数年前から評判を聞いていて気になっていたのに、なかなかチケットが取れなかった「石田組」のコンサート。やっと聴きに行くことができました。
9月15日祝日月曜日、昼間に「大阪クラシック」の公演を3つ聴いた後、軽い夕食を摂って会場のフェスティバルホールに向かいました。
早めにチケットが取れたので、一階席の真ん中あたりの見やすい席でした。一応”クラシック”コンサートということで、年齢層は若干高め。もちろん全席ソールドアウトで、2,700席あるこの大きなホールでも満席です。
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「石田組」という音楽ユニットについて簡単に紹介するとー
石田泰尚というヴァイオリニストを「組長」(リーダー)として、コンサートツアーごとに主に首都圏のオーケストラのメンバーを「組員」として招集し、「石田組」というユニットを組み全国を回っています。
ポスターにあるように若干人相の悪い組長ですが、国立音楽大学を主席で卒業し、その後もいろいろなオーケストラのコンサートマスターを経験して、その演奏は超一流です。
10年ほど前から「石田組」を結成して、ツアーを行なっていますが、クラシックだけでなく、ポップスやロック、ジャズまで幅広いレパートリーがあり、その独特の演奏スタイルが評判になり、今やなかなかチケットが取りづらいユニットになりました。
オケを抜け出したのも、堅苦しい演奏スタイルを見直してクラシックの裾野を広げようと思ったからでしょうか?オールバックにサングラスをかけて、まるで893風の風貌も、ウケ狙いというより半分照れ隠しのような気がします。
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17:30 定刻通りに開演。
1stヴァイオリン2人、2ndヴァイオリン3人、ヴィオラ3人、チェロ3人、コントラバス1人という、合計12人の組員が石田組長と共に、お揃いの「石田組」のTシャツを着てステージに登場しました。この組員の顔ぶれがすごい!ほとんどが普段は有名オーケストラのコンサートマスターとか主席奏者を務めているメンバーばかりです。スケジュールを調整するだけでも大変だったと思います。
組員は普通にステージに現れましたが、組長は猫背でガニ股の上、刀のようにヴァイオリンを担いで登場。このパフォーマンスだけで会場が沸きます。
第一部は、チャイコフスキー作曲の「フィレンツェの思い出」。弦楽六重奏曲だったものを弦楽合奏用に編曲された楽曲で、チェロ奏者以外は立ったままでの演奏です。
初めて聴く曲でしたが、第1楽章の頭から劇的な演奏で始まりました。その後もロマン派きってのメロディメーカーと言われたチャイコフスキーらしい旋律が続きます。時にロシアの大地を思わせる雄大な広がりを感じ、時に甘く切ない甘美なメロディーが綴られて、聴いていて気持ちよくなりました。
これは超一流の演奏者が集まったからこそできる演奏だったせいもあります。このレベルのメンバーなら、本番前にざっと一度リハだけして意思疎通ができているんでしょうね。
普通のクラシックコンサートでは全曲演奏し終わった後に拍手をするのが普通ですが、この時は楽章ごとに拍手が起きたのも、わかる気がします。
40分ほどの演奏のあと、休憩を挟んで第二部の開演。
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第二部はこれぞ石田組という楽曲構成でした。
・バーバー作曲「弦楽のためのアダージョ」
曲名に馴染みがなかったのにどこかで聴いたことがあると思っていたら、1964年のジョン・F・ケネディの葬儀で演奏された曲だそうです。啜り泣くような旋律がいかにもという感じですね。
・ハーマン作曲 映画「サイコ」より
有名なヒッチコックの映画の劇伴から6曲。もちろんシャワールームで惨殺されるシーンに流れる耳障りなメロディ(?)も忠実に再現され、ヴァイオリンのキーキーと引っ掻くような音で、あの名場面が蘇ってきます。
・エアロスミス「ミス・ア・シング(I Don't Want to Miss A Thing)」
アメリカの有名なロックバンドの代表曲ともいえる楽曲。ロックバラードを取り上げるのも石田組らしいというか。これも聞き覚えがあると思って調べたら、映画「アルマゲドン」の主題歌にも使われていました。(ちなみに映画のヒロインはバンドヴォーカルの娘だそうです)
・レッド・ツェッペリン「アキレス最後の戦い Achilles Last Stand」
まさかクラシックコンサートでレッド:ツェッペリンを聴けるとは!若い頃に良く聴いていたので懐かしい。シンプルな16ビートの演奏は他の楽曲に比べたら物足らない気もしますが、ツェッペリンらしさが良く出ていると思います。
弦楽合奏での演奏は、原曲のテイストをちゃんと残して、さすがという感じでした。10分を超える長い曲ですが、立ちっぱなしの演奏は疲れるだろうな、と思いながら聴いていました。
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当然アンコールを求める拍手の嵐。
・マクブルーム作曲「ローズ The Rose」
題名は聞いたことがなくても、誰もが一度は耳にしたことがある曲。もともとは映画の劇中歌ですが、色々な歌手がカバーしCMでも使われています。ヴァイオリンの演奏が切なく美しい。
・布袋寅泰「Battle Without Honor Or Humanity」
ここでホテイをやるか!と思いました。映画「キル・ビル」のテーマ曲に使われて一気に有名になりましたね。ここまで来ると、ヴァイオリンがギターに思えてきます。
拍手は鳴り止まず、最後にもう一曲。
・ディープ・パープル「紫の炎 Burn」
もうクラシックコンサートなのか分からなくなりました(笑)。みんな大人しく席に座っているのが不思議なくらい。
それでも、演奏が終わるとホール総立ちのスタンディングオベーション!いい経験をさせてもらいました。一気に「石田組」のファンになりました。来年にはSUGIZOとの共演も予定されていて、年末には大阪城ホールでのコンサートも決まったそうです。どちらか聴きに行くつもりです。
