からの続きです。
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「ばけばけ」を語る上で外せないのが、主題歌とカメラワークです。
【音楽・主題歌】
ハンバート・ハンバートという男女デュオグループの名前は昔から知っていました。まだ活動していたのか、と言うのが正直な感想です。
「笑ったり転んだり」という主題歌は、歌詞といい、曲調といい、ドラマの雰囲気にピッタリでした。
「毎日難儀なことばかり」とか
「日に日に世界が悪くなる」とか
「黄昏の街西向きの部屋」とか
極め付けは
「今夜も散歩しましょうか」
脚本やドラマの背景をちゃんと理解していないと作れない歌詞ですね。
劇伴(BGM)も大袈裟でなくて良かった。何気ないシーンに流れる音楽は、空気のような気配で音数も少なく、気がつかないほどの音量で、でもちゃんとその場面に寄り添っていました。
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【撮影】
映画のような綺麗な映像が印象的でした。15年ほど前から、NHKのドラマ撮影では光の使い方が上手いと感じていました。朝日や夕日の自然光の場面はもちろんのこと、部屋の日差しや明暗で物語の状況を視聴者にわからせる手法が記憶に残っています。
印象に残っているのは、画面の中央に襖を隔てて片方は暗く片方は明るくして、暗い部屋から明るい部屋へ通ることで、その人物の気持ちの変化を表した場面です。
時に人物をアップにすることなく、広角の画面での撮影は、TV画面で見るのがもったいないくらいの映像美でした。
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【照明】
「画面が暗すぎる」という批判がありました。でも、当時は、日中は日差し、陽が落ちたら蝋燭を灯して過ごしていたわけで、部屋の中は行灯の灯りだけなので相当暗かったはずです。流石に蝋燭の灯りだけでは撮影できないので、違和感のない絶妙な明るさでLEDライトを調整したそうです。
和蝋燭を使って怪談を語る場面も印象的でした。髙石あかりの語り口も上手かったですが、語り終わった後にフッと蝋燭を吹き消す場面がゾクッときました。
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【美術】
NHKドラマの美術スタッフがとても優秀なのは、昔から他の作品でも認めるところです。大道具・小道具問わず、ここまでやる?と思うくらい凝った作り込みをしています。
放送中にNHK大阪放送局で、実物の天国長屋のセットや小道具の展示があったので見にいってきました。長屋の建物はもちろん、木戸門の表札から、壁や障子の古びたつくり、壁に貼られた絵などの小物まで、TVでここまで映らないと思われるところまで、しっかり作り込まれていました。
長屋の内部は暗すぎて写真ではわかりにくいので、展示会のパンフの写真をお借りしました。西日が入るだけで、奥は畳4畳半、手前は3畳板張りのせまい長屋です。
八雲の使った机や、「KWAIDAN」などの本の作りまで、実物かと紛うほど忠実に再現されていましたね。
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【ヘアメイク・衣装】
丁髷や日本髪はもちろんのこと、女性の髪が独身と既婚でちゃんと区別されていて、島田髷→丸髷になることを初めて知りました。
着物の半衿の出し方も話題になりましたね。現代と比べて出し過ぎと思われるくらいでしたが、これも当時はこれが普通だったというのを知って、さすがNHK、細かいところまで時代考証がしっかりしていると感心しました。
色々書いている間に、総集編が来月放送されるというお知らせが入ってきました。また関連番組も並行して再放送されるようです。
まだまだ「ばけばけ」楽しめますね。




