なら誰でも経験のある甘酸っぱい、後から思い出すと散々後悔する感情を上手く演じています。自分の学生時代の苦い思い出も蘇ってきましたが(笑)。
この2人を凌いで、この映画で一番心を持って行かれたのが、小西のバイト先の銭湯で一緒に働いている「さっちゃん」役の伊東蒼。小西を好きなんだけど言い出せなくて、小西に気づいて欲しいという女子あるあるの感情表現が観ていてなんとももどかしくさせます。
そして彼女が最後にそれまでの感情を吐露する時の長セリフが素晴らしい!この監督の作品は、長セリフを入れるというのが定番だそうですね。河合も荻原も伊東も、三人三様の長セリフがあるのですが、伊東のセリフ回しは他のふたりを凌いで、圧巻でした。
彼女どこかで観たことあるな?と思って調べたら、あの名作「湯を沸かすほどの熱い愛」に子役で出ていて注目され、朝ドラ「おかえりモネ」にも出演していましたね。これから注目していきたい女優さんのひとりになりました。
タイトルの意味は他のサイトでもいろいろ言及されているので、ここには敢えて書かないことにします。予習もせずに観にいきましたが、なかなか良かったです。
スピッツが好きな私としたら、「恋愛ラブストーリー」が重要なBGMとして流れたのは、個人的にうれしかった。
