平成七年七月七日、七夕飾りが揺れる阪急箕面駅前に、たくさんの山伏姿の人達が集まっていました。
この日の前日に、所属している箕面観光ボランティアガイド(MVG)の班リーダーから、箕面滝道にある瀧安寺(りゅうあんじ)で大護摩法要があるので見学してみてください、と連絡がありました。たまたま予定が空いていたのと、ヨメも興味があるというので、二人で見に行くことにしたのです。
駅前には、この行事を見るために集まった人たちがちらほら。MVGの先輩たちの姿も見つけて挨拶を交わします。
10時過ぎ、法螺貝を吹きながら粛々と滝道を歩いて瀧安寺まで向かいます。私も写真を撮りながら、行列について行きました。
15分ほどで瀧安寺に到着。
山伏の皆さんは瑞雲橋を渡って、一旦客殿で待機します。
(因みに修験僧が本職の人はあまりいなくて、普段は普通の仕事をしていて、こういう行事の時に山伏に扮装して参加する人がほとんどだそうです)
瀧安寺でこのような行事が行われるのは、修験道の開祖「役行者」が箕面山天上ヶ岳で昇天したと伝えられているためです。毎年4月と7月、11月に法要(正式には「採燈大護摩供」)が行われ、関西一円から山伏姿の修験僧が集結するそうです。
大護摩法要まではまだ時間があるので、久しぶりに本堂にお参りすることにしました。
瀧安寺のご本尊は七福神のひとり弁財天です。北摂七福神巡りのひとつでもありますね。
10時半過ぎ、再び法螺貝が聞こえてきました。
最初に観音堂で和楽器(琴・三味線)の供養が行われます。
その後、本堂の弁天堂と行者堂に移動して勤行が行われます。
それが終わると、大護摩道場に移動します。
ここには予め檜の井桁の上に、檜の葉が積み上げられていました。その前には点火するための竹筒が2本添えられています。道場の周りは縄で結界が作られ、紫・緑・赤・黄の四色の水幣が結び付けられています。
道場の前では、予め「厄除開運」などの願い事が書かれた護摩木が売られているので、私たちも名前と年齢を書き込んでお焚き上げをお願いしました。
(ここでもMVGの先輩がお手伝いで参加しているのを発見)
11時半過ぎ、40名余りの山伏姿の修験僧が並び、主役の導師さんが着席します。
この後に、道場の前で山伏問答が行われたのですが、声は聞こえるものの人に隠れていたので写真は撮れませんでした。
まず、「法弓」の儀が行われ、東西南北と護摩壇中央、そして鬼門の東北の方角に矢を射ます。もちろん矢は本物ではなく、当たっても支障のない素材。これが「破魔矢」のルーツだそうです。
次に女性の修験僧による「法剣」の儀が行われ
最後に「法斧」の儀。この斧は鉄製で10kgくらいある本物だそうです。
そして、導師による表白(ひょうびゃく=主旨説明と祈願)が行われ、いよいよ護摩壇に点火されます。
この火の点け方にもコツがあるようで、一気に炎が上がって燃やすのではなく、煙が出るように火力を調整するそうです。そのために火力が強くならないように、わざと水をかけます。
その間に、周りの修験僧侶が般若心経などを唱える中、導師が束になった護摩木を護摩壇に投入します。
護摩壇からの煙の昇り方も良し悪しがあるそうで、龍が昇るように見えるのが良いそうです。ただ難点は、風向きによって、時折見物している我々の方にモロに流れてくるので、大変でした。(灰を被るとご利益があるんでしょうか?笑)
1時間ほどで大護摩法要が終わりました。護摩壇に残った灰を持ち帰ることも出来ますが、今回は遠慮しておきました。
こういう時でもないと見られない箕面での「大護摩法要」。ボランティアガイドになっていなかったら知らない世界をまたひとつ体験することができた日でした。




















